Aug 09, 2012

「シス管系女子」1話から13話までまとめて読める日経Linux 2012年9月号発売中です

既にご覧になった方もいらっしゃるかとは思いますが、コマンドライン豆知識漫画の「シス管系女子」が連載されている日経Linuxの9月号が8日付けで発売となりました。Amazonでもお買い求め頂けます。

(付録の表紙の写真) 今回、別冊付録としてシス管系女子の1話から12話までを再録した「シス管系女子まとめ読み」が付いています(代わりにDVD-ROMは無し)。元々の掲載ページ数が少ないので全部で70ページにも満たないいわゆる「薄い本」なのですが、本誌掲載分も合わせると13話を一気読みできます。過去の回を見逃された方・「シス管系女子」ってなんやねん?と気にはなっていたけれども……という方は、是非ご覧下さい!


再録にあたって原稿を見返していると、「描き直したい……!」と思う所ばかりで、古い原稿はほんと見返すもんじゃないなと思いました。1話と2話はみんとちゃんの髪型が3話以降と少しだけ違ってた(3話から変えた)ので、カラー化のついでにそこだけ直しましたけど。

カラー化で思わぬ落とし穴だったのが、スクリーンショットでした。うっかりモノクロに変換した状態の物しか残していなかったので、同じような状況をまた作ってスクリーンショットを撮り直す羽目になってしまい、これがいろんな意味で辛かったです。元ファイルはなるべく残す、というのを怠ってしまった代償は大きかった……


ところで、付録の表紙と本誌掲載の13話(さらに言うとカラー化した1話・2話も)から、制作環境をComicStudio 4にアップグレードしました。コミティアの会場で買ってから半年ほど本棚の肥やしにしてしまってましたが、原稿のカラー化にあたってちょうどいい機会だと思って、頑張って移行してみました。ComicStudio 3から変わっている箇所が結構あって戸惑うことも多いのですが、13話を書き終える頃にはだいぶ慣れてきたような気もします。

あと、アップグレードついでに描画ツールを「鉛筆(ラスター)」から「ペン(ベクター)」に変えました。最初のもえじら組の同人誌で使った時に結構戸惑ったのと、やっぱり線編集に頼るのって邪道かな……という思いと、あと柔らかい線があって、それ以後ベクターのペンツールはずっと避けてしまっていたのですが、表紙に載せるならやっぱり綺麗な線じゃないとガッカリだよねとか、変な所にこだわって無駄に時間かかって汚い絵になるのと、ツールの助けを借りてサクッと綺麗な絵にするのとどっちがいいのかとか、そのへんの事を考えて、昼の仕事と無理なく両立させるためにも読者の皆さんにより良い物をお届けするためにもツールの機能を活かせる所は最大限活かした方がいいだろう……と考えを改めた次第です。

で、実際切り替えてみた感想ですが、いやー、いいですねこれ(手の平返し)。今までは「この線、なんか気に入らない……!」と思ったら消して描き直してという事を何度も何度も繰り返してたのですが、大体こんなもんやろってところで引けたら後は線修正で微調整するという感じで、ずいぶん時間が短縮された気がします。交点削除で髪の毛などの重なりを描きやすくなったのも大きい。あと、グレースケールのラスターレイヤに鉛筆を組み合わせた描き方だとどうしても線に半透明の部分ができてしまって、トーン処理する時に単純な閉領域選択の塗りつぶしだと線の所が逆に色が薄く見えてしまうというようなことが起こってしまっていたのですが、ベクターのペンツールだとパキッと線の色が着くので、単純な塗りつぶしのままでも結構見れる物になるんですね。これも時間短縮につながった気がします。

まとめると、ツールの機能をちゃんと使うと漫画制作は確実に楽になるのだなあとしみじみ実感したという話なのでした。

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