Dec 16, 2006

しおれた花

近所の99円ショップでレジのそばで花束、と言うにはちょっと規模が小さいけどまあ、誰かに贈るとか部屋に飾るとかに使うような花が売られてたんだ。でもよく見るとなんだか茶色くなって微妙にしなびてて。ドライフラワーかと一瞬思ったんだけど、他の花は瑞々しい感じだし、どうやらこれは本当に単に枯れてしまってるようだった。

誰にも買ってもらえないうちにしおれてしまった花を見ていて、切なくなった。

彼(彼女?)も農家で愛情込めて育ててもらったろうに、店に並べられても誰も手に取ってくれなくて、そのうちしおれて枯れてしまって、店頭にいるのに商品価値が無くなってしまって、ただただ不良在庫として処分されてしまう、そんな彼(彼女?)の「人生」って一体何だったんだろう……と、思うと、いたたまれない。

でもだからといって感傷的になって彼(彼女?)を買い取ってやることもせず、僕はそれを見過ごして帰ってきた。運が悪かったね、でも虚しい人生送ってて報われたがってるのは君だけではない、君もだろうけど僕もそうだ、君を救ってやれる心の余裕が僕にはない。買って帰るのは簡単だ、でも君の最期を看取る時、僕はきっとそこに自分の末期を見て余計に苦しくなるだろう。君は報われるかもしれないが、僕は報われない。だから僕は自分の身を、自分の心を守るために、君を見殺しにするよ。

とかなんとかそんな事を考えてしまう僕って普通にキモイ。

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