ネトランフィギュア リタッチ講座

ふぉくす子のフィギュアですよ奥さん!

顔アップ。 ネットランナー2005年9月号になんと、ふぉくす子のフィギュアが付いてくる! 8月13日・14日には購入者対象の抽選会も開かれるとのことで(秋葉原会場にはふぉくす子のコスプレお姉さんもいるとか?)、このためだけにでも買って損はないと思いますよ!

全体図。 さて、実物は小サイズ(全高6cm強)の割になかなかよくできているのですが、製造工程の都合で色指定が一部変更されています。ここではそんなふぉくす子フィギュアをリタッチしてinugamixさんの元デザインに近づける手順をご紹介。お暇な方は是非一度お試しあれ!(Piro)

ふぉくす子の衣装を元通りのデザインにする(難易度:中)

後ろ姿の設定画を見ると、ふぉくす子の衣装は背中が大きく開いたデザインになっています。が、フィギュアでは塗装工程の都合からか、背中が全部白で塗られてしまっています。このうちの余計な部分の塗装をはがして、背中を露出させてみましょう。

手元のものは既に該当箇所の塗装をはがしてしまったので、別の部分を使って解説します。 (写真) 写真で青い枠で囲った部分が、本来は素材色の肌色が露出しているべき部分です。

(写真) 使う道具は、Mr.カラーうすめ液などのシンナー(Vカラーシンナーやマニキュアの除光液なども使えるようです)と、爪楊枝。爪楊枝は先の方を潰して、ブラシ代わりに使えるようにしておくとよいでしょう。

(写真) 爪楊枝の先端をシンナーに浸して、筆代わりに、塗装をはがしたいところにちょんちょんとシンナーを塗ります。そしてその状態で1〜2秒待って、爪楊枝の先で塗装をはがしたいところをごしごしとこすってください。するとあら不思議! 塗料がみるみるはがれて肌色の部分が出てきます。

(写真) 最初の状態と見比べてみてください。白い塗装がはがれて、素材の肌色が出ているのが分かるでしょう。この要領で、背中の部分の塗装をはがしていきます。

(写真) とはいえ、一発で綺麗にはがすのは難しいです。白く残すべき部分まで少し塗装がはがれてしまった場合は、はがれすぎた部分を白く塗り直してやりましょう。 (写真) (写真) 私が使ったのは、写真などに字を書くのに使われるミルキーペンです。不透明の塗料であれば、ポスターカラーなどでも可能です。ミルキーペンやポスターカラーなどの塗膜の弱い塗料の場合は、はみ出したところは爪楊枝などでこすってやれば綺麗になります。

以上で作業工程終わり。これで背中がスッキリしました。

前髪の間から眉毛が見えるようにする(難易度:高)

ふぉくす子は、前髪にボリュームがあるという元デザインの都合上、フィギュアでは眉毛が前髪の下に完全に隠れてしまって見えません。これでは少し怖いので、前髪をすいて眉毛が見えるようにしてみました。

(図:切り取る箇所) 前髪パーツの切り取るべき箇所を図で示してみました。単純に前髪を切り欠くだけだと、前髪の厚みがありすぎて、斜めから見たときに意味が無くなってしまいます。色んな角度から見て前髪の下にある眉毛が見えるようにするためには、図のように、前髪と額の間に隙間を空けるような形で前髪をカットしてやるとよいでしょう。

(写真) 図示した箇所を切り取った後の前髪です。切った部分は素材の色がそのまま見えてしまうので、コピックの黄色で塗ってごまかしてみています。

(写真) 完成したところです。眉毛が見えるだけで、ずいぶん表情が違って見えます。しかし元々のラインがくずれてしまっているところもあるため、お勧めするかどうかは微妙なところですね。