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Latest topics 近況報告

たまに18歳未満の人や心臓の弱い人にはお勧めできない情報が含まれることもあるかもしれない、甘くなくて酸っぱくてしょっぱいチラシの裏。RSSによる簡単な更新情報を利用したりすると、ハッピーになるかも知れませんしそうでないかも知れません。

萌えるふぉくす子さんだば子本制作プロジェクトの動向はもえじら組ブログで。

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Firefox Hacks Rebooted ―Mozillaテクノロジ徹底活用テクニック
浅井 智也 池田 譲治 小山田 昌史 五味渕 大賀 下田 洋志 寺田 真 松澤 太郎
オライリージャパン

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Bugzillaで自作自演(FirefoxとThunderbirdのサイレントアンインストール) - Oct 03, 2008

FirefoxもThunderbirdもインストーラに「-ms」を起動オプションで付けるとサイレントインストールできるのに、アンインストーラに同じオプションを指定してもそうならないのは何故なんだぜ? Netscape 7のアンインストーラ(NSUninst.exe)は「-ms」オプションでサイレントアンインストールできるのに!!! と思ってBugzillaに書いてみた後で、ソース見てて「アレ?」と思って「-ms」の代わりに「/S」を使ってみたらさっくりサイレントアンインストールできた。うわーかっこわりー!!!

いやでも僕の気持ちも分かって下さいよ。どうしてインストール時は「-ms」なのにアンインストール時は「/S」なんですか? オプションが違うだけならまだしも、Linuxっぽい「-*」とWindowsっぽい「/*」が混在してるっていったいどういう事なんですか?? どうしてNetscape 7とはオプションが違うんですか???

これは絶対に罠だ……

違うオプションで行けるという発想が全然無かったものだから、Firefox 3 Hacks読みながらビルド環境を2日がかりで作って、アンインストーラだけ個別にビルドできる状態まで持って行って、どうすればサイレントアンインストールだけすっきりと実行できるだろうかとあれやこれややってみたのが、まるっきり無駄になってしまった。あわや無意味なパッチを送りつける寸前でしたよ。ギリギリの所で引き返せて良かったね、と自分で自分を慰めておきます。

つーかこういう勘違いをした理由の一つには、検索しても他にも困ってる人の話しか見つからなくて、「こうすればいいよ」っていう情報に辿り着けなかったからなんですよね。あんまり使う機会のなさそうな機能だけに、情報自体があんまり出てなくて……

もう少しよくソースを見てみたら、Support for the deprecated -ms command line argument.って書いてあった……つまり「-ms」オプションはずっと前から廃止予定になってた古いもので(その割にはFirefox 2.0.0.xでも3.0.xでも使えるんだけど)、今はインストールもアンインストールもサイレントにやるには「/S」を使うのが正解なのか。実際にインストーラに対して「/S」を付けてみたらこっちもちゃんとサイレントインストールされた。うわー二重にはずかしー!!!

旧ドラッグ&ドロップAPIから新ドラッグ&ドロップAPIへの移行 - Oct 02, 2008

Fx3.1b1pre tabbrowser全滅で報じられているとおり、Bug 456048 – Use the new D&D API in tabbrowserによって、tabbrowser要素のドラッグ&ドロップ関係の処理がHTML5で定められた仕様に基づいたものに変更されたようだ。

新APIの使い方についてはGomitaさんが分かりやすい解説を連載で書いてくださっているので、そちらを見てもらうとして。

パッチを見た感じでは、可能な限り最小の変更で新APIに移行していたので、ツリー型タブにも手を入れてみた。変更点を見ると分かるけど、以下のようにしている。

  • メソッド名の変更に追従した。
    • onDragStart_onDragStart (ツリー型タブでは触ってないけど)
    • onDragOver_onDragOver
    • onDragExit_onDragLeave
    • canDrop_setEffectAllowedForDataTransfer
  • 各メソッドの引数からaDragSessionが消えたので、Cc['@mozilla.org/widget/dragservice;1'].getService(Ci.nsIDragService).getCurrentSession();でその都度取得するようにした。
  • canDropの代わりの_setEffectAllowedForDataTransferは、返り値が真偽値ではなく文字列になっているので、それに合わせて色々変更。
  • 受け入れるデータ型の「text/unicode」が何故か「text/plain」に変わったので、他の箇所でも「text/plain」を受け入れるようにした+他の拡張機能でドラッグを開始する時に「text/plain」もセットするようにした。

