Jan 21, 2010

HIVの無料検査

そういえば、公共広告機構のCMで「彼氏の元カノの元彼の……」というのがありましたね

思う所があって、受けてきましてん。

  • HIV(ヒト免疫不全ウィルス、いわゆるエイズウィルス)は感染してもすぐには発覚しない。感染から2ヶ月が経過した頃にようやく、検査で検出できるようになる。
  • HIVに感染すると、一方ではHIVに対する抗体が猛烈な勢いで作られ、一方ではHIVによって免疫系が猛烈な勢いで破壊され、という平衡状態になる。これが「HIVキャリア」の状態で、この平衡が崩れてHIVの方が勝ったらいよいよ「発症」ということになる。キャリアの状態は、長いと10年にもなる事もある。
  • HIVの検査は、この「HIVに対する抗体」ができているかどうかを見て行う。感染していると上記のように抗体が作られるので、「HIV抗体反応陽性」=「感染してる」、「HIV抗体反応陰性」=「感染してない」という判別ができる。

今は、献血で集めた血からHIV抗体陽性反応が出ても、その血を黙って捨てるだけで本人には絶対に通知しないそうですね。タダで検査結果を知りたい時は、各地でやってる無料検査に行くしかないようです。

  • HIV検査・相談マップを使うと、条件を指定して最寄りの検査所を検索できる。
  • 検査所の中には、いつもやってる所と、月1回検査・月1回結果発表という風なサイクルで時々やってる所がある。

僕の場合は、区役所で月1回やってるという検査に行ってきました。

  • 何はともあれ、まず電話で予約します。名前は聞かれませんでした。何人受けに来るという事だけ把握するみたい。
  • 僕が受けた検査所の場合、検査は月に1回朝9時から10時までの間の受け付けで、来た人から早い者順で受けられるそうです。僕は9時30分頃に行きましたが、同時に受けてた人は1人だけで、すぐに検査してもらえました。
  • 当日検査所に行くと、説明を受けた後に申込書類に記名させられます。本名を書く必要はなくて、偽名でもニックネームでも有名人の名前でもなんでもいいそうです。僕は面倒なので本名を書きましたが。
  • オマケで他の性感染症の検査も一緒に無料で受けられます。僕が受けた説明では、クラミジア、淋病、梅毒の3つが受けられますよとのことだったので、せっかくだから全部受けました。
  • HIVの検査自体は、採血だけです。血を抜いて、血が止まるまでガーゼで押さえておしまいでした。
  • 他の性感染症の検査を受ける場合は、この後検尿があります。小学校の頃とかに言われた「最初の尿は捨てて……」ではなくて、逆に「最初の尿から取って」と言われました。

検査はこれでおわり。後はまんじりともしない気分で検査結果が出る日を待つばかりです。

で、結果発表の日。僕が受けた検査所ではこれも月1回だそうです。

  • 結果発表は個別の面談のみ。電話や郵送では結果を教えてもらえません。行きそびれるとまた1ヶ月まんじりともしない気分で待つことになります。
  • 検査結果を聞きに行く時は、検査を受けた時の申込書類の控えを持って行きます。そこに書いてある番号で結果を見つけてくれます。
  • 僕が受けた日には他にも4~5人受けてたようですね。ファイルを見せてもらう時に見えましたが、僕の検査結果の上下に数名、他の人の検査結果も記載されていたようです。プライバシー保護のためか、全員それぞれの結果には付箋が貼ってあって、説明する時だけその付箋を外して結果が見えるようになってました。
  • 白でした、あるいは黒でした、という風な証明の書類はもらえません。証拠が欲しい時は多分、病院に行って自費でもう一度検査してもらわないといけないみたいです。

検査結果はすべて陰性でした。ただし、HIVについてはあくまで「2ヶ月より前のことについては感染の心配はありません」という言い方なので注意が必要です。

「大丈夫だろ」と思ってる時に限って最悪の結果が帰ってくる、という事があったりなかったりするので結果を聞くまで安心はできないわけですが、試験と同じで受けたらもう結果が出るのを待つしかなくて、祈ろうが呪おうが結果は変わらないので、結果待ちの間は無我の境地でした。検査を受ける前と、結果を聞く直前が、一番gkbrだった気がします。

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