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萌えるふぉくす子さんだば子本制作プロジェクトの動向はもえじら組ブログで。

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AutoConfig - May 26, 2008

FirefoxやThunderbirdの設定を一括管理するAutoConfigについて改めてソースコードとか追っかけて調べてみたけど、想像以上に使えない仕組みだった……MDCの方に色々書いたんだけど、lockPrefだけ使う分にはよくてもdefaultPrefとprefはまるで使い物にならない。誰もメンテナンスしてないんだろうなあ、このあたりのコード。Firefox 3でもごく最近までAutoConfigが死んだままになってたらしいし……

自分で自分を危険に晒す行為 - May 19, 2008

塞がれたセキュリティホールを開けろという人々

extensions.checkCompatibility(対応バージョンの照合を行うかどうか)とextensions.checkUpdateSecurity(自動アップデートが安全に行われることを求めるかどうか)のうち、前者はまあfalseにしてもいいと思うけど、後者をfalseにするのは僕もいただけない。前者は「気をつけていれば被害を防げる」性質の物だけど、後者は「気をつけていても被害に遭う」性質の物だから。

自分でもよく分かってないものを人に勧めるな、とは言わない。それを言ったら自分も何もできなくなるから。その代わり、良くないことを勧めてしまったことに気がついたのなら、それを広めた時と少なくとも同じだけの労力を割いて訂正情報を広める努力をする(誤情報を伝えたエントリやコメントに正しい情報へのポインタを追記することもその一つ)のが、自分のしたことに対する責任の取り方という物だと僕は思ってる。

選択肢が多い物を勧めるのは、その人の精神的リソースを消耗させることに繋がる - Apr 20, 2008

なんでも評点:人は選択肢が多いほど疲れることが判明 ― だからネタ探しは重労働。能動的なネットが受動的なテレビに勝てないのもこのため?

実感としてなんとなくそうだよなとずっと思っていたので、それが実験によって示されたというのは、ほっとしたというか、合点がいったというか、言葉にするのが難しいけど、「選択できるのが良いことだ」とオウムのようにそればっかり繰り返すことの愚かさを科学的に指摘できる材料が一つできてちょっとグッと来る、そんな感想を持った。拡張機能を何千個と並べてそれだけで良しとしてちゃいけねえよと。

でもこれはFirefoxにとっては武器にもなり得るよね。多機能な製品ほど精神を疲弊させる、その点素のFirefoxは機能がそんなに多くないから楽に使えるよと。必要になったら人に勧められた拡張機能をその都度入れればいいのだから、と。

Firefox 3とメモリ性能 - Mar 31, 2008

Firefox3MemoryUsage - Firefox 3 のメモリ使用量

色んな所で「Firefox 3ではメモリの消費量が云々」という記事が書かれててるんだけどいまいちピンと来ない。まだ常用はしてないし。だからこういうの見てやっと「へえ」と感じる。こう言う所を事細かに「解説」できるのはオープンであることのメリットなのかもなと思う。

Firefoxが勝たなければならない理由 - Mar 24, 2008

IEからシェアを奪う、を合言葉にしていてはFirefoxが勝てない理由に寄せられたコメントを見て少し補足しておこうと思った。

Linux&Sexという文書を紹介している人がいた。「勝ち負けとか誰もそんな事考えてないし。必要だったり面白かったりするからやってるだけだし。」なるほど正論だ。でも今(例えば)Linuxがここまで使い物になる状況になってることの背景には、それが儲かると考えて多大な投資をした企業があったからではないのか? Linuxをハックする人達を雇って給与を払う者がいたから、雇われた彼らは生活が立ちゆかなくなる不安に怯えることなく安心してLinuxをハックできたのではないのか? 仮に、開発の100%すべてが一部の富裕プログラマの余暇の時間だけで行われていたら、Linuxが今の品質になるには百年とかそういう長い時間がかかっていたのではないか?(むしろ百年かかっても無理だったかも知れない)

LinuxはLinuxのことを愛している俺達だけが支えているんだ、と言う人が、Linuxのことを好きでもなんでもない人の支えその背景にある、ということに気付いていないのだとしたら、おめでたい話だと思う。良い開発のサイクルを回すために「勝利」「成功」そしてそこからもたらされる活動資金は必要なものだ。そして同じことがFirefoxにも言えると思う。

中野さんが指摘するように、現実に対して影響力を持ち発言力を行使できるようになるにはシェアが必要だという点も確かに見逃せない。「勝利」「成功」というと、他を圧倒する大勝利のことばかり想像されるかも知れないけれども、僕は、中野さんが言うところの「最低限のシェア」を獲ることも勝利だと思ってる。