ツリー型タブでは、Firefoxのtabbrowser要素の各メソッドを書き換える時に上記の点を動的に判別して、Firefox 3.0.xとFirefox 3.1の両方に対応するようにしている。

基本的に、新APIは旧APIの機能をほとんど包含しているので、旧APIに基づいて作った拡張機能等はほとんど機能を失うことなく新APIに移行できると思う。逆に、新APIではドラッグ元要素に新しいイベントが発行されるようになっているため、それをバリバリに使った新しい機能は旧APIベースで再現するのは大変そうだ。

これに関連してMDCの最初のページだけ訳してみたけど、新しいシステムの上で訳したのは初めてだったので、だいぶ難儀した。翻訳文書新規作成支援ボットは使えないし、リンク先はいちいち手で打ち直さないといけないし、リンク先を変える時に開くプロパティみたいな画面を表示する度にいちいちものすごく待たされるし……

Thunderbirdまじうんこ! - Oct 01, 2008

こないだからやってるNetscape Communicator 4.xからの移行、現地でのリリース候補版レベルでのテストでまた詰まった。自分とこで作ったテスト環境では問題なかったのに、実際の環境だとnsIMessengerMigratorUpgradePrefs()で謎の例外発生ですよ。

もういっそのこと処理を全部JavaScriptに移植してみるか? なんて不毛なことを考えてもみたけど、せめて現地でできる事はやり尽くしておこうと思ってMXRでソースを見ながら目デバッグし始めてみたら、冒頭でいきなりそれっぽい箇所を発見した。移行元の設定でmail.server_typeが未定義だと駄目らしい。よくよく調べてみたら、その環境ではnetscape.cfg内で指定されてる設定がたくさんあって、その値はユーザプロファイルの中のprefs.jsには保存されてないから、Thunderbirdが「全然設定が足りねえぞゴラァ!!」と怒ってた、と。

こんなん、今回うちで作った移行ツールじゃなくても本体の設定インポートでも普通に詰まるんじゃないの? どうなってんだまったく。

Firefox 2.0.0.17とThnderbird 2.0.0.17のJavaScriptエンジンに極めて深刻な問題があるようです - Sep 30, 2008

仕事で書いてるコードがどーにもうまく動かなくて、ついこないだまで正常に動いてたのにどうして?!と思って色々試していたら、特定の関数をtoString()等で文字列化した時におかしな現象が起こっていた。具体的には、Thunderbird 2.0.0.17のAccountManager.jsで定義されているsaveAccount()を書き換えようとしたら例外が発生して、onSave()を文字列にしてreplace()で改変した物はfor〜inループだった箇所がwhileループになってしまっていた。コードを削っていったらめちゃめちゃ短いコードでも再現したので、Bugzillaに報告しておいた。

regression: Function.toString(), Function.toSource() and uneval() return wrong JavaScript code if the function includes "for ... in" roop

上記のような方法で動的にパッチを当てる手法を僕は多用してるので、仕事で書いたコードもここで公開してる拡張機能のコードも、正直、どのくらい影響を受けるのか見当も付かない。早急に解決されることを祈るのみだ。

ちなみにFirefox 3.0.3ではこの問題は起こらなかった。2.0.0.17で入ったセキュリティ上の修正による後退バグっぽい?

