P-0017 男と女、大人と子供の顔の描き分け

男と女の描き分けや、大人と子供の描き分けで困っている人、結構多いと思います。ここでは顔の描き分け方に限って考察してみようと思います。

僕自身いろいろと試してみたところ、年齢差は顔(というか、頭部)の形状の変化で表現することができるようです。

まずは年齢差の表現のサンプル画像を。 右端にある球を基準とすると、左に行くに従って球からのアゴのはみ出し方が大きくなっています。それに併せて目のサイズも小さくしています(若い方が目が大きい)。これを見ると分かるように、年齢差はアゴの出方で表現できるようです

顔の長さが長くなるにつれて、耳と目の相対的な高さが変化しているのにも注目して下さい。あくまで相対的な変化で、顔の中央を横切る赤い直線に対する目と耳の高さは、ほとんど変化していないのが分かると思います。

よく、「漫画の描き方」のような本で「大人は目を高い位置に、子供は目を低い位置に描け」と解説されていますが、全てこれで説明をつけることができます。

男女の差については、輪郭のライン取りなどで描き分けることができると思います。

男の場合、全体として角張った、直線的なラインが特徴です。また、若干首を太めに描くのもポイントです。忘れがちですが、喉仏も。

女の場合、全体として柔らかな、曲線的なラインが特徴です。男と比較して、やや首を細めに描きましょう(細すぎてはいけませんが)。

年齢差の話とも関わってきますが、男と女の場合、同年代では女性の方をやや若く描くと、それらしく見えます。また、上の例はいわゆる「典型」で、男を曲線的なラインで描けば「中性的な男」、女を目を小さく描けば「大人の女」といったバリエーションに応用することができると思います。