軽くレビューなど。
健さんのプラモこらむや玩具とか模型とか…などにもレビューがありますが、カタチは凄くいいです。ディティールも意外にかっちりしてるし。雑誌のオマケキットということでトロトロにとろけた甘いモールドやなんかを想像してたんですが、そう言う意味ではなかなか頑張ってると思う。
ガンダムSEEDのコレクション仕様、つまり肘・膝・スカートなどが動かない簡素なつくり。完成しても結局カトキ立ちで飾るんだから、と考えると、必要十分な仕様でナイスな判断かもしれない。ガンプラを玩具よりも模型寄り、スタチュー・ポーズ固定フィギュアと考えるなら、電ホ本誌作例のようにディティールアップのみにとどめて終わらせるのもイイと思う。
元々フル可動にまでする気はなかったんだけど、手を入れ始めたら止まらなくなってしまったのですよ。
再販GFF目当てにトイザらスまで行ったけどクロスボーン X2 しかなかったのでヤケになってヘイズル改買ってきた。種コレ仕様も悪くないですね、結構。僕なんてどうせカトキ立ちしかさせないし……あとヒザや腕前面なんかの目立つとこにゲート痕が出ないという細かな気配りにもちょっと感動。ビームライフルの殺人的な薄さはどうかと思うけど。なんか無性に手を入れたくなってきてしまうなぁ。 HGUC の GP01 と GP03 がまだ積み状態なのに。
足の裏が空っぽなのはあまりにヤバい(目線より高い位置に飾ったら死ぬ)と思ったので、ガラクタ箱を引っかき回して発見した1/144 アレックスの足裏を切り貼りしてフタをしてみた。 GM クゥエルとの関係を考えるとアレックスもヘイズルも同系列って事になるだろうか。だとしたらこの組み合わせはある意味ベストチョイスかもしれない。
あと、ついでに股のポリキャップと軸の根本の間にスペーサー代わりのプラスチック片を挟み込んで股関節を拡張してみた。何故かというと、製品の状態だと、ぶっといふくらはぎがごっつんこして脚をまっすぐに伸ばせないのですね。実機が存在したとしたらすんげえ仕様だ。
手首は GFF Ex-S の握り拳でも使ってみようか。あっちはあっちで例の平手を使うポーズで飾りっぱなしだし。あと足首アーマーの分離とか。ああ、辛い現実から逃避するためにどんどん改造案ばかり浮かんでくるよ……
……やっちまった。徹夜で足首アーマー切り離し&手首移植。足首アーマーは写真ではセロテープでひっつけてます(どうやって接続しようか考え中……やはりスプリング?)。スソが足らなくなった脚はランナーのネームプレートを切り出してプラ板代わりにして延長。アーマーとの干渉がなくなったので、カトキ立ち時に足がしっかり接地するようになりました。手の方は、キットの手首を切り落とすとちょうどいい具合に穴が開いてくれたので難なく取り付けられた、っていうか手甲以外無加工。サイズ的にも違和感なくていい感じ。
膝を曲げられるようにしてみた。Ζ plus でも使ったコトブキヤのダブルジョイントと、ローリングジョイントの組み合わせ。固定はプラスチック片に 3mm 径の穴を開けて挟んでるだけです。組み合わせの都合上引き出し関節になってるので、目一杯引き出せば無駄に100°くらいは曲がりますな。
両膝の可動加工と、腰アーマーの切り離しを終えた。ちょっと苦しいけど片膝立てもできたりする。関節ブロックは最初は HG の RGM-79[G] のものを移植しようと思ってた(両方とも発掘できたので)のだけど、中身が挟み込みのポリパーツだったので、外側だけ使うことにした次第。上の穴がでかいので、ちょっと手直ししないと中のジョイントが丸見えでかっこわるいなぁ。腰アーマーは胴のスナップフィットのピンの受け側の穴にそのままスプリングを挿して固定しようかとか思ってたら、穴の方が大きくてガバガバでアウトだった。内径 1mm のパイプを買ってくるべきか、 1mm 径のドリルが付いてるピンバイスを買ってくるべきか。
……内径 1mm のプラパイプなんて置いてなかったので、コーナンで 1mm のドリル刃だけ買ってきた。しかし足首アーマーの接続方法として瞬着で太らせた 0.5mm の真鍮線をピン代わりにしてスプリングで繋ぐ方法を試してみたらあっさりうまくいってしまったので、どうやら 1mm のドリルの出番は無さそうな予感……
フロントスカートは電ホ本誌の作例を参考に横方向の軸で可動させてみた。パイプの代わりにスプリングを使っているのはヒミツだ(ほとんどスカートとチンコアーマーの間のスペーサーとしてしか役に立ってないけど)。サイドスカートはまあ普通にスプリング可動で。サイドアーマーの固定の都合上、腰の可動はオミットせざるを得なくなった。まぁ、腰を動かそうと思ったら胴の欠けてる部分をパテなり何なりで補わなきゃならんので、ハナから無理だったんだけど。ていうか実際ポーズ取らせてみたらサイドスカートの可動ほとんど意味無しで鬱。