追記。29日時点ですでに修正済みだったようだ。これ、あと1ヶ月間放置ですか……? ものっそクリティカルなバグだと思うんだけど。

アイロン台を買った - Sep 29, 2008

今まで必要なかったからこっちに来てからアイロンを使ってなかったのだけれどもどうやら必要になりそうだったので近所のホームセンターっぽい店に行ったらアイロンはあってもアイロン台はなかったのでアイロンだけ買って1ヶ月くらい寝かせてた。kinaさんに相談してみたら「ハンズにならあるんじゃね?」と助言をいただき、昨日めでたく購入と相成った。3000円しない安い奴。

シワの無い服とはよいものだ。

実家にいたときは一時期ちょっとだけアイロンがけをやっていたこともある。その時のことを思い出しながらちょっとやってみた。ちょっと失敗したけどまあこんなもんでしょう……

でもアイロンがけが必要そうな服ってたいして持ってない(スーツは着ること自体が稀なので、カッターシャツも一緒にクリーニングに出してた)ので、物置の肥やしになりそうな気がする。「アイロンかけなきゃまずい」と思った服というのも半袖でもうそろそろ出番がなくなりそうだし。どうしよう。

「絶望の世界」が好きだった人ならケータイ小説「あたし彼女」も楽しめるんじゃね? - Sep 26, 2008

【2ch】日刊スレッドガイド : あたし彼女のガイドライン第3回日本ケータイ小説大賞:あたし彼女

ガイドラインのコメント欄の方でネタバレされてるので、先に元ネタのケータイ小説から読むことを推奨。

感想。案外面白かった。最初は「スイーツ(笑)」な文章が何十ページも続いて何じゃこりゃという感じだったんだけど、途中からのツンデレっぷりにちょっと「お?」となって、最後まで一気という感じでした。幸せ気分でいっぱいのラリラリの時と、ドン底に落ち込んだ時とのギャップとか、感情移入して読んでると自分も一緒になって浮かれたり落ちたりするから面白い。

冒頭の時点で思ったけど、これを読んでて覚えた感じは、絶望の世界をリアルタイムで追いながら読んでたときの感覚に似てる。小説を読むというより、ブログの過去ログを頭からまとめて見る(リアルタイムで見てるときは、毎日そのブログを読んでる状況そのものだ)、みたいな。みたいな。

ほんと、「ケータイ小説」は「小説(ノベル)」とは全く別のジャンルなんだなあということを実感した。

ところで絶望の世界ってはてなキーワードの解説によるとちょうど10年前にスタートしたんですね。10年。ずいぶん経ったものだ……

pab.na2をThunderbirdにインポートできない件 - Sep 24, 2008

Netscape Communicator 4.xのメールデータとか設定はインポートできるのにアドレス帳だけインポートできないってどないやねん。

調べてみたら、鍵になるのはnsIAbUpgraderインターフェースを実装したコントラクトIDが@mozilla.org/addressbook/services/4xUpgrader;1のコンポーネントらしいんだけど、これ、Mozillaのソースには含まれてないんだ……オープンソースになってなかったいくつかのNetscape製コンポーネントの一つらしい。これがないせいでThunderbirdはNC4.xのアドレス帳を直接読めないんだって。なんてこった。

どうしてもやりたい場合、考えられるやり方は以下のような感じ。

  • NC4.xのエクスポート機能を使う
  • Netscape 7のインポート機能を使う
    • Netscape 7をインポートツールとして使う
    • Netscape 7の当該コンポーネントだけをどうにかして呼び出して使う
  • 他のインポートツールを使う
  • *.na2を直接読むプログラムを書く

というわけで調べてみてた。

まずNC4.xのエクスポート機能を使う方法。多分これが一番手っ取り早い。LDIFかCSV等に書き出して、Thunderbirdのインポートツールでそれを読み込めばいい。ただ、手動でやらなきゃいけないってのがネックで、自動化できないから今回の仕事じゃちょっと使えない。

次に、Netscape 7を使う方法。NS7には上記のコンポーネントが含まれてるから、プロファイルのインポートで普通に*.na2を*.mabに変換できる。ということで拡張機能なりパッチなりを使ってNS7をアドレス帳変換専用ツールに仕立て上げてしまえば諸々の処理を自動化できるんだけど……インストール先のchromeフォルダを見たら、昔半泣きになりながらexUnregisterer.jsなんて自作ライブラリを作ってどうにかこうにか凌いでいたあのRDF地獄があって一気にやる気消失してしまった。最近Firefoxのアドオンを作り始めた人は知らんでしょうけど、昔はオーバーレイいっこあてるのにも物凄い苦労があったんですよ……