でも、世間に対し影響力を持つ最低限のシェアと、(他から資金を投じてもらったり下駄を履かせてもらったりしなくても、プロジェクト自身が自身の活動だけでうまく回っていける、という意味での)プロジェクトの存続に必要な最低限のシェアとはまた別だと思っていて、前者を達成できたのなら、次のステージとして後者のシェアを獲ることが新たな勝利条件になっているのではないか、と僕は思っている。前述の「同じことがFirefoxにも言える」というのはそういう意味だ。

ちなみに、「Mozillaは今でも十分収益出てるんじゃないの? 十分成功してて上手くいってるんじゃないの?」って思ってる人は、もう少し想像力を働かせた方がいいと思う。

Mozillaの収入源がFirefoxのウィンドウ右上にある検索バーからのアフィリエイト収入からだ、ということはよく言われているけれども、Firefoxの主なユーザであるリテラシの高いギーク層はまずWeb上の広告から買い物をしない(Adblockが最も人気のあるアドオンだって事も忘れてはいけない)のだから、これは建前である可能性が高い。そしてMozilla CorporationがGoogle本社のすぐ近くにあって、Mozilla社員はGoogleでタダでご飯を食べられるというのもこれまた有名な話(それって文字通り餌付けされてるってことじゃないか!)。MozillaとGoogleのこの関係を見れば、GoogleがMicrosoftあたりと争う上でのカードにするためという政治的な意図でMozillaを囲い込んでるんじゃないのか、ってのは、これだけ材料が揃っていれば容易に想像が付くことだろう。

でもGoogleはAndroidでMozillaのGeckoではなくAppleのWebKitを選んだ。AdobeもAIRでWebKitを選んだ。Mozillaの技術は彼らから見たら魅力的じゃないって言われたも同然だ。こういう流れが今後も止まらないなら、これはもう、Mozillaにしてみればスポンサーも市場への影響力も両方失いかねない存続の危機と言っていいんじゃないのか。

MozillaがGoogleと今のような関係を維持するにしても、別のスポンサーをたくさん見つけるにしても、シェアという武器がなければ交渉なんてできやしない。僕が「Mozillaというプロジェクトが存続するためには今以上のシェアが必要だ」と考える理由は、そういうこと。

まあ、何でも悪く考えすぎだって言われてしまえばそれまでですけどね。

IEからシェアを奪う、を合言葉にしていてはFirefoxが勝てない理由 - Mar 23, 2008

第348回 PC業界がAppleに学べること - 本田雅一の「週刊モバイル通信」

こうした戦略を実行できたのは、最初から「ジョブズはWindows搭載PCを超えるシェアを取ることに興味がなかった(福田氏)」からだともいえる。 Windowsをライバルと見立て、それ以上のシェアを取るのではなく、同氏が実現したいと考えているビジョンを実現するために粛々とできることから順に取り組んでいるのが現在のAppleというわけだ。

まあMozillaが「ブラウザ界でのシェア」にどれだけ関心があるかは知らないけど、少なくとも、「ブラウザ界でのシェア」なんて考え方をしているのなら、その考えである限りは絶対に成功なんてありえないよな、と常々思う。

すでに一社製品で独占されたような場に割り込むことがどれだけ大変か。特に素の状態で機能を比べればIE7とFirefoxに有意な差はないと言っていいわけで、機能でも値段でも圧倒的に優れているわけでない製品が同じような製品の市場を奪うための努力なんてのは、僕には、無駄な努力としか思えない。同じ土俵で戦おうとしている時点でもうダメ。勝ってる相手に正面から挑むなんて、これ以上の愚策は無い。

勝てる可能性があるとしたら、ライバルがいない新しい市場、別の次元で戦うことしかない。「ブラウザ」とかいう枠にとらわれない全く別の新しい物として売り込んで、「その市場で」シェア100%を獲る。そうして初めて、「その市場でのシェア100%の人数」が「ブラウザ全ユーザのうち30%の人数」に等しくなり、結果として「ブラウザ界でのシェア30%」が実現されるんだと僕は思っている。

あれだけ娯楽産業の覇者としてウハウハだった音楽業界その他の業界が今急速に衰退している理由。ネットワークを活かした対人コミュニケーションという全く別の次元で勝負を展開したケータイ業界が、他の業界からゴッソリと「みんなが財布から出せる自由な金」「みんなが何かに割ける自由時間」両方のシェアを持っていってしまったという事実。これを見て「どうすれば勝てるのか」、いや、「どうしないと勝てないのか」、「それをすれば必ず勝てる(十分条件)とは言えないけれども、少なくともそれをしない限り勝ちはありえない(必要条件)」ということを理解しないといけない、と僕は思う。

