Sep 03, 2007

突き放された感の強い超短編恐怖話集、「不安の種」

「怖い話」短編集。短編も短編、一話あたりほんの4ページほどで終わったりもする。その短い間に「ゾクッ」と背筋が寒くなる話が詰め込まれている。タイトルの通り、身の回りに「不安」を感じるようになってしまう。そんな作品。あまりに各エピソードが短いから、説明が全然無くて、でもそれが却って、突き放されたような感覚があって怖い。

「+」の方が個人的には怖かったかな、と思うんだけど、単にそれが「不安の種」シリーズで一番最初に読んだ物だったからなのかもしれない。

しかしまあ、小さい頃だったらこういうの読む時は絶対全て照明つけっぱなしのドアはしっかり閉めーの布団を頭からかぶりーのという感じで、「得体の知れない何か」が自分の耳の後ろに忍び寄ってこれない状況を作ってからでないと読めなかったけど、独り暮らしで真夜中に窓(網戸)もキッチンへの引き戸も開けっ放しで読めるようにいつの間にかなっているんだから、人間ってすごいな。

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