Aug 04, 2006

眉剃りを禁止するルール

試合では勝ったのに、眉毛を剃ってたから負けにされた(念のため書いておくと、ルールにそれは明記されていたそうだし、関係者はこの処分を受け入れているそうだから、それについて他人がどうこう言う筋合ではないのだろうね)という話を見ていて思ったこと。

どうして眉剃りが禁止されなくてはならないのだろうか。

彼らが眉を整えることに悪感情を抱くのは、何故なのだろうか。

親からもらった体に手を加えることが良しとされないから? だとしたら髪も爪も切ってはいけないし、女性の(男もだけど)「無駄毛処理」は言わずもがな。それらを認めるのならこれも認めないと説明が付かない。

眉を整えなくてはならない必然性がないから? 現代において「野暮ったい外観」であることは明らかに不利益につながり、それを避けるためなのだから、必然性はある。

子供のするべき事ではないから? なるほどそれが一番もっともな答えだ。子供は「未熟な大人」であるから、成人するまでは人権は無く、保護者の胸三寸で全てが決まる。合理的な理由で納得させる必要など無い。保護者が気に入らないからダメ、ただそれだけで充分正当な理由になる。そういう理屈なのだろう。

ルールに意味はない。ルールを守らせる事にこそ意味がある。ルールは意味がなければないほど良い、なぜなら、無意味なルールであっても守らせることができるというのは、絶大な影響力を持っていることの証拠だから。

大人が子供に対してどうでもいいルールを押しつけてくるのは、社会が構成員にどうでもいいルールを押しつけてくるのは、彼らが相手に対する自分達の優位性を確かなものにしたいからに、他ならない。

反抗を許すということは、権力の崩壊を意味する。相手の人権を認めるということは、絶対的な支配力の喪失を意味する。

議論の余地も、対話の余地も、そこには無いんだよね。「こんなくだらないルールを律義に守ってるこいつらはどうしようもなく愚かだねプギャー」こう言いたいということが、本質なのだから。

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