Apr 22, 2007

Mozilla Party JP 8.0いってきた

寝坊したから途中から行った。着いた頃にはSeth Spitzer氏の方の話の最中だった。

普段使ってるのが未だにFirefox 1.5で、拡張機能のバグ修正などのテスト環境がFirefox 2という具合なので、ここ最近のXULやGecko方面の動きに関して「アレ、これって2の話だっけ3の話だっけ……」と思うことがよくあるので、現状を把握するのにはとても助かった。ような気がする。

こないだ須藤さんが、cairoの機能でオブジェクトの透明度をいじってずらして複製して擬似的にぼかしを実現するという試みをされていて、すごいけどバックエンドでそれやられても困るよなあ、と思っていたので、たけんさんに訊くのも変かなあと思いながら訊いてみた。なんでcairoにはいつまで経ってもぼかしやドロップシャドウが入らないんでしょうかと。たけんさん曰く、cairoの開発者達はあくまでこれをベクトルベースの描画ライブラリと考えているので、ラスタの描画になってしまうドロップシャドウやぼかしに関しては、どうやらハナから入れる気がないらしいとかなんとか……ってことはFirefox 3でも4でもtext-shadowのサポートは絶望的なんでしょうか。

nanto_viさんには、質疑応答の時間がなかったので、個人的に質問させてもらった。

  • E4Xのパフォーマンスについて。DOMでやるのとどっちが速いのか? ということなんだけど、条件によってはE4Xだと異常に遅くなる事があるらしいとのことで、高速化のためではなくあくまで保守性向上のためにこそ使うのが現状ではベターっぽい。
  • E4XのXMLオブジェクトとDOMのノードとの相互変換については、Firefox 1.5以降の環境でなら使用可能。ただし一旦文字列への変換を経由するので、結構重いとかなんとか。

E4XのCDATAマーク区間リテラル(言われてみれば確かにCDATA区間もXMLの仕様の一部なんだよね……)をJavaScriptにおいてヒアドキュメントとして使うという発想はなかったわ。曰く、Brazil氏の所が発祥なんだとか。CDATAマーク区間のXMLオブジェクトはtoString()すると内容の文字列だけが取れるそうで、しかもXULというかChromeウィンドウ内のスクリプトでは特に何も指定しなくてもE4Xが有効だということで、ほんとに普通にヒアドキュメントとして使える予感。

わくらわと空耳のあかつかさんの新作は超ウケた。Firefoxのブラウズ領域を使ったブロック崩しは、まさに技術力の無駄遣いと言えよう。

全ての内容が終わった後、今まで実際には会ったことがなくてネット上でしかやりとりしたこと無かった人とかと話してたんだけど、その時のメンバーがみんな僕より若くて、ちょっと切なくなった。今までは、特にオープンソースとかそういう系の人と顔を合わせる時というのは、大抵の所で「その場の最年少」だったんだけど、それがだんだん最年少でもなくなってきて、気がついたら、自分がもう年長者になってしまっていた、ということが軽くショックだ。

宴会では会場の日本電子専門学校の教員の方と隣の席になって、全然違う世界のことについて興味深い話を聞けたと思う。曰く、専門学校というと、即戦力になる兵士をひたすら養成して量産するような所という性質が強いので、そうして育て上げた人を社会に送り込んで大プロジェクトの歯車にさせてしまうのは若干心が痛む、その点で、この場に集まっている人達は、自分がしてることが全体で言うとどういう位置づけにあるのかとか、自分のしてることの意義だとかをちゃんと分かっていて、すごく楽しそうだ、と。確かに言われてみれば、ほとんど全ての情報に容易にアクセスできて、細部まで把握できるという状態にあると、「俺ってスゲー」感が何故か(特にコアにコミットしてなくても)ある気がする。好きなことやってるから、というだけのことなのかもしれんけど、そういう分かりやすい楽しさって、モチベーションの元になるように思う。

あかつかさんが、内容領域のスクロールバーのツマミ部分の大きさってどうにかして取得できないか、という疑問を持っていらっしゃったんだけど、それはXBLを使った怪しいテクニックで実現できそう。ただ、こんな事するよりは、ページの実際の高さと現在のスクロール位置、そしてビューポートの大きさから算出する方が、たぶんいいとは思う。

その後のカラオケでアイマスの動画で覚えた演歌を歌ったら、組長に「なんであんなん歌えるんだ」とツッコまれてしまった。いや音域的には演歌か古いアニソンでないと歌えなくて、最近の若い男性アーティストのそれのような高い声で歌うのを前提にした曲を1オクターブ低い声で歌っても様にならないから、演歌は歌詞とメロディーを知らないから歌ってなかっただけで、覚えさえすればいくらでも歌うよ、と言ったら、「俺達が苦労してあれなのに、ぴろたんは……」てな風に言われてしまった。

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