GFF #0006 WWWG-01WE WING GUNDAM [EARLY TYPE] ウィングガンダム アーリータイプ

GFFは塗装済完成品のアクションフィギュアシリーズですが、立体物ということでここに置いておきます。

写真

交差法で立体視できます。

前から。低解像度/高解像度 バスターライフルまで持たせると画像がトンでもなくでかくなるので、空手で。腰で前傾できるので、S字立ちがキマります。

後ろ。低解像度/高解像度

バストアップ。

ポーズを付けて一枚。ライフルの青いパーツ、スライドさせるの忘れてた……

改修点

切削にはカッターナイフを使いました。白い部分はいわゆるガンダムホワイト(薄いグレー)よりもむしろピュアホワイト(純白)に近いので、ポスターカラーの白やミルキーペンなどで塗りの微修正が可能です。助かるなあ。

アゴを小さくする

原型の顔はシャープで尖ったイメージなのですが、製品は塗装や量産の都合上、各部がもったりしています。全体に手を入れるのは手間ですが、アゴの赤い部分が太ってしまっているのがもっさり感の一番の原因と(強引に)判断して、そこだけを小型化してみましょう。

加工前後の比較写真。一皮むく感じでナイフで削った後、ガンダムマーカーの赤で塗り直しました。マスクとのふちギリギリのところは塗りにくかったのでコピックのR35のブラシの先っちょで塗ってます。色の違いはあまり目立ちませんね。この加工だけで遠目の印象もだいぶ変わると思いますが、どうでしょうか。

小顔化する

マスクの下の辺を切って0.5mmくらい小さくし、目からアゴにかけてのびるモールドを少し内側に彫り直しました。(写真)斜めから見たときの印象はあまり変わりませんが、正面顔が格段にハンサムになります。これはMG版の写真を参考にやりました。

元の商品の顔がどんな感じかはHi-GRT改というサイトのギャラリーにアップの写真がありますので見比べてみてください。

脚の長さを揃える

僕の買ったものは左右で脚の長さが違っていたため直立できませんでした(オイオイ……)。原因は、スネと足首ボールジョイントの接着の具合が左右で違っていたため。左足だけボールジョイントが浅く接着されていて、その分長くなってたわけです。多分、一部の商品だけに見られる欠陥だと思います。

ここは本来なら長くなった左脚をどうにかして右脚に合わせるべきなのですが、荷重のかかる箇所なために工作がためらわれます。というわけで、ZEONOGRAPHYのザクの脚の長さが左右で違う問題の解消法を参考に、右足首のボールジョイント受け口にプラスチック片を入れて右脚を伸ばし、左に合わせることにしました。これなら関節がモロくなる心配はありません。

腕を短くする

画稿と製品を比べるとちょっと腕が長すぎます。肩アーマーの高さは問題ないようなので、原因は肩ブロックの位置と肘の二重関節にあるようです。というわけで腕を短くしてみましょう。

関節を新造したりという難しい加工は無しにして、お手軽に行きます。僕は肩ブロックの下の方を削って上腕の位置を上げるようにしてみました。(加工前後の比較写真:肩ブロックのアップ)まず、上腕との接続軸を切らないように根元だけを注意深く切り取って掘り下げます。次に、軸の先端を根本を掘り下げたのと同じくらいだけ切り取ります。軸の途中でっぱりがありますが、残したままだと上腕が奥まで入らないので、削り取ってツルツルの軸にしてしまいましょう。腕が抜けるのが心配な場合は軸を太らせたりするとイイかも。(加工前後の比較用の全身写真:加工後は拳がモモの中程まで上がっている)この加工には、肩ブロックの露出が減って引き締まった印象になるという効果もあります。

……というような加工を施したのですが、まだ腕が長いように感じたので、もっと突っ込んだ加工もしてみました。(写真)肩アーマー基部の肩ブロックと繋がっている部分を一度切断し、上の方を少し削って、肩ブロック自体を少し上に付け直します。僕は補強として横向きに0.5mmの真鍮線を通しました。(加工前後の比較写真:加工後の方が1mmほど肩が上がっている)腕を上げようとすると肩アーマー基部と肩ブロックが干渉してしまうので、肩ブロックはカドを落としてあります。この加工によって、やっと画稿と同じくらいのプロポーションになってくれました。やれやれ。

銃の握り手の親指を改良する

このモデルに付属のライフル保持用右手首は、諸々の都合で親指が他の指とぴったりくっついていて、下手にライフルを付け外しすると親指だけちぎれてしまう危険性があります。というか僕の買ったものにはそういうトラブルに注意しろという注意書きまで入っていました。

僕はこの親指を根本で切り離して、真鍮線で再接続してみました。(写真)こうしておけば、ライフルのグリップを付け外しするときに親指を邪魔にならない位置まで回転させることができます。ライフルのグリップは人差し指から小指までの部分だけでもがっちり握ってくれるため、保持力については心配ありません。

翼にノズルを彫る

このウイングガンダムアーリータイプは、MGで「ウイングガンダムVer.ka」として1/100スケールでプラモ化された際に、翼の厚みを活かして翼端にノズル状のディティールが追加されました。これが写真を見る限りはなかなかかっこよかったので、カッターナイフやマイナスドライバーなどを使って彫刻してGFFでも再現してみました。(写真)目立たない工作ですが、下から見上げたときやポーズをつけたときなどにチラリと見えるところで情報密度が格段に上がり、フィギュア自体をより精密に感じられます。(アオリ視点での全身写真)