スライド

困ったこと

クロスプラットフォームならではの苦労

これはクロスプラットフォームのアプリケーション開発ならではの問題ですが、特定のプラットフォームでしか起こらない問題もあります。こういった問題はMozillaのバグだけでなく、プラットフォームの仕様の違いによっても起こります。

例えば最近遭遇した例では、Windowsでは「最全面に表示」しているウィンドウがあっても他のウィンドウに問題なくアクセスできるのに、Mac OS Xでは「最前面に表示」しているウィンドウがあると他のウィンドウに全く触れない、ということがありました。私はWindows 2000で開発を行っているのですが、アプリケーションを公開してから1年近く、この問題に気付くことができませんでした。

個人で開発を行っている場合、複数のプラットフォームで動作チェックを行うのは困難です。もし作者と違う環境で問題が起こっていて、作者がそのことに気付いていないようでしたら、積極的に障害を報告して下さると幸いです。問題を修正するにも、まずその問題が存在していること自体に気付いていないと始まりませんから。

アンインストーラがない

次のバージョンを目標にしてMozilla側で拡張機能のアンインストール機能の実装が進みつつあるそうなので、これは今現在あるいは少し前の状況についての話としてお聞き下さい。

XULアプリケーションをインストールした後に、問題が起こったり、使い勝手が悪かったりして、やはり導入する前の状態に戻したくなった……という時に自動的にアンインストールを行う機能がない、手動で削除を行わなければならないという問題があります。簡単に削除できないとなると(分かっている人にはさして難しい作業ではないのですが、一般のユーザー全てにそういった知識を要求するのは酷というものでしょう)、気軽に拡張機能を試すという訳にもいきませんし、こちらからお勧めするのもためらわれてしまいます。

このような状況を少しでも改善するために、私が作成した自動アンインストール支援のスクリプトを私のWebサイトでライブラリとして公開しております。何かXULアプリケーションを開発される際には、このライブラリを利用されることも検討して頂けると幸いです。