Home > Latest topics

Latest topics > IEからシェアを奪う、を合言葉にしていてはFirefoxが勝てない理由

宣伝1。日経LinuxにてLinuxの基礎?を紹介する漫画「シス管系女子」を連載させていただいています。 以下の特設サイトにて、単行本まんがでわかるLinux シス管系女子の試し読みが可能! シス管系女子って何!? - 「シス管系女子」特設サイト

宣伝2。Firefox Hacks Rebooted発売中。本書の1/3を使って、再起動不要なアドオンの作り方のテクニックや非同期処理の効率のいい書き方などを解説しています。既刊のFirefox 3 Hacks拡張機能開発チュートリアルと併せてどうぞ。

Firefox Hacks Rebooted ―Mozillaテクノロジ徹底活用テクニック
浅井 智也 池田 譲治 小山田 昌史 五味渕 大賀 下田 洋志 寺田 真 松澤 太郎
オライリージャパン

IEからシェアを奪う、を合言葉にしていてはFirefoxが勝てない理由 - Mar 23, 2008

第348回 PC業界がAppleに学べること - 本田雅一の「週刊モバイル通信」

こうした戦略を実行できたのは、最初から「ジョブズはWindows搭載PCを超えるシェアを取ることに興味がなかった(福田氏)」からだともいえる。 Windowsをライバルと見立て、それ以上のシェアを取るのではなく、同氏が実現したいと考えているビジョンを実現するために粛々とできることから順に取り組んでいるのが現在のAppleというわけだ。

まあMozillaが「ブラウザ界でのシェア」にどれだけ関心があるかは知らないけど、少なくとも、「ブラウザ界でのシェア」なんて考え方をしているのなら、その考えである限りは絶対に成功なんてありえないよな、と常々思う。

すでに一社製品で独占されたような場に割り込むことがどれだけ大変か。特に素の状態で機能を比べればIE7とFirefoxに有意な差はないと言っていいわけで、機能でも値段でも圧倒的に優れているわけでない製品が同じような製品の市場を奪うための努力なんてのは、僕には、無駄な努力としか思えない。同じ土俵で戦おうとしている時点でもうダメ。勝ってる相手に正面から挑むなんて、これ以上の愚策は無い。

勝てる可能性があるとしたら、ライバルがいない新しい市場、別の次元で戦うことしかない。「ブラウザ」とかいう枠にとらわれない全く別の新しい物として売り込んで、「その市場で」シェア100%を獲る。そうして初めて、「その市場でのシェア100%の人数」が「ブラウザ全ユーザのうち30%の人数」に等しくなり、結果として「ブラウザ界でのシェア30%」が実現されるんだと僕は思っている。

あれだけ娯楽産業の覇者としてウハウハだった音楽業界その他の業界が今急速に衰退している理由。ネットワークを活かした対人コミュニケーションという全く別の次元で勝負を展開したケータイ業界が、他の業界からゴッソリと「みんなが財布から出せる自由な金」「みんなが何かに割ける自由時間」両方のシェアを持っていってしまったという事実。これを見て「どうすれば勝てるのか」、いや、「どうしないと勝てないのか」、「それをすれば必ず勝てる(十分条件)とは言えないけれども、少なくともそれをしない限り勝ちはありえない(必要条件)」ということを理解しないといけない、と僕は思う。

その点、Operaは実にうまくやっている。auでは全機種でOperaが導入されて、つまりここでシェア100%を獲っている。WiiでもDSでも、それらのハードでインターネットを見る唯一の手段としてシェア100%を獲っている。デスクトップPCで使われるブラウザとしてのOperaのシェアなんかに、多分Operaは無関心なんだろう。Mozillaがデスクトップに拘泥している間に、日本のネット利用人口の大半がOperaユーザになってしまっている、そんな事にだって十分なり得ると僕には思える。

とまあ、偉そうな事を言ってみたけど、今Firefoxの手持ちの武器弾薬の中で新しい次元の勝負を挑んでいけそうな物って実際、何も無いんだよねえ。あるとすれば「カスタマイズ性の高さ」という点で、確かにここで心をガッチリ持っていかれてしまったギークほどFirefoxにドップリはまって抜け出せなくなっているという事を考えれば、カスタマイズ界(?)でのシェアは30%どころじゃないと思うけど、でも「カスタマイズ界」自体が、日本ではものすごく小さいし、日本ほどじゃないかもだけど世界的にも小さい(ディーラーで買ってきた車をカスタマイズせずに乗ってる人の割合と、パーツからカスタマイズして乗ってる人の割合を比べてみればいい)。ここで100%を獲れたとしても、ブラウザのユーザ数全体の中での30%には全然届かないだろう。

かといって、そこでシェア100%を獲ったら全体で30%にもなる、という風な広い層を狙える特徴を今から新たにFirefoxに付け加えるなんてことは、きっとできない。一部のリーダーが強い統制力を以って事を動かせる普通の企業・ベンダと違って、常にユーザコミュニティの雑多な意見に色々な方向から足を引っ張られ出る杭を打たれ続けているMozillaでは、落ち着く所は「無個性」以外の何者でもない。

つまり……Firefoxが30%のシェアを獲るなんてのは、そもそも無理な話だったんだよ!!(と、キバヤシ風に〆てみる)

追記。会社が数字を気にして動いてはいけない理由 - teruyastarはかく語りき 「手堅い戦略というのはレッドオーシャンに突っ込んでいく自殺行為。リスクを取ってブルーオーシャンを目指さないと成功はない」これも要は同じ事を言っているように思う。

分類:Mozilla > Firefox, , , , 時刻:01:03 | Comments/Trackbacks (2) | Edit

Comments/Trackbacks

プロプライエタリなキャラクターに頼っちゃえ

ディズニーブラウザとか出せばいいのに、と常々思う

Commented by 裸電球 at 2008/03/23 (Sun) 15:13:13

no title

読ませていただきました。
実に興味深くとても勉強になりました。
とくに勝ち組みに挑む意味という考え方が面白いと思いました。

Commented by ブラウザのシェア at 2009/03/29 (Sun) 14:06:40

TrackBack ping me at


の末尾に2014年1月19日時点の日本の首相のファミリーネーム(ローマ字で回答)を繋げて下さい。例えば「noda」なら、「2008-03-23_share.trackbacknoda」です。これは機械的なトラックバックスパムを防止するための措置です。

Post a comment

writeback message: Ready to post a comment.

2014年1月19日時点の日本の首相のファミリーネーム(ひらがなで回答)

Powered by blosxom 2.0 + starter kit
Home

カテゴリ一覧

過去の記事

1999.2~2005.8

最近のつぶやき

オススメ

Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード