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Latest topics 近況報告

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WebExtensionsのコンテキストメニューの新常識 on Firefox 64 - Nov 06, 2018

Here is the English version of this article.

朗報があります。2016年6月にWebExtensionsへ一本化の方針が示された時に出した要望であるBug 1280347 - Add ability to provide custom HTML elements working as alias of existing Firefox UI items, especially tabsが、最近ようやく解決されました。

何故これが朗報なのでしょうか? アドオンのXULからWebExtensionsへの移行の話をおさらいしてみましょう。

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WebExtensionsベースのアドオンが他のアドオンと連携するにはどうするのが良いか? - Nov 06, 2018

Here is the English version of this article. 7月に英語で書いた物の日本語版です。Qiitaにもクロスポストしています

ツリー型タブXULからWebExtensionsに移植した時の話で、アドオン同士の連携が取りづらくなる事への懸念について書きました。この点について現時点での知見をまとめておきます。

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WebExtensionsでのタブの複数選択APIのつかいかた - Nov 01, 2018

Tokyo WebExtensions Meetup #3で、標題の通りの発表をしました。スライドはQiitaにありますが、こちらにもクロスポストしておきます。

タブの「選択」状態とは?

タブの複数選択機能が入った事で「選択」という言葉が多義的になってしまったので、まずその点を整理します。 WebExtensions APIにおいては、「選択」という言葉で表されうる状態に以下の2つがあります。

  • アクティブ なタブの事
    • active tab というのがWebExtensions APIの語彙上の言い方
    • current tab という言い方も古くからある
    • foreground tab という言い方もある(background tabとの対比)
  • 選択複数選択) 状態にあるタブの事
    • highlighted tab というのがWebExtensions APIの語彙上の言い方
    • multiselected tab という言い方もされる

「selected tab」という表現は紛らわしいので、このエントリでは使いません。

Firefox本体に入ったタブの複数選択機能

Firefox 63でabout:configbrowser.tabs.multiselecttrueにすると試せます。Chromeでも同じ操作ができます。

  • タブの上でShift/Ctrl(Command)-クリックでタブを選択できます。
    • 選択されたタブは、上に青い線(Linux版ではシステムカラーに依存する。UbuntuのAmbientテーマではオレンジ色)が出る。
      (スクリーンショット)
  • タブが選択されていると、コンテキストメニューほか一部の機能が「選択中のタブすべてについてそれをする」ようになります。 (スクリーンショット:メニューのラベルが「Tab*s*」になっている)
    • まだ一部の機能はそのようになっていない。Firefox 64で一通りの機能がすべてタブの複数選択に対応するという事だと予想される。

アドオンからの2つの利用局面

WebExtensionsベースのアドオンにとっては、このタブの複数選択機能に対して2つの関わり方があります。

  • 選択されたタブに何かする
    • タブを処理対象にした便利な機能を提供するアドオンの場合
  • タブを選択する
    • タブを管理する、タブバーの代替となるアドオンの場合

それぞれ順番に紹介します。 なお、基本的にはChromeの拡張機能でも同様のAPIが使えます。

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Various "custom context menu" usages in Firefox 64 - Oct 26, 2018

As I described at the previous article, you can provide more useful and usable context menu for your addon on Firefox 64 and later, if it is focused to control tabs or bookmarks. The previous article described basics of new APIs, but it looked too complex because there are various usecases. So this article aims to describe how to provide context menu simply for different cases:

  1. Extra context menu items for custom commands, when your addon has no sidebar/popup panel
  2. Extra context menu items for custom commands, grouped under a submenu with a custom label
  3. Context menu dedicated to custom commands on your sidebar/popup panel, and expose them as a submenu on other situations
  4. Context menu dedicated to custom commands only on your sidebar/popup panel
  5. Context menu dedicated to custom commands on your sidebar/popup panel, and expose them as a submenu on other situations, with a custom label
  6. Imitated context menu compatible to Firefox's one on tabs or bookmarks, only on your sidebar/popup panel

All following examples assume that your addon named "Bucket" provides ability to send tabs to an online bucket, like the "Pocket".

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An improvement of WebExtensions on Firefox 64 about implicit collaboration of addons - Oct 14, 2018

このエントリの日本語版はこちらから読めます。

(Note that this article describes about an improvement on Firefox 64, and Firefox ESR60 is out of target.)

