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Netscape Communicator 4.xのメールデータとか設定はインポートできるのにアドレス帳だけインポートできないってどないやねん。
調べてみたら、鍵になるのはnsIAbUpgraderインターフェースを実装したコントラクトIDが@mozilla.org/addressbook/services/4xUpgrader;1
のコンポーネントらしいんだけど、これ、Mozillaのソースには含まれてないんだ……オープンソースになってなかったいくつかのNetscape製コンポーネントの一つらしい。これがないせいでThunderbirdはNC4.xのアドレス帳を直接読めないんだって。なんてこった。
どうしてもやりたい場合、考えられるやり方は以下のような感じ。
というわけで調べてみてた。
まずNC4.xのエクスポート機能を使う方法。多分これが一番手っ取り早い。LDIFかCSV等に書き出して、Thunderbirdのインポートツールでそれを読み込めばいい。ただ、手動でやらなきゃいけないってのがネックで、自動化できないから今回の仕事じゃちょっと使えない。
次に、Netscape 7を使う方法。NS7には上記のコンポーネントが含まれてるから、プロファイルのインポートで普通に*.na2を*.mabに変換できる。ということで拡張機能なりパッチなりを使ってNS7をアドレス帳変換専用ツールに仕立て上げてしまえば諸々の処理を自動化できるんだけど……インストール先のchromeフォルダを見たら、昔半泣きになりながらexUnregisterer.jsなんて自作ライブラリを作ってどうにかこうにか凌いでいたあのRDF地獄があって一気にやる気消失してしまった。最近Firefoxのアドオンを作り始めた人は知らんでしょうけど、昔はオーバーレイいっこあてるのにも物凄い苦労があったんですよ……
じゃあ例のコンポーネントが含まれてるDLLを直接呼んだらどうなんだ?ってことでcompreg.datを手作業で書き換えてあれこれやってみたけど、これもうまくいかなかった。例のコンポーネントが含まれてるっぽいabupgrade.dll以外にもそれが依存してる物があるのか何なのか、コンポーネントを無理矢理登録してみてもちっとも動いてくれなかった。というわけでこれもダメ。
他のツールはないのか!と思って検索してみたらDawnとかいう色んなメーラのアドレス帳の読み書きに対応したツールがあったんだけど、試してみたら日本語の名前や住所が見事に文字化けして全然使えなかった。ていうかそもそも自動処理できないっぽいし。
そんな感じでにっちもさっちもいかなくなったので、ヤケクソでpab.na2(NC4.xのデフォルトの個人用アドレス帳。Personal Address Bookの略でpabらしい……というのはどうでもいい話ですね)のバイナリとにらめっこしながらデータ構造の解析を試みてみた。試行錯誤した結果、全部のフィールドに違う値が入ってる時に関してはなんとか個々のカードの内容を吸い出せるようにはなった(!)んだけど、複数フィールドに同じ内容が入ってたり複数カードのフィールドに同じ内容が入ってたりすると、そこだけ圧縮かかるみたいで全然うまくいかない。どういう順番でどこを読みに行けばいいのかさっぱり分からん……
ちなみに、ここまでの時点でFirefoxのコードを参考にしてnsreg.dat(NC4.xのプロファイル名とプロファイルのありかが保存されているバイナリ)の解析には成功してるので、後はホントに*.na2の中身をどうにかして取り出せさえすればインポートを自動化できるのに!という非常に悔しい状態なのです。ああもうっ。
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