Dec 02, 2005

中級者がFirefoxを使うのは難しい

初心者の場合。

  • Firefox 1.5が出た事をそもそも知らないから、急いで入れたりしない。
  • Firefox 1.0.xと同居させようなんて考えもしない。いつでもなんでも素直に上書きインストール。だからFirefox 1.0.xでプロファイルが使えなくなっても気にしない。
  • 拡張機能をあんまり使わないから、互換性の問題にもぶちあたらない。

上級者の場合。

  • そもそもFirefox 1.5リリースビルドは使わず、mozilla1.8ブランチのNightly Build方を使ってる。(ぉぃ)
  • プロファイルの使い分けは常識。異なるバージョンを同居させる時は、事前の情報収集を怠らない。
  • MR Tech Local Install(またはNightly Tester Tools)で互換性の問題は気にならない。または、自分でinstall.rdfを書き換えてしまう。
  • 問題が起こっても自分でハックできる。XML+JavaScript+CSSだからコンパイルいらずで楽チン。

中級者の場合。

  • Firefox 1.5がリリースされた!と聞いてすぐに飛びつく。
  • Firefox 1.0.x(使い慣れた環境)を維持したままFirefox 1.5を使いたいと考える。
  • しかしプロファイルの使い分けの方法を知らない。
  • 互換性の問題で拡張機能が使えなくなったことを嘆く。自分で直す方法が分からないので拡張機能の開発者による更新を待つしかない。

Firefoxって、初心者と上級者には優しいけど中級者にはえらいキビシイんだよなあ、とCVN65氏の日記を見て思った。

思うに、中級者というのは、どこを思い切りよく切り捨てればよいのか、どこを慎重に進めればよいのか、暗闇の中を歩いているようなものなのではないだろうか。だから、時に見当違いのことをしてしまうし、するべき事に気づかなかったりするのではないだろうか。

でも地図のないところを歩くには、そうやるしかない。この暗闇の中を自由に歩くためには、行き止まりや罠にはまることを繰り返して、地図を完成させていかなくてはならない。中級者が上級者へとステップアップするために、また、上級者へステップアップするのに必要な姿勢を学ぶために、Firefoxは教材としても使えるのではないだろうか。そんな事を思った。

追記。ユーザをランク付けして優劣を語りたいんじゃなくて、習熟度によってスタンスが変わってくるのは自明のことであり、その上で、Firefoxは中途半端に習熟している人に対して扱いづらいという構造的欠陥を抱えている、ということを語りたかったので、そこンとこよろしく。その一事をもってFirefoxを否定するのもどうかと思うけど。つまりただ単にそういう特徴がFirefoxにはあるという話。

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