Good news! An old feature proposal filed at the time Mozilla announced that XUL become deprecated and WebExtensions become the next main line has became fixed: Bug 1280347 - Add ability to provide custom HTML elements working as alias of existing Firefox UI items, especially tabs.

Why it is a news for me? Let's look around the short history of addon migration from XUL to WebExtensions.

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What's the best way to collaborate an WebExtension-based addon with others? - Jul 28, 2018

このエントリの日本語版はこちらから読めます。

When I migrated my addon Tree Style Tab from XUL to WebExtensions, I wrote some concerns about communication between addons. Let's share my knowledge around the topic.

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私達はここまで来た - Jun 06, 2018

昨年10月のFirefox 57リリース直前の時期に、アドオンのWebExtensionsへの移行を主導してきたAndy McKay氏がそれまでの歩みを述懐して書かれたブログ記事の勝手訳です。


私はMozillaに在籍してきたこの7年の間に色々な事をやってきました(訳註:Mozilla Add-onsに始まり、Firefox OS用のマーケットプレイスとその支払いの仕組みに関わった後、Mozilla Add-onsとWebExtensionsに戻ってきた、とのこと)。 ほんの2年前、私はアドオンコミュニティをWebExtensionsに移行させるという、Mozillaに参加して以来で私にとって最大のプロジェクトを任されました。 あと3週間ほどのうちに、Firefox QuantumはすべてのFirefoxユーザーの元に届けられ、WebExtensionsはFirefox 57においてアドオンを実行するための唯一の方法となります(訳註:その後、2017年11月14日にリリースされた)。

これは、物事を変えると決めて一緒に取り組んできたMozillaの人々の素晴らしいチームによる、2年間の努力の成果です。 私はその最初の数週間、何でこんな事になってしまったんだ?という、とんでもない恐怖の感情に駆られた事をはっきりと覚えています。 多くの人がこのプロジェクトにおいて私を助け支えてくれましたが、特に私が思うに、Kev Needham(訳註:Mozillaでプロジェクトマネージャを務めている人)が我々を導いてくれなかったら、私達は救いようのない状態に陥っていたでしょう。 私がその最初の数週間のパニックと恐怖に陥った時に、Kevと何度か対話した結果もう少しマシな状態に戻る事ができたというのは、その好例です。

最初の数週間は私達のエンジニアリングチームにはKumar McMillan、Stuart Colville、Matthew MacPherson、そしてKris Maglioneがおり、外を出歩いて更なるエンジニアを見つける事が、その月の私の主な目標でした。 その後すぐにChristopher Grebs、Mathieu Pillard、Mark Striemer、そしてLuca Grecoが加わってくれました。 私達が働き始めた最初の週には、2016年のベルリンにMatthew Wein、Andrew Swan、そしてBob Silverbergもいました。 後にShane CaraveoとAndrew Williamsonが参加してくれたのも、私達にとってはとても幸運な事でした。 様々な分野の知見と技術力を備えた彼らエンジニアの能力は誇張するまでもなく、彼らが成し遂げられた事は驚くべき事です。 私は彼らがなした事のすべてをこの記事に列挙したかったのですが、それをすると記事がとんでもなく長くなってしまうでしょう。 私達がやった事やWebExtensionsのアドオンを書く事に関する多数のブログ記事をぜひ読んで下さい。

私にとっては、個人としてこのプロジェクトを受け入れないという選択は取り難かったのですが、この決定に反対する人達も大勢いました。 彼らは様々な異なる方法で定期的にその事を私達に知らしめようとしました。 私がMozillaに在籍するようになってから、これほどまでに激しい反対に遭った事はありませんでした。 Mozillaの他の人達が取り組まなくてはならなかった色々な事に対し、私は本当に感謝しています。

それらの懸念の声の周りを進む事は非常に大変で、時には私は舵をうまく取れず、その体験自体も助けになりませんでした(訳註:苦労したわりに得られる物が無かったという事か?)。 学習曲線がそうであるように、最初からはうまくいかない物です。

その一方で、この決定に同意してくれた他の人達による手助けは素晴らしい物でした。 ちょうど先週トロントで、複数の人々が私達の方にやってきて、私達がやり遂げた変革に対して感謝を述べてくれました。 助けてくれた皆さん、本当に、本当にありがとうございます。

私は今も、これが私達がFirefoxに対してできる最善の事の一つだったと強く確信しており、成し遂げた事を私は誇りに思っています。 それは大きな変革であり、リスクと不確実性を伴う物でした。 控えめな表現をすると、これが今後どう進んでいくかについて、やや神経質になっている部分はあります。