じゃあ例のコンポーネントが含まれてるDLLを直接呼んだらどうなんだ?ってことでcompreg.datを手作業で書き換えてあれこれやってみたけど、これもうまくいかなかった。例のコンポーネントが含まれてるっぽいabupgrade.dll以外にもそれが依存してる物があるのか何なのか、コンポーネントを無理矢理登録してみてもちっとも動いてくれなかった。というわけでこれもダメ。

他のツールはないのか!と思って検索してみたらDawnとかいう色んなメーラのアドレス帳の読み書きに対応したツールがあったんだけど、試してみたら日本語の名前や住所が見事に文字化けして全然使えなかった。ていうかそもそも自動処理できないっぽいし。

そんな感じでにっちもさっちもいかなくなったので、ヤケクソでpab.na2(NC4.xのデフォルトの個人用アドレス帳。Personal Address Bookの略でpabらしい……というのはどうでもいい話ですね)のバイナリとにらめっこしながらデータ構造の解析を試みてみた。試行錯誤した結果、全部のフィールドに違う値が入ってる時に関してはなんとか個々のカードの内容を吸い出せるようにはなった(!)んだけど、複数フィールドに同じ内容が入ってたり複数カードのフィールドに同じ内容が入ってたりすると、そこだけ圧縮かかるみたいで全然うまくいかない。どういう順番でどこを読みに行けばいいのかさっぱり分からん……

ちなみに、ここまでの時点でFirefoxのコードを参考にしてnsreg.dat(NC4.xのプロファイル名とプロファイルのありかが保存されているバイナリ)の解析には成功してるので、後はホントに*.na2の中身をどうにかして取り出せさえすればインポートを自動化できるのに!という非常に悔しい状態なのです。ああもうっ。

Firefoxの開発者にはUIの設計という事に対するポリシーが欠けている - Sep 20, 2008

タイトルは半分くらい釣り。

ごく最近入った変更によって、最後のタブを閉じると常にウィンドウ全体が閉じられる、という挙動になったらしい(Firefox 3.1では多分それがデフォルトになる)。この変更はパッチを書いたDão Gottwald氏ではなく開発責任者の一人のMike Connor氏が決めたものらしい。

この件についてMike Conner氏のマネジメント能力の不足を責めてる人もいるようだけれども、僕としては、この人はUIの設計という物にポリシーを持ってないのかなー、という失望にも似た感想を覚えた。多分SearchLoad Optionsに抱いたものと同じ感覚。

最後のタブを閉じた時にウィンドウも閉じるべきかどうかってのは、隠し設定一つで動作を変えれるような些末な問題に落とし込むべき事じゃなくて、ユーザが触れるフロントエンドとしてのFirefoxの設計思想の根幹に関わる事だと僕は思う。ユーザに「Firefoxとはどういうものか」と説明する時の、メンタルモデルの作り方をガラッと変えてしまうものだと思う。

現状のFirefoxは、「Firefoxというアプリケーションがあって、そのアプリケーションは本体はごくシンプルな機能に限られていて、その中に、タブを伴って複数ページの切り替えができるサブフレームが含まれている」というトップダウンの設計になっている。「タブ」より上位に「メニューバーやツールバーやサイドバー」が存在しており、「タブ」より下位には何も従属していない。こういう構造だからGoogle Chromeのようなマルチプロセスにはできない(するにはとても手間がかかるだろう)。ユーザには、「タブとウィンドウは異なるレイヤに存在するもの」という認識が求められる。

Google Chromeは、「タブという小型でシンプルなWebブラウザがあって、それらを便利に操作できるようにするために一つのウィンドウに押し込めている」というボトムアップの設計になっている(ように見える、そういう演出をしている)。だからマルチプロセスで当たり前だし、「タブ」の上には何も(クローズボックスくらいは付いてるけど、それ以外のタイトルバーすら)なくて、ツールバーもロケーションバーも全部「タブ」より下位の存在として位置づけられている、そういう見た目をしている。ユーザには「タブ」と「ウィンドウ」の違いを意識させないようにしている、ように見える。