肘はどうやって動かしたもんだろうか? ジョイントはもう買ってあるのであとは肘関節ブロックをどう作るかだけが問題。あ、 HGUC Mk-Ⅱ買ってこいやってのはナシの方向で。ヘイズルのキットを使えるとこはトコトン使うつもりですからね。
プラ板でサクッと作ってしまえば話は早いけど、プラモ加工を恒常的に趣味にし続ける自信がないので、これだけのためにでっかいプラ板を買って99%ほどを余らせてしまうのはなんていうかイヤなのです。多数のドリル刃とピンバイスがセットで1800円になってたお買い得セットよりも 1mm 刃だけを400円で買ってきたのも、「便利な工具」を揃えておきながら結局一回使ったっきりでおしまい、てな事になるのが怖いから。そういう飽きっぽい自分がとても嫌だから。
……しかし無謀にもヒジをぶった切ってしまったので、もう腹をくくって、引っ越し時の荷物の中からモデリング通信講座の箱を探し出し、プラ板を発掘してきた。これでもうちょっとくらいは本格的なことができるか。
そして左腕を加工。コトブキヤのメカニカルジョイント (S) とローリングジョイントの組み合わせです。上腕と肩の接続は、上腕を貫通したメカニカルジョイントの軸を肩ブロックに開けた穴に挿してるだけ。電ホ作例みたいにいくつも関節を仕込む技術も根性もないので、お手軽に済ませてみました。やはり横ロールがあるのとないのとではカトキ立ちの決まり方が違いますな。
ふと思った。リアスカートの端っこを伸ばしてきたらサイドスカートを固定できるんじゃないだろうか? あと、腹部の下の段は色が違う設定のようだから、素材を接いでも部分塗装でごまかせるかもしれない。というわけで腰可動にもちょっと乗り気になってきた Piro さんなのでした。
サイドスカートの固定は、よくあるハンガーかけなどのフックみたいに曲げた真鍮線と、スカート側に取り付けたスプリングで行うことにした。跳ね上げるような可動の範囲はあんまり無いけど、実際脚を動かしてみてもサイドスカートはせいぜい少し浮き上がるくらいのぶつかり方しかしないので、こんなもんで十分。スカートは厚みを出すためにプラ角材でフチを作ってみた。
肘関節の可動を妨げている肘ブロック外装をギリギリまで削ってみた所、3重関節(肘ブロック内上腕側・前腕側・前腕内)をフルに使って100°くらいまでは曲がるようになった。これ以上は厳しいなあ。ていうかこれは明らかに設計ミス。かなりのトホホホポイントだ。
書き忘れてたけど、顔の内側を少し削って、アゴを引けるようにしてある。あとボールジョイントの受けは摩耗でユルユルになってしまってたのでポリキャップに換装してあるとか。
というわけで、ブースターポッド基部を除くと本体はフル可動になった。おおすげえ。我ながらここまでできるとは思わなかったよ。裏打ちやサイドスカートの加工のせいで、成形色+部分塗装のお手軽仕上げというのは不可能になってしまったけど。この際だから傷とかも消してサフ吹いて、それで部分塗装してしまおうか。都合のいいことに、ヘイズル改の機体色はほとんどグレーだし。
装甲の裏打ち箇所のスジ彫りとか肘ブロックのスジ彫りとか。
イラストにあるディティールを入れたり裏打ちしたりしやすいようにと、電ホ作例を参考に肩アーマーを分割した。中央ブロックが落ちてこないようにするストッパーは、既に中にパテを詰めてしまった都合上プラ板では作れないので、見栄えは悪いけど真鍮線で。
ヒザ裏のパイプも作った。最初はスプリングでやってたけど、1mmじゃ細すぎて却ってカッコ悪くなってしまったので、2mmプラ棒をチャッカマンであぶりながら曲げたものに交換した次第。ついでに、箱のGM改のイラストを見ながら膝ブロックにも中央に分割線のモールドを。しかし肘といいここといいやたらとムーバブルフレームっぽいディティールがあるのが何だかなあ。この世代のMSで使ってるもんなのか? ていうかヘイズルって非ムーバブルフレームの第一世代MSでは最後のガンダムって事? AOZは読んでないから知らないんですよ僕。
せっかくだからとブースターポッドも可動に。アームは資料がなくて、どんなカタチなのか・どの程度動くのかさっぱりわからんかったので、手元にあったプラ角材で適当にデッチアップ。
――というわけで、これで正真正銘のフル可動モデルとなりました。あとは基本工作とディティールアップを進めていくだけですな。