でも、私達はもうここまで来ました。3週間後にはFirefox Quantumがリリースされ、そこにはもうレガシーなアドオンは存在し得ません。


以上、Andy McKay氏のブログ記事の訳でした。

WebExtensionsへの完全移行に伴うレガシーアドオンの廃止については、アドオン作者や一般ユーザーから強い反発がありましたが、Mozillaの外からだけでなくMozillaの中からもそういった反発があったというのが興味深いです。

氏はその後、今年の3月にGitHubに移籍されています。そのGitHubが今度はMicrosoftに買収されて、間接的にMS資本の元におられる状態になっているという事で、不思議な運命を感じますね。

1つ前に訳したroc氏のブログ記事では、「Geckoを捨てWebKitに移行するべきだ」という破壊的な提案が述べられていましたが、そちらは実現する事はありませんでした。それと、このレガシーアドオンの大量死と大混乱をもたらしたWebExtensionsへの移行という大転換との間には、「最後までやり遂げて実現させたか、させなかったか」というだけの違いしか無いのかも知れません。

ただ、XULの中にはXPCOMと密に結合した部分も多々あり、XULの一切合切をWebKitの上に移植するのは現実的ではなかったのでしょう。仮に本当に互換性を保つ形でやるとしたら、相当に分厚い互換レイヤがWebKitの上に乗っかる事になり、そのオーバーヘッドは無視できないレベルだったのではなないでしょうか。あるいは、オーバーヘッドをなくすためにGecko上のXPCOMやXULとの互換性を犠牲にしていたら、結局それに合わせるための作業がXULアプリやアドオン側にも発生するわけで、それだったら最初からWebKitに親和性が高い形で作った方がなんぼかマシという事になっていたでしょう。いずれにしろ、roc氏の予想にあったような「WebKitの高性能さとXULの資産のいいとこ取り」は絵に描いた餅に過ぎなかったのだと僕は思っています。

Andy氏には、2016年のAll Handsにお声がけを頂き、現地でお会いした際には、グループディスカッションの場では英語のやり取りが速すぎてついていけなかったので、その後一人になられた時を見計らって捕まえて、「アドオン同士の連携を取れる事が大事なんだ」という事をつたない英語で一生懸命伝えた(同じような事をLuca氏にも言った)のを覚えています。

自分はこの記事が書かれる1ヵ月弱前にツリー型タブのWebExtensions版をリリースしましたが、「もうグダグダXULにしがみついててもしょうがない、やるしか無い」と腹を括って重い腰を上げ、他のアドオンとの連携を意識したAPIも備えた物をリリースするに至った背景には、その時Andy氏やLuca氏等と直接話して感じた「ああ、この人達は本気で物事を良くしようとしてるんだな」という心意気……みたいな? そういうのを感じて、こちらも相応の物で応えねばなるまいと思ったから、というのも心のどこかにあったのだと思っています。

1つ前の翻訳記事にも書きましたが、WebExtensionsによってFirefoxとアドオンが明確に切り離された事は、FirefoxおよびGeckoの抜本的改革を進める上でプラスに働いているという事を最近とみに実感します。 実際、Firefox 59からFirefox 60にかけての間でも、タブバー周りの実装からXBLが取り除かれるなどのかなり大きな変化がありました。 今までであれば(WebExtensions版より前のツリー型タブなどの)アドオンの互換性が損なわれたという事で大騒ぎになっていた(僕がグダグダ噛み付いていた)かもしれません。 そういった一切がWebExtensions APIの向こう側に隠蔽された事によって、アドオン作者は安心してアドオンの開発に集中できるようになっているという現実を見るに、レガシーアドオンの廃止とWebExtensionsへの移行はやはり必要だったという事を改めて感じる次第です。

(2018年6月8日追記。大袈裟だ、WebExtensions移行を正当化したいだけのこじつけだ、と思う人もいるかもしれませんが、最近実際にあったFirefox 61での後退バグとその原因の例を見るに、XULアドオンの仕組みのデメリットは色々あったという事は否定できないと思っています。)

というか、最近久しぶりに仕事でレガシーアドオンを触る事があって、「もうこんなの作りたくない……WebExtensionsで書かせてくれ……」と思ってしまいました。最初あれだけ渋ってたのに、今じゃすっかり骨抜きですよ……