ちなみにOperaはMDIのアプリケーションで、この両者の中間にあると思う。「タブ」より上位の物もたくさんあるけど、ロケーションバー等は「タブ」に従属しており下位の存在である、という作りになっている。

タブより上にツールバーがあるか、タブより下にツールバーがあるか、っていうのは、単にバーの置き場所を上下に移動させればいいっていう話じゃないんですよ。フラットな「並び順の問題」じゃなく、縦の「主従関係」なんです、これは。

多分だけど、今回入った変更のような動作が許されるのは、「タブより下にツールバーがあるデザイン」のアプリケーションだけだ。タブより上位に何もないんだから、タブが閉じられたら後には何も残らないのが当たり前だ。

Firefoxの場合はそうではない。タブより外側に沢山の物があって、それらは「自分の下位にタブが存在している」ことを前提に動作している。下位の物(タブ)を一つ消したのなら、それより上位にある物は全部そのままでいるのが当たり前だ。にもかかわらず今回の変更で、下位にあるはずのタブによってそれより上位の物全てが破棄されるようになってしまった。そこにみんなは戸惑っているし怒っているんですよ。そういう、自分の中にある無意識のメンタルモデルまで分かった上で発言してる人は、そう多くないと思うけどさあ。

Mike Conner氏は、そこまでちゃんと分かった上で発言してたのかな? 自分が下した決定が、ユーザの心の中にあるメンタルモデルやそれまで動作していたアプリケーションの設計全ての前提を覆す物だって気がついていたのかな? 多分気付いてないよ。「ちょこっと動作を変えるだけ」そう考えてたんだろう。それが僕には、ポリシーがない無節操な行動に見える。

余談。冒頭で「半分は釣り」と書いたのは、これとは違うレイヤでFirefoxの設計にはポリシーがあるという事も知っているから。彼らは何でもかんでも中に取り込むのではなく、本体はシンプルに保ってそれ以外の要求はアドオンで解決する、というポリシーで開発を行っている(ように見える)。そのポリシーを今後も貫いていて欲しい。ただ、それは「Firefoxというプログラム」の設計ポリシーの話であって、「FirefoxというUI」の設計ポリシーじゃない。それとこれとは問題が別。ここまでタラタラと書いたこと、具体的な「FirefoxというUI」の設計に関して何もポリシーがないと、ユーザや開発者を振り回すことになる。そこのところをどうして彼らは分からないんだろう、という嘆きにも似た感情を、開発者主体で動いているオープンソースのプロジェクトというものについて感じることが僕にはたまにある。

追記。「(過去の)FirefoxとGoogle Chromeの動作(UIの設計思想)のどっちが素晴らしいか」ということについては、僕は考えないことにしてる。どっちにも一長一短がある以上、こういうのは刷り込みと慣れの問題でしかないと思うから。Mac OS伝統の「画面上端にメニューバー」とWindowsやGNOMEやKDEの「ウィンドウごとにメニューバー」のどっちが優れてるのか、というのと似たような話です。あくまで、UIとして(上記のような設計思想・メンタルモデルの面で)一貫性が保たれてないのはそれ以前の問題だ、というのがこのエントリの要旨ってことで。

さらに追記。前の動作に戻す隠し設定が欲しいというバグで中野さんが「初めて最後のタブを閉じようとした時に確認するのがいいんじゃないか」という提案をされている。選択肢をユーザにわざわざ見せるのは良くない、ユーザの理解を妨げる事は徹底して隠すべき、という人もいるだろうし、UIと動作と設計の整合性がとれてるなら僕もそれに同意だけど、現状のUIも動作も設計も全部がバラバラでちぐはぐな状況では、選択を求める方がまだナンボかマシだと僕は思う。ので、賛同コメントを付けてみた。まあ、コード書ける奴が正義のこの世界では、グダグダ評論家じみたことを書き連ねたり嫌味なコメントを残したりするより、とっととパッチ書いてIRCで担当者捕まえてねじ込む方が、実効性は高いと思うんですけどね……