その点、Operaは実にうまくやっている。auでは全機種でOperaが導入されて、つまりここでシェア100%を獲っている。WiiでもDSでも、それらのハードでインターネットを見る唯一の手段としてシェア100%を獲っている。デスクトップPCで使われるブラウザとしてのOperaのシェアなんかに、多分Operaは無関心なんだろう。Mozillaがデスクトップに拘泥している間に、日本のネット利用人口の大半がOperaユーザになってしまっている、そんな事にだって十分なり得ると僕には思える。

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予知 - Mar 06, 2008

こないだのcbeardを放置する会囲む会で「Betaは4で最終だって言うけど、Minefield追っかけてたらバージョンのb4preがいつの間にかb5preになってたりするんじゃね(=Beta5が出る)」と言ってたら、ほんとに決定しちゃいましたねBeta5。

今度から僕の事を予知能力者と思っていただいて問題ないかもしれません。

ちなみにMozilla界隈のウォッチャーには、リリース時期とかロードマップとかついてこういう予知ができる人が異常に多いので、あんまり珍しくない能力と言えます。キミにもできる未来予知、みんなでレッツチャレンジ。

Mobile Monday, Mobile Firefox - Feb 19, 2008

そういえば昨日Mobile Monday行ってきたんですよ。Mobile Firefoxの話があるって聞いたから。

会場は原宿〜表参道あたりにあるKDDIの建物。ここに来たのどれくらいぶりだろう。1年以上ぶりくらいじゃないだろうか。こういうリア充若者のための街にはとんと縁がないから……でもそのうちまた来ないといけないんですけどね。度の強い方の眼鏡をなくしてしまったから、またzoffで作らないといかん。

まあとにかくMobile Mondayなんですけど。翻訳とかあるのかなと思ったら、司会の人からもうバリバリ英語で。プレゼンテーターも全員ガイジンだし。プレゼンの内容は結局3割くらいしか分からなかった気がする。いや3割も分かってないかも。2割。もしかしたら1割。

えー、それで、Mobile Firefox。Mozillaの人の話は半分くらいは組織とFirefoxについての話のおさらいだったから、ここは聞かなくても大体分かった。あとの半分が肝心の、Mobile Firefoxはどうなるかっていう話だったんだけど。大体こんな感じの事を言っていたような気がする。

  • 「WebKitがデファクトスタンダードじゃん」ってみんな言うけど、IEが市場を独占した後の長い停滞の時代を忘れてないか。ライバルがいないとダメなんだよ。(←モバイル向けOperaの立場は……)
  • Mobile Firefoxは今の(あるいはこれからリリースされる新しい)Firefoxのいい所がそのまま引き継がれるだろう。JavaScript、DOM、CSS、オフラインブラウズ、SQLベースのストレージといったAPIだけでなく、使いやすいUIや豊富な拡張機能といったユーザ体験も。

ごめんぶっちゃけこれだけしか分かんなかった。

ここで言ってた内容が全部ほんとに入るんだったらそりゃすげえって話なんだけど、実際にはまだUIのモックアップを作ったり作ってなかったりっていう程度だから、まあ、僕としては「そうなるといいね」という風に生温かい目で見守ることしかできませんなあ……

Firefoxとペリカン便 - Jan 10, 2008

昨年くらいに試した時、日通のWebサイトからペリカン便の再配送を申し込もうとしたら、Firefoxではフォームが機能しなくて往生こいた。Amazonで買い物をすると僕の所には必ずペリカン便で届くので世話になる頻度も高いのだけれども、僕の中では日通は「つかえねー」サイトの代表の一つになってた。でも今日ふとFirefoxでアクセスしてみたら普通に動くようになってた。いつの間に対応したんだ? ともかく、この件で僕の中では日通の株がかなり上がった。

ベータ - Nov 22, 2007

世間的には「ベータ版は機能を確定して細かい不具合のチェックに入った段階の云々」という風な説明がなされるようだけど、昔からずっと見てる限り、Firefoxの(というかMozillaの)それはただのリビジョン番号と変わらない気がする。RC(リリース候補版。問題がなければそのまま名前を変えて正式版になるかもしれないバージョン)と名付けてるくせにそこで平気ででかい変更を入れることも、メンテナンスリリースのはずの2.0.0.Xでセキュリティに関係ないでかい変更を入れてくることも、Mozillaではよくある話で、Mozillaのバージョン管理のいいかげんさは伝統的なものなんじゃないのという気がする。まあ「柔軟性がある」って言えばそれはそれでいいことなのかもしれんけど。

それか、もしかしたらこれは別にMozillaに限った話ではぜんぜんなくて、「ベータとは云々」という言葉の説明の内容自体が今の世の中の「ベータ」の多くの実態と乖離してるだけだ、という話なんでしょうか。

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