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仏陀再誕 The REBIRTH of BUDDHA - Nov 30, 2009

ブッダ超やばい。マジヤバイ。

噂の仏陀再誕、そのうち見に行ってみたいなあ(主に怖いもの見たさで)と思っててhknさんに誘われて見に行くことになったんだけど、気がついたら東京での上映は既に終わってて……仕方がないので埼玉は桶川まで行ってきましたよ。桶川マインシアターなら12月4日までやってるそうです。

  • 糸柳さんが見に行った時の話を以前読んで、いつもの脚色が入った記述なのかとばかり思ってたんだけど、映画の内容の記述はわりとその通りだったようだ。どういう話なんだろうなあと思いながら見てたんだけど、唐突にインデペンデンス・デイになるという超展開で噴きそうになった。
    • 10分後に津波が来ますとか。もうちょっと猶予を持たせようよ。
    • 空飛ぶし。
    • 象に乗るし。
    • 何か変なうにょうにょする乗り物に乗ってドーム球場に出現するし。
    • 手からエネルギー波のようなものが出まくりです。
    • 光の翼に光の剣ときたもんだ。
  • 再誕した仏陀、シルエットで登場してきて最後まで姿を明かさないのかと思ってたら、すぐにあっさり素顔を見せて拍子抜け。
  • 真のラスボスの登場はちょっと唐突だった気が。
  • エンディングの歌、普通に普通の歌なのかと思って聞き流してたんだけど、スタッフロールに出てた曲名が「悟りにチャレンジ」で「ん?」と思って、さらに聞いてるとだんだん歌詞が耳に入ってきて「んん?」となって、最後の最後でやられました。この曲調で「悟りにチャレンジ」は反則だと思います……
  • 途中ブッダが出てきたけど、最近聖☆お兄さん読んでたからどうしても立川でバカンス中のイメージが浮かんでしまって、何だかなあと思いました。
  • ギャグは若干すべってた気がします。これは無くてもよかったんじゃね?
  • 映像のクオリティ自体は普通に高かった(最後の方のいかにもCGな人達はどうかと思ったけど)。ボールペンをノックするとか演技細かいし。声優陣も豪華。正しく劇場映画ですね。
  • 空野太陽イケメンすぐる。そしてええ声(CV:子安武人)。
  • 肩からセーターをかけてるマスコミ関係者は今では絶滅しているらしいと聞きましたが、実際どうなんでしょうか。
  • 原義的には「仏陀」は「目覚めた人」の意味だし、シャカ族のゴータマ・シッダールタの生まれ変わりを自称しなくても、別にふつーに今の時代で悟りを開いた人ってだけでいいんじゃないの? と思った。他人の言葉じゃなく自分の言葉で、他人の名の下にではなく自分の名の下に、語った方が格好いいんじゃないですかね。
  • 千葉繁が声を当ててたキャラがいつの間にか途中退場してたので、この人物をキーにして続編を作れそうですね。期待age。

という感じで結構ツッコミ気分で見てたんだけど、ストーリーもののエンターテインメント映画として大筋はそんなに悪くないと思った。キャラ同士の関係や対立構造は分かりやすいし。緩急あるし(説教シーンが長いのはご愛敬)。なんだかんだでバトルによる人死には出ないし。最後に悪人ブッ殺してハイおしまいという話でもなかったし。説教の内容も、欲望のまま貪ってはいけないとか、言ってること自体はだいたい変じゃないし。

また、主人公の一人の青年が「(宗教やってるということを明かすのが)怖かった」と語る場面や、「(敵の企みが)失敗しても、誰も宗教を信じなくなる(ので、空野太陽の言うことも誰も信じなくなる)」といったくだりに、現実の社会と宗教の関わり方が描写されている気がして、単純にネタとして笑い飛ばせはしないなあと思った。

しかし、言ってもしょうがない話だけど、「私の言うことに従いなさい」的な言い方には反発を感じた。

理想とかけ離れている自分に失望して、「誰か答えを教えてくれよ」「誰か導いてくれよ」と思った事もあったけれども。結局、人に言われるままに丸呑みした答えは自分の中で身に付いていなくて、だから他の人に別の「答え」を突きつけられたら簡単に揺らいでしまって、そんな感じでいつまでもぐらぐらし続けてしまう。人それぞれ違う前提があって、与えられた「答え」が100%当てはまらない所があって、でも新しく与えられた「答え」の方が正しいと思いたいから、自分に当てはまらない部分を無視して無理に当てはめようとして、「答え」に当てはまらない自分の方がおかしいんじゃないかと思ったりして。その繰り返しだったんじゃないかって気がする。そうじゃなくて、自分の前提に基づいて考えて、自分にちゃんと当てはまるように自分で組み立てた答えじゃないと、素直には受け入れられないし自信も持てない。僕の場合は、そんな気がする。

「仏陀がその時代の価値観を決める(その権限を持っている)」的な話にも、強い抵抗を感じた。「正しい」と定められた範囲から漏れてしまった人は「間違っている」という烙印を押されなければならないの? 同性愛者として生まれた人が異性愛者にはなれない(「治療」できるものではない)ように、「正しい」と定められた範囲にどう足掻いても入れない人は救いの対象外?

だから、空野太陽や主人公達が「教えを広める」的な所に帰結するのが、短絡的だと思えて僕には残念だった。宗教の映画だからそうなるのが当然なんだけど(混沌とした世の中で多様な価値観の中で翻弄されて辛い思いをしている人や、自分の力ではどうにもならない苦境に置かれて苦しんでる人に、ひとつの分かりやすい答え・指針を示して安心を与えるのが、宗教の本質だと僕は思ってる)。

まあ何にせよ、桶川までわざわざ見に行って損はなかったと僕は思ってます。(←タダ券のくせに何という上から目線!)

追記。破壊屋_仏陀再誕に(ネタバレを含む)詳しい解説があった。病院の地縛霊のセリフとか、「なるほどあのシーンのあの描写にはそういう背景があったのかー」と、幸福の科学の教義に詳しくない僕には参考になった。

追記。幸福実現党の研究(12)映画「仏陀再誕」徹底分析[絵文録ことのは]2009/11/03に仏教の教えとの対比があった。僕は仏教にも詳しくなかったので、「ほうほう仏教ではそこはそういう風になっているのか」と参考になった。

分類:レビュー・感想 > 映画, , , , 時刻:00:21 | Comments/Trackbacks (0) | Edit

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