Oct 02, 2010

デフォルメが下手なのは、見る目が無いって事なんだよね、何事に対しても。

ちびキャラっていうんですか? なんて言うのが妥当なんだろう、まあ、デフォルメされたキャラクターのこと。

4コママンガとか描く時って、コマが小さいじゃないすか。だからリアルな頭身のキャラクターだと描きにくい。デフォルメされたキャラクターにせざるを得なくなる。商品のPOPに描く時もそんな感じ。だけどそういう時の自分の絵が嫌いで嫌いで仕方ない。そういう時のデフォルメされたキャラクターをかわいらしく描ける人が羨ましくて仕方がない。昔から。

この2つを見て瞬間的に、R-Styleの方には嫌悪感を覚えた。ねんぷちの方は素直に「可愛いなあ」と思うのに。それは何故なんだろう、という事を考えたんだけど、なんとなく上記の話による同族嫌悪なんじゃないかなあと思った。

R-Styleの商品写真の唯(センターで黒いタイツはいてるキャラ)の脚がエロいと思うんですよ。僕がデフォルメされたキャラクターを描こうとしてもやっぱり脚をエロく描いてしまうと思うんですよ。エロい脚を描こうと思うとこのくらいの頭身が限界になるんじゃないかと思う。少なくとも僕の表現力ではそう。これ以上頭身が下がった状態で、僕にできる表現で脚をエロくすると、多分すごく変になる。だから頭身をこれ以上下げられない。

じゃあエロくしなきゃイイじゃん、って話ですよ。特定の特徴を強調してそれ以外の情報を省くのが「デフォルメ」なんだから、「かわいさ」を強調したいならそれ以外は省けばいいわけですよ。理屈ではそう。でも僕にはそれができないのですよ。

「かわいいもの」を描かなければいけないのに、「かわいさ」以外の要素をそぎ落とさなければならないのに、エロいものへの欲求を捨てることができない。その結果、「かわいい」以外の余計な物である「エロい」の臭いをプンプン漂わせたイヤな絵になってしまう。デフォルメの過程で「可愛い」以外のディティールを省こうとしてそこに「エロさ」が残ってしまったから、「かわいい」だけでなく「エロい」まで無駄に強調されてしまう。なんとグロテスクなんだろう。僕は僕が描いたデフォルメ絵を見るとそう感じずにはいられない。

思えば僕は昔から、余計な物を省くのが苦手だった。特徴を抜き出してそれ以外のディティールを省くのがコツである所の「似顔絵」というジャンルも、陰影を強調して影の中のディティールを真っ黒に塗りつぶしてしまうような絵も、昔から僕にはできていなかった。

絵以外でもそうだ。部屋の中には「今は使ってないけど、いつか使うかもしれないし……」という物がどんどん増えていくし、プログラムを作ればあれもこれもと詰め込みたがるし、味噌汁を作ればあれもこれもと野菜をブチ込みたがる。取捨選択ができないんだ。何が大事で何が大事でないのかが分からないんだ。物事の要点がどこにあるかが分かってないんだ。審美眼のない、焦点がぼやけた、とてもつまらない人間だと自分で思う。

センスが無いんだよね。一言で言うと。

僕がアサノさんのことを「すげえなあ」と思うのも、このへんが大きな理由なんじゃないかなと思う。

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