古代のブラウザ戦争の歴史:MD5ハッシュ化された投稿の機密解除 - Jun 06, 2018

Robert O'Callahan氏(Mozilla内では愛称の「roc」でもっぱら通っていたようです)が1月に公開されたブログ記事をえっちらおっちら勝手に訳してみました。多分誤訳してる所があると思うので、間違いを見つけた人は指摘して頂けると幸いです。

roc氏はFirefox以前から長くMozillaに関わっておられていた重鎮中の重鎮の一人で、現在もFirefoxの日本語入力関係のコードを手がけておられる中野さん曰く、「何かGeckoで分からん事があったらとりあえずrocに聞けば答えが返ってくる」みたいな、Mozillaの低レイヤ周りの生き字引とも言えるような方です。roc氏は2016年にMozillaを退職されたのですが、最近になって、回顧録的に上記リンク先のブログ記事を公開されました。10年くらい前の、WebKitが登場してきてめちゃくちゃ持て囃されてFirefox(Gecko)から一気に人気をかっさらい始めた時期の、ライバルのキラキラした様子を横目で見ながら、クソコードの山だったGeckoにそれでも関わり続けないといけなかったやるせなさから来る、ヤケクソな感じが吐露されていて興味深いです。

「ブラウザ戦争」と題されていますが、これはIE6の牙城を崩すべくFirefoxやChromeやOperaが競っていた頃の、第二次ブラウザ戦争と言われたり言われなかったりする物の事です。MosaicとNetscapeとIEが争ってた頃の方は第一次ブラウザ戦争で、そっちはそっちでまためちゃくちゃ面白いので、「マイクロソフトへの挑戦 ~ネットスケープはいかに してマイクロソフトに挑んだのか~」や「Webの創成」あたりを読むといいと思います(どっちも絶版ですが)。


2007年から2008年はMozillaにとって興味深い時期でした。 市場において、Firefoxは健闘しており、IEの牙城を着実に崩しつつありました。 その一方で、技術面においてはそううまくいっていませんでした。 WebKitが性能面と機能開発の迅速さで私達を追い越していたのです。 Geckoが設計上のミスと技術的負債に悩まされている一方、WebKitはOSS開発者達の心を掴んでいました。 私達はGoogleがWebKitベースのブラウザを開発中だという事も、それがWebKitの市場シェアの少なさという問題を解決するだろうという事も知っていました。 私は強い懸念に囚われ、しばらくの間、MozillaはGeckoを捨ててWebKitに全面移行する事に挑戦するべきだという意見を持っていました。 私がこういう事を大声で言うとプロジェクトに深刻なダメージがあるだろうと思い、私はこの事をごく少数の人にだけ話していました。 公的には、私は不公平な攻撃からGeckoを擁護していましたが、私自身の全体的な判断と矛盾しないように気を配っていました。

私だけがGeckoについて悲観的だった訳ではありません。 Mozilla内部では、「Mozilla 2.0」というお題目を掲げ、自動リファクタリングツールによる分析のような、私達の技術的負債を減らすための近道になる方法を求めて、かなりの時間を費やしていました。 Mozilla外部においては、ライバル達はエンジン開発の面で私達を早急に追い越す事を目指していました。

蓋を開けてみると、私達はほとんどすべての事について間違っていました。 私達は銀の弾丸を見付ける事はできませんでしたが、ただただ大変な頑張りによって、Geckoはライバル達を驚かせる程度には地位を保っていました。 また、時間の経過と共にWebKitの弱みも明らかになってきました。その場凌ぎの省略によって性能は底上げされ、いくつかの互換性テストの上で優位に立ってはいたものの、それらは同時にWebKitにとって技術的負債にもなっていました。 GoogleはWebKitプロジェクトを加速させましたが、AppleとGoogleの軋轢は問題をも生み、最終的にはBlinkというフォークが生まれる結果となりました。 Firefox 57への市場の反応は、FirefoxOSに対する誤った投資という大きな迷走の後においても、Geckoが今日においてもまだ競争力を持ち続けている事を示しています。

ここでの1つの教訓は、内部にいる人は古いコードベースに基づく見通しから、過度に悲観的になり得るという事です。 献身的で有能なスタッフの長年に渡る働きは奇跡を生む事があり、その一方で、あなたのライバル達は彼ら自身で問題を生み抱え込んでしまう事もあります。

