May 17, 2007

日曜日、靴を買った。

いつぞやの脱オタツアーin東京からちょうど1年経ったからというわけではないけれども、というか、あれから丸1年間、穴が開いたからパンツ(下着の方)を買い換えたのと長袖のインナー?を2つほど買い足したのを除けば、着る物を買うということを全然していない。

しかし普段の靴が爪先の所が削れたりとだんだん寿命を感じさせるような感じになってきていたのと、1年前のツアーで買った靴が底まで革張りで晴れ且つ路面が乾燥しきってる時でなければ履けなくて買ってから数えるほどしか履けてないのとで、もっと気楽に履けてオサレっぽい靴を買おうと思った。

まあ正直いうと、今週末に母校繋がりでプチ同窓会?をやるらしくて、勢いで参加表明してみたものの、「うわぁみすぼらしすぎるwwwwwwwこいつあの頃から全然進歩してねえwwwwwwwwww」みたいに思われるのが怖かったから、というのが一番決定的な理由だったんだけど。

でもそんなきっかけでもなければ服だの靴だのを買いに行く気にはなかなかなれない。新宿だとかそういういわゆる若い人達の沢山いる場所は怖いし、買い物の度に知人友人を呼び出して付き合わせるなんてあまりに成人男性として情けなさ過ぎるし、思いつきで買い物に行こうと思った時に僕ごときが「今から行くんだけどどうよ?」みたいに気軽に人を誘って良いとはとても思えないし、かといって自分一人の感覚で選んだ物が客観的に死ぬほどダサダサだったら目も当てられないし……

でも勇気を振り絞って新宿まで出向いた。あの日辿ったコースを可能な限り思い出して辿るようにして。目指すは、あの時靴を買ったABCマートだ。

1時間以上歩いて迷った末に、やっと、あの時の店までたどり着けた。新宿駅から一番近かったABCマートじゃあなくて、新宿三丁目の方だった。同じABCマートでも店舗によって品揃えがずいぶん違うんだということを思い知らされた。

いくつか見たり試しに履いてみたりして最終的に選んだのは、この靴だった。 デザイン的に華美というか、いかにもモテ系勝ち組で女遊びしまくってそうな人が履いてそうな感じにも思えてしまい、ちょっともにょる。でも、シンプルなデザインのやつは紐じゃなくゴムで保持するタイプで履いた時にいまいち不安が残ったし、歩いてみたらくるぶしにガシガシ当たって痛くてとても履いてられなかったし、それに、似たようなデザインの靴を買ってもますます1年前の靴が死蔵されるばかりだと思ったし、1年前の靴よりももうちょっと気楽に履けるように底がゴムになってないと困るし、という風に消去法的に選んでいった結果、これにならざるを得なかった。

一応、店員の人に「変じゃないですかね?」と訊いて、「色が暗いしそれほど(悪目立ちしないという意味で)目立たないのでは」というコメントをもらったけれども……

まあでも、こういう靴を買うという決断を下せたのは、1年前の体験があったからこそだと言えると思う。もしこれで「大失敗」してしまったとしても、最低でも1年前の時点まで戻ることはできる。あの時アドバイスしてくれた人達の目から見て「悪くない」感じをキープできる。「滑り止め」がある。もしあれがないまま「大失敗」してしまったら、果てしなくダサくて果てしなく駄目な頃の自分にまで滑り落ちて「戻って」しまうだろう。「滑り止め」がなかったら、その恐怖に怯えて、何も買えずにすごすごと逃げ帰っただろう。「滑り止め」があるからこそ、この時の僕は安心して、冒険することができたんだと思う。

とはいえ、「滑り止め」任せの「冒険」をしてしまうのはやっぱり僕がまだまだ未熟でセンスがなくて駄目であることの証左でもあると思う。本当にセンスと自身のある人なら、「ここにあるものじゃ納得できない」と判断して、何も買わずに帰るか他の店に行くかしていた所なんだろうと思う。この靴を買ったというのは、完全に納得できる物が無い、でも何も買わずに帰って「駄目」な自分に逆戻りしてしまうのは怖い、という風な、僕自身の中途半端さの表れなのだと思う。

どうなんだろう。こういう靴はもう時代遅れだったりするんだろうか? それとも、僕のようなパッとしない人間には相応しくなくて、ギャル男とかチャラ男とか言われるような人こそが格好良く履きこなせる靴だったんだろうか?

せめて、馬鹿にされないといいな……

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