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What's XUL? XULってなに?

XULとは何か

Windows98 から導入された「アクティブデスクトップ」をご存じでしょうか? アクティブデスクトップとは、 Windows を InternetExplorer と統合することで、デスクトップやフォルダ表示をより高機能に・華やかにする機能です。 Windows フォルダを開いたときの警告などもアクティブデスクトップの機能のひとつです。

そのアクティブデスクトップの正体は、実は、 HTML と JavaScript で UI の表示を制御するというものです。試しに、 folder.htt という名前のファイルを検索して(隠し属性なので普通は表示されていません)、どれか一つをメモ帳などで開いてみて下さい。こういった Web ページと何ら変わらないタグによって全てが書かれていることが分かるはずです。

Mozilla が採用している XUL という仕組みは、これをさらに推し進めたものだと考えれば分かり易いでしょう。

アクティブデスクトップが、 HTML で書かれた UI 定義をレンダリングエンジンとしての IE で表示しているのに対し、 XUL は、 XML で書かれた UI 定義(要は、 HTML のボタンやセレクトボックスなどを大幅に拡張したようなもの)を、レンダリングエンジン・ Gecko によって表示するというものになっています。つまり Mozilla/Netscape 6/7 は、ブラウザやメーラーなどの全ての機能が XML と JavaScript だけで記述されているのです。このように XUL によって作られたアプリケーションプログラムは、 XUL アプリと呼ばれています。

XUL アプリがアクティブデスクトップと決定的に違うのは、アクティブデスクトップが Windows の IE でしか動作しないものであるのに対して、 XUL は様々な OS の上で全く同じに動作する、という点です。これについては Java によく似ていると言えるでしょう。しかし実際に使用する技術は XML ・ CSS ・ JavaScript の3つがメインなので、 Web ページの制作経験があれば、 Java よりもはるかに簡単に習得できます。

Web 標準のフリー(無料且つ自由)な技術だけで、完全にクロスプラットフォームなアプリケーションを、 Web ページ感覚でサクサク作れる。これは、一度体験してみる価値は十分にあるでしょう。あなたも XUL プログラミングで遊んでみてはいかがでしょうか?

なお、 XUL で作れるのはブラウザだけではありません。実際に、 MozDev.org ではメディアプレーヤーやゲームなど様々な XUL アプリの開発が進められています。

さらに詳しい話が知りたい方は、Mozilla.Party.jp 5.0で行ったプレゼンテーションの「XULアプリケーションへ開発のいざない」の内容もご覧ください。

Last modified:2013/03/27 04:34:46