Nov 06, 2007

ドーナツ

腹が減った状態で帰ってきたんだけど晩ご飯の準備をする気力が沸かないのでとりあえず買ってきたお菓子を食べながら思ったこと。

食べていたのはドーナツなんだけど、外から帰ってきた直後に部屋で一人でドーナツを食べる、という行為から強烈に想起させられるイメージが一つある。サイコメトラーEIJIの福島満の帰宅シーンだ。大人になりきれないガキのまんまの思考の甘ったれの男が、小太りの体を汗だくにして、独り暮らしでゴミ溜め状態の部屋に帰ってきて、着替えるのもそこそこに、テーブルの上に置いてあった買い置きの……と言うよりも食いかけのまま放置されていてカビが若干生えているドーナツを、「もくもく」という擬音とともに頬張る。というシークエンス。べつに僕の部屋はあそこまでゴミ溜めでもないし、今の所そこまで太ってるわけでもないし、ドーナツは買ってきたばかりの個包装入りでまだ賞味期限まで余裕で2ヶ月くらいある(どんだけ保存料入ってるんだか……)んだけど、なんか、こう……ミスドとかのじゃなくて、よくあるスーパーとかで売ってそうなドーナツを食べた時の何とも言えないあの感じが、頭の中で「もく、もく、」という擬音で表現されて、それをきっかけにして前述のシークエンス全体が脳内で再生されるんだ。

そしてその勢いで、自分の人生そのものについても悲観的な思いに駆られる。晩ご飯の前にこんな風に菓子食って、自己管理がなってないったらありゃしないよね、こんなんだからどんどん体重増えてってそのうちブクブク太ってホントに福島満のようになるんだろうな、脱ヲタのようなことをしてせっかく回復した自尊心がまたボロボロに崩れてなくなってしまうんだろうな、そして今度こそどん底のどん底にまで堕ちてもう這い上がれなくなるんだろうな、とか。

ドーナツを食べる度に、僕はそんな風に思ってしまうのです。

難儀なことですね。

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