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がっつくのをやめるために - Dec 12, 2006
成功や欲望を「たいしたことねーな」と実感できるようになることにこそ、成功体験の意味はあるのかもしれないと、Masao氏は言う。
確かに僕自身も含めて非モテ層のうちある程度の部分の人は、勝利や成功に乏しい人生から脱出したくて、人一倍勝ちや成功に固執していて、平たく言えば何事に対してもがっついていて、だから、その逆に「どうせあんなの酸っぱいブドウに決まってる」とか「そういう価値観に異を唱えたい」とかわざわざ言う人も、そのうち何割かの人は間違いなく、それが成せないと知ったからひがんで言っているだけだったりして、結局この苦しみから解放されるためには、成功を渇望する感情をいかにして捨て去るか、欲をいかにして捨てるか、ということが鍵になるのだと思う。
そしてそれを実現する一番の正攻法が、実際に成功体験を得るというプロセスなのだけれども、残念ながら、誰もがそれを実践できるわけではない。本人の資質、物事のタイミング、努力では補いきれない要素が関わることだから。
そして正攻法以外の方法もあるけれども、それは多分もっと難しい。正攻法で行った場合、「飽きる」という人間の生理的性質によって、欲を捨てるという目的の達成に近づくことができるけれども、それ以外の方法では、例えば悟りを開いて無我の境地に達するなんていうのは、甘い考えを捨てきれないボンクラにはとてもとても無理な相談だろう。
どうすれば、がっつかないでいられるんだろう？
Comments/Trackbacks
何かを成し遂げた満足感も得られないうちから
がっつくのをやめるのはマインドコントロールでもしない限りは不可能でしょう。
何故に正攻法ｏｒ諦めるという２極論しかないのでしょう？
手段さえ選ばなければ、選択肢なぞなんぼでも増やせるのに。
「がっつく」という感情をプラスに昇華しようとする「臨機応変」さはないのですか？
そこに大きな誤解があるんです
「がっつく」「がっつかない」は手段ではなく、目的なのですよ。
より正確に言えば、僕のようなタイプの人間は自分大好き人間で、「カッコイイ自分」がいとおしくてたまらないので、その理想像から外れる事は嫌なんです。
彼女がいない、童貞である、というのも、もちろん「理想像から外れている」ことなので、そのことで苦悩するのは当り前ですが、でも「DQNになってそれを手に入れる」のもやっぱり「理想像から外れている」のです。
あとは「彼女がいなくて童貞で非モテ」と「DQNヤリチン」のどっちがより理想像に「近い」のか、逆にどちらがより「遠い」のか、という問題になりますが、これは人によるのでしょう。ただ、僕の場合は「DQNヤリチン」の理想からの遠さの方が上なので、そうなるという選択を取ることは考えにくいですね。
no title
＞「がっつく」「がっつかない」は手段ではなく、目的なのですよ
なるほど。
だとすれば脱・馬鹿正直するしか解決法はないと思います。
＞「彼女がいなくて童貞で非モテ」と「DQNヤリチン」
何故にその極端な二択しかないのでしょう？
ＤＱＮでも比較的モテない人もいるでしょうし
ＤＱＮにならなくてもモテる方法はあるでしょうに。
no title
>「がっつく」という感情をプラスに昇華しようとする「臨機応変」さはないのですか？
という文章から、その実践例として「DQNヤリチン」を考えましたが、そう考えたのは、最近見るようになった「しなりさんど」のエントリでそういう人物の事をネタにしていたのがたまたま記憶に残っていたから、という気がします。つまり先入観ですね。
また、それとは別に、童貞非モテとDQNヤリチンとの間に中庸とでも呼ぶべき状態があることについては、自明なので敢えて述べる必要は無いだろう、という考えもありました。
それはともかくとして、「がっつきすぎ、いかにも童貞っぽい」といった非難を非モテ童貞は受けやすいように思いますので、それ故に「がっつく」事自体に恐怖感を持っているところも、あるような気がします。「ほどよいがっつき方」が分からないというか何というか。
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