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オープンソースって一体何なのか? ということがよくわかるドキュメンタリー「レボリューションOS」 - Sep 06, 2007

ストールマンとかリーナス・トーバルスとかのオプソ界の有名人へのインタビューを中心にしてオープンソース誕生から今に至るまでの歴史を解説したドキュメンタリー映画の「Revolution OS」を、今頃になって見た。

調べてみたところ、これの日本語字幕付きのバージョンはオンラインだとナウオンメディア直営のサイトからしか買えないようだ。Amazonでも取り扱うようにしてくれればいいのに。まぁ買ったけどさ……

周辺にいる僕らにとって、分かってるつもりでもいまいち理解が怪しかったり、先入観によってうまく答えられなかったりする事について、「中心」にいる人達が最も的確な言葉で明解に答えてくれる。そういう内容だった。中でも、「オープンソースって共産主義なの?」というよくある指摘に対する反論は、実に分かり易かった。こんな具合で。

インタビュアー
ソフトウェアを善意で共有するオープンソースとは
共産主義みたいですね
エリック・レイモンド(「伽羅とバザール」の著者)
ナンセンスだね!
物凄く頭に来るよ
マイケル・ティーマン(世界で初めてフリー・ソフトウェアを主な事業として設立された会社である、シグナス・ソリューションズの共同創設者)
1989年には よくクレイジーだと言われていたので
共産主義は 褒め言葉でしたよ
エリック・レイモンド
共産主義は共有しないと殺される
強制的なイデオロギーさ
マイケル・ティーマン
1990年 リチャード・ストールマンからの紹介で
モスクワ大学の研究所長が私のオフィスを訪ねてきました
その目的はロシア経済の発展のために
フリーソフトウェアが
どうやって企業家精神を育てるかを知る事でした
当時 私達の事業が成功するか自信がなかったので
あまり事業計画を公にはしていませんでしたが
彼にはいろいろ情報を提供しました
すると彼はかぶりを振り始めたのです
我慢できずに尋ねると彼は言いました
"共産主義的すぎてロシアでは成功しません"
(インタビュアー、インタビュイーともに笑い声)
エリック・レイモンド
これは共産主義ではない
人々を収容所にぶち込み虐殺したりしないだろう
ブルース・ベレンズ(オープンソースであるとはどういう事かについて明記した「オープンソース定義」の著者)
マルクスが 隣人愛を発明したわけではありません
共有物という概念は統治思想としての
共産主義よりはるか昔からあるものです
例えば高速道路など
私たちの周りには多くの共有物があります

オープンソースがどうたらこうたらと語るのなら最低限これくらいは理解しておかないとねー、という感じの内容ばかりだ。長い時間をかけて何冊も本を読むのもいいけど、1時間半のこの映像から得られる物はそれに負けないくらい多いし、本では分からない「空気」も伝わってくる。良作だと思う。

分類:レビュー・感想 > 映画, , , , 時刻:13:43 | Comments/Trackbacks (0) | Edit

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