もう1つの教訓として、2007年から2008年にかけて私はIE(そしてFlash、WPFも)を倒す事に過度に集中しており、全てのオープンソースのブラウザがたった1つのエンジンの実装を共有する事になったとしても、それはWebにとってそれほど大きな問題ではないと思っていました。 でも今では私はすっかり意見を変えました。 エンジンにおいてより多くのコードを共有する事は、不具合の共通化までをも招くため、真に独立した実装を持ち続ける事は非常に重要なのだと。

私は、Brendan(訳註:Brendan Eich。Netscape時代からの古参でJavaScriptの開発者だが、同性婚反対の運動への寄付がきっかけとなって2014年にMozillaを追われた)や他の人達が、私の意見を取り入れなかった事によって、Mozillaを誤った道へと導くという過ちを私に犯させずに済ませてくれた事に、非常に感謝しています。 もしそうなっていれば、それは誰にとっても大きな災いだったでしょう。

鬱憤ばらしと、記録を後世に残す事を意図して、私は2007年から2008年にかけて、私の考えを説明する4つのブログ記事を書き、それらのMD5ハッシュだけを公開していました。 Firefox 57のリリースの成功の余波がある今は、それらのブログ記事を無害な状態で機密解除するのにちょうどいい時と言えるでしょう。 くれぐれも、私は既に意見を変えているという事を心に留め置いておいて下さい。

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Tree structure and tab icons are always lost after restart / 再起動すると必ずツリー構造やタブのアイコンが失われる - Mar 12, 2017

Q

When I start Firefox, tree of tabs and favicons are always lost. Even if I reorganize tree of tabs again, they are flattened after every restart.

Firefoxを起動すると、必ずタブのツリーとタブのアイコンが失われます。ツリーを作り直しても、再起動する度にツリーが失われてすべてのタブが同階層に表示されてしまいます。

A

Please press Ctrl(Command)-Shift-J to open the "Browser Console" - one of developer tools of Firefox. Is any error message like this reported?: NS_ERROR_ILLEGAL_VALUE: Component returned failure code: 0x80070057 (NS_ERROR_ILLEGAL_VALUE)
[nsISerializationHelper.deserializeObject] Utils.jsm:94

Screenshot: (The console with the error message.)

Then, the problem may be caused by invalid information stored in your session data. Try following steps to cleanup your session data:

  1. Close the browser console.
  2. Input "about:config" into the location bar and hit the Enter key.
  3. Skip the confirmation message by clicking the button in the page.
  4. Input "devtools.chrome.enabled" into the "Search:" field.
  5. Then you'll see just one entry. Double click it to turn the value to "true", if it is "false".
  6. Open the browser console again by Ctrl(Command)-Shift-J. Then you'll see an input field at the bottom of the console.
  7. Copy this script and paste it into the bottom field of the console:
    var TabStateCache = Components.utils.import('resource:///modules/sessionstore/SessionStore.jsm',{}).TabStateCache;
    Array.forEach(
      gBrowser.browsers,
      (browser)=>
        TabStateCache.update(browser, {
          iconLoadingPrincipal : null
        })
    );
    "OK"
  8. And hit the Enter key in the field. Then you'll see a new message "OK" in the console.
  9. Restart Firefox.

Ctrl(Command)-Shit-Jを押して、Firefoxの開発ツールの1つである「ブラウザコンソール」を開いて下さい。以下のようなエラーメッセージが出力されていませんか?:NS_ERROR_ILLEGAL_VALUE: Component returned failure code: 0x80070057 (NS_ERROR_ILLEGAL_VALUE)
[nsISerializationHelper.deserializeObject] Utils.jsm:94

スクリーンショット:(コンソールに上記のエラーが出ている様子)

もしこのエラーが出ているなら、問題はセッション情報の中に混入してしまった不正なデータが原因で引き起こされている可能性があります。以下の手順でセッション情報をクリーンアップしてみて下さい。

