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冬コミ後の打ち上げの時やなんかに刺身☆ブーメランさんこと金子さんと話していたこと。
こういう感覚は生粋のオシャレの人や真性モテの人には、もしかしたら理解できないのではないか。
我々非オシャレ人間にとって、「ユニクロ」や「近所の床屋」は、飾らない素の自分で行くことのできる「心理的なホームグラウンド」だ。それに対して、「メンズノンノが置かれているような本屋のコーナー」、「美容院」は「心理的なアウェー」である。シロクマ氏はユニクロの広告において「ファッション」の匂いのする要素が排除されていることに注目されているが、この「ファッションの匂い(=今の自分には欠けている、自分の物ではない、他人の物でしかない要素)」が、ホームとアウェーとを分けている決定的なポイントであるように思える。
素の自分そのままでアウェーに繰り出すことはできないので、ユニクロや床屋で多少なりとも「よそ行きの自分」「いつもの自分ではない、弱味を隠してガードを張った自分」に武装する必要がある。あるいは、自分で武装する代わりに、既に強い戦闘力を持っている友人なり案内者なりを助っ人に雇って、彼に矢面に立ってもらう必要がある。
脱オタクファッションガイドの基本方針がまさにそうだけれども、「脱オタク」の文脈において、まず真っ先に美容院に行き髪型を整えよとアドバイスする人は少なくない。それは、ファッションにおいて髪型が服装よりも大きな影響を与え得る(いくら良い服でも髪型が駄目ではマイナスにしかならない。逆に、服が多少みすぼらしくても、髪型が良ければそれは「ラフな格好」として好意的に見られる)からという実利的な側面もあるのだが、それ以外にも、一人でアウェーに乗り出すことができる心理的な強さを生来的に持っているかどうかを試すという意味も、あるのではないかと思う。それは、自分一人でアウェーに繰り出せる強さもサポートしてくれる助っ人も持っていないキミには一生脱オタクなんかできやしないよ、という冷酷な宣言でもあるのだけれど。
脱オタクファッションガイドは、勇気も助っ人も無い人間がアウェーに繰り出せるよう、まずはその第一歩たる髪型の改善に抵抗無く取り組めるよう、再三に渡ってその重要性を説いている。それだけしつこく説得されて切羽詰まらなければ、何も持たない初心者は踏み出すことすらできないのだということが、ここから窺える。
「オシャレになるのなんて簡単だ」「脱オタクなんて簡単だ」そう言い放ってしまえる人は、自分がホームグラウンドだと思っている場所が彼らにとってはまだまだアウェーであるということ、彼らがアウェーに踏み出すためには決死の覚悟が必要であるということ、自分が彼らにそれだけの覚悟を必要とするようなことを奨めていること、自分が意図するしないに関わらず彼らの喉元に鋭い刃を突き付けて決断を迫っているのだということを、理解すると良いだろう。
難しいことが書いてあるように見えるのですが、「敷居が高い」というだけの話。...モテやオタのような話を延延と続けている人の気が知れない。 そういう世俗評論は「流行作家」にでも任せておけば良いような気がします。...
の末尾に2020年11月30日時点の日本の首相のファミリーネーム(ローマ字で回答)を繋げて下さい。例えば「noda」なら、「2006-01-03_away.trackbacknoda」です。これは機械的なトラックバックスパムを防止するための措置です。
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