Apr 02, 2006

完全武装と素っ裸未満と

昨日、母のイトコとその娘さん(僕の一つ下。「またいとこ」「ふたいとこ」「はとこ」にあたる)が我が家にやってきた。娘さんがこっちで就職されて、家が結構近かったので、寄ってみたのだという。

その娘さんというのがまたえらい美人でオシャレさんでですね……某社の受付嬢になるというのも、さもありなんという感じ。それで分不相応な激しい劣等感を感じて、押し潰されそうだったというのが、退散したことの最大の理由だった。

最近でこそ多少は身だしなみというものを考えるようになって、人に会うときはなるべくそうするようにしているのだけれども、しかしその反面僕は、そういう「武装」が無ければ、全く初対面の他人とはまともに接することができなくなってしまったような気がする。もしくは、特に何も気を使っていない素の自分という物を、物凄くみすぼらしく感じるようになってしまったような気がする。

自分なりに「ひのきのぼう」と「かわのたて」と「はがねのよろい」で完全武装して初めて、やっと町の外に出られる……みたいな感覚。

まあそれでも、相対する人間は「ロトのつるぎ」と「ロトのたて」と「ロトのかぶと」と「ロトのよろい」で完全武装してたりするわけで、僕なんていくら装備を整えたところで、勝負にならんくらい全然弱っちいのですけれども。

RPGの装備よりももっと的確な例なら、ヴァンツァーのカスタマイズあたりか(フロントミッションかよ)。腕やら脚やらパーツを「交換」することはできても、パーツを「外す」事はできない。外してしまうと戦闘不能になるから当たり前なんだけど。でも今の素の自己認識において、自分というのは、ヴァンツァーで言うならボディだけゴロッと転がってるようなものなんですよ。そんな状態で的に遭遇しよう物なら、タコ殴りにされるしかないじゃないすか。それで相手は、胴・脚・腕がゼニスVでCPUはカレンデバイス、ドラゴンハンド装備に片腕はダスラークロウⅡ、両肩にドンキーDX2装備なんですよ(しかもSFC版かよ)。

自分が、ボディだけだと気付かなければ、ボディだけでも平気で戦場に出られたのに……下手に気付いてしまったから、何もできなくなってしまった。「知る」ことが、僕を弱くしてしまった。

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