  1. ブラウザコンソールを閉じる。
  2. ロケーションバーに「about:config」と入力し、Enterキーを押す。
  3. 確認のメッセージが表示されるので、ページ内に表示されるボタンをクリックして先に進む。
  4. 「検索:」欄に「devtools.chrome.enabled」と入力する。
  5. 項目が1つだけ見つかるはずなので、値が「false」になっている場合は項目をダブルクリックして値を「true」に変更する。
  6. Ctrl(Command)-Shit-Jを押してブラウザコンソールを開き直す。すると、コンソール株に入力欄が表示されるようになっている。
  7. 以下のスクリプトをコピーして、その入力欄に貼り付ける。
    var TabStateCache = Components.utils.import('resource:///modules/sessionstore/SessionStore.jsm',{}).TabStateCache;
    Array.forEach(
      gBrowser.browsers,
      (browser)=>
        TabStateCache.update(browser, {
          iconLoadingPrincipal : null
        })
    );
    "OK"
  8. そのまま入力欄でEnterキーを押す。コンソールに「OK」というメッセージが出力される。
  9. Firefoxを再起動する。

未署名のアドオンが動作するノーブランド版Firefoxの入れ方・使い方(主にアドオン作者向け) - Aug 03, 2016

Firefox用アドオンは現在、Mozillaによる署名が必須となり、未署名のアドオン=Mozillaによる内容のチェックが行われていないアドオンはインストールできない、インストールしても有効化できなくなっています。

Firefox 47までのバージョンおよび法人向けの長期サポート版(ESR版)ではxpinstall.signatures.required という隠し設定を使って未署名のアドオンを強制インストールできるようになっていましたが、この設定はFirefox 48で削除されました。 そのため、リリース前に自作アドオンを自分で使って試したい(ドッグフーディングしたい)人は、正式リリースされたFirefoxでアドオンを試す方法がなくなってしまっています。

この問題に対する救済措置として、上記隠し設定が利用可能な「ノーブランド版Firefox」がアドオン作者向けとして公開されています。 このエントリでは、ノーブランド版Firefoxの使い方と注意点をまとめておきます。

ノーブランド版Firefoxと通常リリース版Firefoxの違い

ノーブランド版と通常リリース版の違いは以下の点です。

  • xpinstall.signatures.requiredfalseに設定すると、アドオンの署名チェックを無効化できる。
  • Firefoxのロゴと「Firefox」という名前が使われていない。(起動すると「Nightly」という名前が表示される)
  • 英語版しか無い。

ノーブランド版Firefoxの入手

Mozilla Wikiの、アドオンの署名に関する情報のページ内の「Unbranded Builds」という項目にインストーラのダウンロード用リンクがあります。 2016年8月3日現在ではリリース版Firefox 48.0相当の物へのリンクがありませんが、親ディレクトリから辿っていくとインストーラを入手できます。

このインストーラを実行すると、通常のFirefoxとは異なり、構成ファイル一式は「C:\Program Files (x86)\Mozilla Developer Preview」のようなフォルダにインストールされるようになっています。 インストールしたはずの物が見つからない!という時はインストール先を確認してみて下さい。 カスタムインストールすれば今までと同じ位置(「C:\Program Files (x86)\Mozilla Firefox」など)にインストールする事もできます。

インストールしたらやる事

  • 自動アップデートの無効化。 2016年8月3日現在のノーブランド版には、自動アップデートがかかると通常版Firefoxになってしまうという既知の問題があります。勝手に通常版に戻ってアドオンが無効化されてしまうと困るので、今の所は自動アップデートを無効化しておくのが無難です。当然セキュリティアップデート等は降ってこなくなるので、Mozilla Japanの公式Twitterアカウントをフォローするなり何なりしてFirefoxの最新情報をマメにチェックするようにしましょう。
  • xpinstall.signatures.requiredを再設定してアドオンを有効化する。 今まで通常版のFirefoxでxpinstall.signatures.requiredfalseにして使っていた人が、Firefox 48に自動アップデートされてアドオンが無効化されたという場合、「このアドオンは署名チェックに引っかかって無効化された」という情報がプロファイル内に保存されます。そのため、その後でノーブランド版を入れて起動しても、アドオンは無効化されたままとなります。 xpinstall.signatures.requiredを1回trueに設定して、もう1回falseに設定し直すと、この情報がリセットされてアドオンが再び有効になります。自分はこれに気付いていなくてハマりました。
  • e10s(マルチプロセス機能)の強制有効化過去のエントリで詳述していますが、Firefoxのマルチプロセス機能は、まだ十分にテストされていないという理由から、不安要素があると判定されると自動的に無効化されるようになっています。特に、アドオンがインストールされているとe10sは必ず無効化されます。以下の設定をすべて反映すると、不安要素を無視してe10sを強制的に有効化させられます。自作アドオンがe10sでちゃんと動くかどうかをテストしたい場合、これらの設定も変更しておきましょう。

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