またまた追記。くでんさんのコメントを読んだ後で思ったけど、上で書いた「疑い」とはむしろ逆で、Mike Conner氏は「Google Chromeのようなアプリケーションを元々作りたかったし、その信念に基づいて提案しただけ」なのかもしれないなあ。だから今回の変更も氏にとっては「本来そうあるべき姿に戻そうとしているのだから当然のこと」という感じなのかも。だとしても、できれば、行動を起こす前に「そういう理想はさておき、現状はどうなってるのか?」という所に先に目を向けて欲しかったとは思う。

22日追記。結局、「最後のタブを閉じた時にウィンドウを閉じない」隠し設定を付けるという、件のバグの表題通りの解決策についてはチェックインされて、それで解決ということになったようだ。でもって、他の文句は新しいバグ立てて述べなさいという仲裁も入った。Bugzilla的にはごく自然な流れ。にもかかわらず流れ読まずについ最後っ屁コメントを残してまた議論を蒸し返してしまった僕は、マヌケな悪役もいいとこですね。

察する力のある、空気を読める人が怖いと感じる - Sep 18, 2008

僕のように自分の感情とか主観とかに関わることをとにかく覆い隠して第三者的な無難な言葉で語るように努めてしまう人というのは、感情をストレートに出すことに親しんでいて主観をぶつけ合う経験の豊富な人から見たら、何を考えてるのか分からなくて薄気味悪いとか怖いとか思うらしいんだけど、僕にとっては、そういう僕から「感情的な言葉」を引き出すために駆け引きを仕掛けてくる人の方が、不気味で怖いと感じる。「他人の考えてることを想像する」ということがとても苦手で察するとか気を回すとかそういったことが不得手な僕にとっては、人が考えてることを察して読み取って行動できる人は、すごいなあと思うけれどもそれと同時に恐ろしいとも思える。

例えて言うなら、自分は生まれてこの方ずっと目が見えないまま生きていて、相手は普通の健常者、というような感じかもしれない。自分の分からない所で相手が自分を手玉にとって誘導していたり、自分自身よりも相手の方が自分のことをよく分かっていたり、相手がもしかしたら自分の喉元にナイフを突きつけてても自分はそれに全く気がつけなかったり、そういうのって怖くないですか。まあこの辺は相手に対する信用とか信頼とかの度合いにもよるんかもしれんけど。

それはあんたが目を瞑ってるだけだ、目を開いてよく見てみやがれ、というのがマッチョ的な解決策なんだろうし、僕の瞼の間に指突っ込んでこじ開けようとする(してくれる)人もいる。それが悪いことか良いことかということは考えたくないし、考えないようにしたい。ただ、こういう例えがしっくりくるような感覚を自分は覚えている。

という風なことを過去の哀さんとのやりとりや最近のlovalottaさんとのやりとりの中で感じている(た)。(←「クリリンのことかーーーーっ!!!」防止のために一応書いておく)

モテぢから 9/100 - Sep 18, 2008

Piroさんのモテぢからは……9/100点 「無人島遭難級」です。だそうです。我ながら「お見事!」という感じです。狙って出せる点数じゃないね。

こういう話といい一つ前のエントリといい、僕という人はホントに後ろ向きで悲観的なんだねとよく言われるし自分でもそう思っているつもりだったけれども、先日カウンセリングを受けた時に掘り下げていった感じでは、むしろ過剰な自己愛に溢れてる。過剰な自己愛に溢れてるから、自分が一番じゃないことが嫌だと。でもプラス方向で一番になれない(努力のできない人間だし、才能もない)から、マイナス方向で一番になろうとして、「自分より下」を認めない。「自分より上を認めない」ことはできない(あまりに滑稽だしね)けれども、「自分より下を認めない」ことだったら簡単にできる。多くの日本人が自分が世界全体の中で見れば上位の裕福な位置にいるということ・自分よりも下に例えばアフリカとか中国の田舎とかにもっと沢山の人がいると言うことに気付きもしないで生きている、ということからも、「自分より下を視界の外に追いやること」がどれほど簡単かは容易に想像が付くでしょう。

とにかくそんな風に自分大好きで根本的な所では自分の外に視線が向いてないんだから、他人と心を通わせるだの他人を振り向かせるだのの「モテる力」なんてあるはずがない。いろんな意味でこの結果は示唆に富んでるなあと思うわけですよ。

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