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銭ゲバ(原作マンガ) - Feb 11, 2009

こないだたまたまテレビでドラマ(松山ケンイチが主演の奴)を見たんだけど続きが気になって、本屋で原作マンガ文庫版上下巻を売ってたのでちょうどいいやと思って買ってきた。

銭ゲバ 上 (1) (幻冬舎文庫 し 20-4)
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銭ゲバ 下 (3) (幻冬舎文庫 し 20-5)
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泣いた。

この作品は、主人公・蒲郡風太郎の人生そのものだ。彼の人生が終わった後の世界は描かれない。彼が生きる間、何が起こり何を感じたのか、それだけしか描かれていない。というかそれすらも完全には描かれていない。文字での説明はなく、イメージ映像的な物で断片的に描かれるだけ、という箇所が結構あって、それが却って想像力をかき立てる。よりリアルなものとして彼の人生を追体験した気にさせる。

それと同時に、この作品は彼の絶望そのものだ。あらゆる幸せは彼の手をすり抜けていき、あらゆる希望は打ち砕かれて、残るのは銭だけ。銭こそ全てと幼い頃に誓い、そのために彼は人生の全てを捧げる。でもその選択を後悔する時が訪れる……いや、きっと彼はずっと後悔し続けてたんだろう。それに目をつぶっていただけだ。

血にまみれて高みに上り詰めた風太郎が、ふとしたきっかけでありふれた幸せを思い描いてみる。今まで「酸っぱいブドウ」と目を背けていたものに改めて目を向けて、「本当はずっとそのブドウを食べたかった」ことに正直になる。そして他方で自分の身に実際に起こった物事を思い浮かべて、その取り返しのつかなさに絶句し、最後の幕を下ろす。この一連のパートの持つ破壊力は凄まじい。こんな絶望の描き方は見たことない……こんなに丁寧に絶望を描いて、ほんと、すごいわジョージ秋山。自然と、涙が出てきた。

「私が死ぬのは悪しき者どもから私の心を守るためだ」

彼はずっと抗い続けてた。彼の心を傷付ける数多の敵に、たった一人で孤独に立ち向かってきた。銭ゲバという作品は、彼の戦いの記録だ。そして彼の墓標だ。

ドラマで興味持った人は、読んでみるといいと思う。文庫本2冊、分量としては大したことないからサクッと読める。本棚の中の場所も取らない。(←って、ずっと手元に置くこと前提かよ)

ドラマではストーリーの流れも設定もかなりアレンジされてるみたいだ。埋めた死体が発見されるかも……という所の流れは、原作の穴を上手く補ってると思った。ドラマ版はどういう風に終わらせるのか、ちょっと気になる。多分、上記のアレンジで、この原作よりはずっとこなれた感じになるんだと思うけど……原作の持つこの凄まじいパワーは、いくらかやっぱり失われてしまうんじゃないかなあ。40年前というまだまだマンガ表現に色んな可能性が残されていた時代に、直接的な表現をぶつけたからこその、この迫力なんじゃないかと思うから。

分類:レビュー・感想 > 映画, , , 時刻:02:36 | Comments/Trackbacks (0) | Edit

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