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赤松健 - Feb 09, 2007

赤松健、ヤクザファッションで奥さんとアキバデート……そんなに言う程ひどいと感じなかった自分はファッションセンス無さ過ぎですね。

何度か書いてると思うけど、僕はこの人のマンガが好きだったのが、後に嫌いになってしまった。その作品に描かれてる世界を素直に見てる間は、幸せだった。でも、一歩引いた所から自分を見るようになって……この人の作品を楽しんでいる、いや、この人の作品に描かれるような世界を求めている自分に気がついて、反吐が出そうになった。

赤松健を知らない人向けに軽く説明しておくと、この人のメジャーデビュー作「AIが止まらない」はコンピュータを題材にした「ああっ女神さまっ」といった風な漫画だ。主人公のモテないオタク青年が理想の女性像をプログラムで作ったらそれがなぜか実体化してきてラブラブ甘々な同居生活をすることに……というお話。他にも何人も女性キャラが登場して、いわゆるひとつのハーレム漫画だった。「ラブひな」は、東大目指して何浪もしてるダメ男の主人公が突然女子寮(!)の管理人に任命されて、住人の女の子達から最初は嫌われてるんだけど徐々に打ち解けていって、最終的にはほぼ全員から恋愛感情を持たれるという、これもまたハーレム漫画だ。どちらの主人公も、ギークとかナードとか言われるような種類の人……AIとまではプログラミング、ラブひなでは考古学という、明らかにメジャーではない分野において突出した能力を持っていて、それ以外の事はダメダメ、という人物であるにも関わらず、優しさや行動力などを評価されて周囲の女性陣からはモテまくりである。

こういった人物像は、僕も含めて、(少なくとも初期の)支持者の多くにとっての理想的な姿だったのではないだろうか。いや、モテモテっていう「結果」がそうなのではなくて、いやもちろんそれもあるんだけど、それよりも重要だったのは、なぜ主人公がモテるのかという「理由」だ。

運動もできなけりゃお金もない。でも知識と趣味への情熱は誰にも負けない、というよりも勝負に興味が無くてただ自分の道を極めていたらそうなっていただけで、基本的に真面目で素直。人には優しく、争いごとは好きじゃない。現状に満たされていなくても、鬱屈した心に負けて歪んでしまわず、高いモラルを持って自分を律する。それは、今自分が置かれた状況において最も美しいと思える生き方だろう。

だからこそ、その理想を体現している主人公には、幸せになってほしい。主人公のそんな様子に惚れた女性が、自然と寄り添ってきてくれる、という様子を見ることで、僕は、僕の価値観が世界から高く評価されたかのような錯覚を受けることができる。

でも現実にはそうじゃない。どんなに優しかろうと、お金を稼げない男に用は無い。いざというときにパートナーを守れない男に用は無い。面倒な事を肩代わりしてくれない男に用は無い。連れだって歩いて恥ずかしくなるようなファッションセンスの男に用は無い。そんな風に思う女性を誰も責められない。だってその女性も生きてるんだから。自分の人生が、親から受け継いだ全てがかかってるんだから。落ち目のダメ男に全てを捧げて、何もかもを台無しにしてしまえる訳が無い。

人として美しい生き方であるかどうかと、女性にとって魅力的であるかどうかということとは、全く別の事だ。もちろん、そういう美しさに惹かれる人が「いてもおかしくはない」。でも「全ての女性がそうであるべきというわけではない」。

それに気づかず、その生き方が「自分の理想」と照らし合わせて美しく見えるからというただそれだけの理由で、「だから女性に惚れられて当然」とまで思ってしまう、傲慢さ。異性を一人の人間としてではなく、自分の「美しさ」を証明するための手段としてしか見ていない、冷徹さ。自分の中にあるそんな卑しくて醜くて格好悪い欲望を捨てられないでいるという事実に、僕は、「この人の作品を読んで歪んだ満足に浸っていた自分」を一歩引いた所から見て気付いてしまった。それに気付かされてしまった。……それで僕は、この人の作品を見れなくなってしまった。

意識し過ぎだといわれれば確かにその通りだろう。この作品に限らず、「こうだったらいいのに」という願いが込められた作品、そういう願いを込めて見られる作品は、数多くある。これだけを目の仇にするのは合理的でない。つまるところ僕は、これらの作品を忌避することを以て、自分が具体的努力をしたり考えを改めたりといったことをしようとしていない事のエクスキューズにしていただけ、「これを見て満足してる奴よりはマシ」と自分で自分に言い聞かせようとしていただけ、なのだろうと思う。

今はどうか。もしかしたら、これらの作品をまたもう一度、素直に楽しむことができるのかもしれない。自分をごまかしてチンケなプライドを守り通さなくても、ダメな物はダメだと諦めがつくようになってきているのかもしれない。

分類:モテ・非モテ・恋愛・自己承認, , , , , 時刻:21:19 | Comments/Trackbacks (2) | Edit

Comments/Trackbacks

うーん

私も別にひどいと思わなかったので、ファッションセンスなし!?
こういうのって、たぶん体型と顔だと思うよ。この同じ服の中身が、例えば松山ケンイチとかだと、どうか?と想像したら。。。別にヘンじゃないと思うなー。ところで、

>落ち目のダメ男に全てを捧げて

捧げてってアナタ。若いのに、古風な言い回し。というか発想。今の若い女の子が、男に「全てを捧げる」なんて思ってるのかな?いや、たとえ結婚するという事態になっても。もっと個人主義なんじゃないかと想像してるんだけど。。。

Commented by まりねこ at 2007/02/10 (Sat) 11:02:42

no title

その相手を選ぶことで何ら得るものがなくて持ち出しの方が大きい、と分かっていても損切りできない人。
「この人には自分がいなきゃダメなんだ」という共依存。
「相手のために何かしてやる」ことで自己満足を得て、それを心の拠り所にする人。
そんな人でもなけりゃ相手にされないんじゃね?

みたいな。

Commented by Piro at 2007/02/10 (Sat) 18:20:19

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