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状況がよく分からなかったので改めて調べてみたことのまとめ。
Firefoxその他のMozilla製品のソースコードはこれまではCVSでバージョン管理されていて、MXR(Mozilla Cross-Reference)というサービスを使うと最新の内容をオンラインで検索できた。mozilla1.8(リンク先はMXR)を見ると、Firefox 2.0.0.xやThunderbird 2.0.0.xのコードを検索できる。
しかしCVSが使いにくいということで、Mercurialという別のバージョン管理システムに移行しようという話がずっと進んでいたそうで、Firefox 4を目指しているTrunkのリポジトリがmozilla-central(リンク先はMercurialのWebインターフェース)という名前でMercurial上に作成され、すでに自動ビルドも動いているという。
ちなみにMercurialがらみでよく「Hg」という単語が出てくるけれども、これは、水銀(mercury)の元素記号がHgだからだそうで、コマンドラインツールのコマンド名等も「hg」になってるんだそうな。知らんかった。
自分が把握できていなかったのは、以下の点。
結論としては、以下のことが分かった。
以下、まだ分かってないこと。
2008-08-08 現在、Firefox 3.1 に向けての trunk が mozilla-central で、Thunderbird 3 と SeaMonkey 2 に向けての trunk(差分)が comm-central です。
Firefox 4 に向けての trunk は actionmonkey だと思いますが、firefox-4.0a1pre.* のビルドは止まっているようです。
Thunderbird 3 と SeaMonkey 2 は Gecko 1.9.0 を飛ばして 1.9.1 ベースで開発されることになり、先月 CVS から Mercurial に引っ越しました。
MXR の「Mozilla CVS」が Gecko 1.9.0.* 系でしたが、Thunderbird 3.0 a1 までがこのソースで a2 からは comm-central になっています。
comm-central の更新は Mozilla CVS にマージされないとのことで、Mozilla CVS は事実上 Firefox 3.0.* のセキュリティ更新だけが行われています。
Mercurial にはまだ l10n のリポジトリがありませんが、Firefox 3.1 b1 はローカライズ版もリリースされる予定なので近いうちに作成されるでしょう。
> TrunkはCVSとMercurialの両方にリポジトリがあり、CVSの「trunk」がMercurialの「cvs-trunk-mirror」に自動的にミラーリングされているようだ。
一口に Trunk と言っても、CVS の trunk と、Firefox の trunk と、Thunderbird の trunk とでは意味合いが違いますが、どういう意味で使っていますか?(それとも、混同している?)
現時点では、どの意味で取ってもなんか違うような…
> Thunderbird 3のコードはどこを見るのが正解?
アプリケーション部分は comm-central、Gecko 部分は mozilla-central です。
> FirefoxのTrunkはCVSとMercurialのどっちを見るのが正解?
Firefox の trunk と呼ばれるものは、今現在は 3.1a2pre のことで、このソースは mozilla-central です。
> Firefox 4 に向けての trunk は actionmonkey だと思いますが、
actionmonkey は、Mozilla 2 に入れようとしている ActionMonkey の trunk であって、Firefox の trunk とは違うと思います。(Firefox 4 に向けて という点では間違ってはいませんが)
> MXR の「Mozilla CVS」が Gecko 1.9.0.* 系でしたが、Thunderbird 3.0 a1 までがこのソースで a2 からは comm-central になっています。
a2 は、まだ CVS です。
ただし、リリースは trunk からではなくリリース用 branch から作成されますが、その brach に相当する MXR は作られないため、a2 そのもののソースは MXR にはありません。
> Mozilla CVS は事実上 Firefox 3.0.* のセキュリティ更新だけが行われています。
Mozilla CVS は、Fx と Tb だけのものではありませんので、それ以外も含めればそれだけではありません。
CVS を使うのか、それとも Mercurial に移行するのかといったようなことは各プロジェクトごとに決めることになっていて、まだ CVS を使っているものもあります。
例えば、Bugzilla や Calendar プロジェクトの開発版のソースは、今でも Mozilla CVS に反映されます。
の末尾に2020年11月30日時点の日本の首相のファミリーネーム(ローマ字で回答)を繋げて下さい。例えば「noda」なら、「2008-08-08_mxr.trackbacknoda」です。これは機械的なトラックバックスパムを防止するための措置です。
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