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自分の作品のグッズを作りたいだけの人生だった - Feb 13, 2017

昨年、このツイートを見たんですよ。

それで「うらやましすぎる!!!」とテンション爆上がりになってしまった勢いで妄想グッズの絵を描いてしまったりなんかしまして。

いやね、元々シス管系女子も何かグッズ作りたいなあとは思ってたんですよ。でも、ステッカーとかマグカップとかの比較的すぐ作れそうな物で読者の方に喜んで頂けるイメージがわかなくて。

思えば、以前Mozilla JapanのFirefoxマーケティング活動のお手伝いをしてた頃にストラップや紙袋やフォクすけぬいぐるみのデザインをやらせてもらった時も、やれ「印刷のペラいのじゃなくてちゃんとしたラバーストラップの方が絶対満足感ありますって!!」だの「紐の色と紙袋本体のコントラストが大事なんですよ!!」だの「もっと鼻の所がツンと出てた方がカワイイですって!!」だのと好き勝手駄目出しして、自分が素直に欲しいと思える物を他人のお金で作ってもらうというヤクザなことをしていたのでした(ぬいぐるみは根来さんの駄目出しもすごかったけど)。

でも、Firefoxならロゴマークがかっこいいからそれだけで満足感あるけど、自作の美(少)女イラストとなると、まず美(少)女という時点で照れの方が勝ってしまうし、そもそも自分の絵自体がそんなに上手なわけじゃないし……と色々考えてしまって、何作っても素直に自分で使える気がしなかったのです。

そんな折に見かけたのが冒頭の写真。見た瞬間に「これだ!!!っていうか自分が欲しいわ!!!!」と思いましたね。

だってシス管系女子って一応技術の本で学習(解説)マンガですやん。「これ使って本棚が技術書で埋まるくらいにいっぱい勉強しましょう!」っていうの、シャレが効いててよくないすか? 作品コンセプトにめっちゃマッチしてません? いや「今どき紙の本かよ」って呆れられそうですけども……

あと、仕様上どうしたって単色にならざるを得なくて、でもそれが却ってポップでかっこよくね?とも思いましたし。自分の絵ってそんな上手な方じゃないから丁寧に描いたり塗ったりすればするほどアラが目立って死にたい気持ちが増してくるけど、デザイン的に処理すれば見る側の脳内で勝手に補って見てもらえて実物以上に良く見えそうだし。

そう思ったらもう止まらなくて、妄想絵だけじゃ満足できず、実現できないものかと水面下でなんやかや動いていたのです。日経BPからは予算が出ない自主制作で、完全に趣味の世界です。

そしてついに実現された試作品がこちら!!! (試作1号) まさにイラストの通りの仕上がり!!!! 素晴らしい!!!!

ですがひとつ難点が。

(青色の表紙の本を重ねた様子) 後ろの本の表紙の色で顔色が変わっちゃうんです……

単色の場合はまだマシで、絵が入ってきちゃうと (シス管系女子の本を重ねた様子) もうワケが分からないことに…… これは正直盲点でした。デザイン画の時点で表紙画像と合わせたりすれば一発で分かる事だったのに、それを怠ったばかりに、試作品で実物を見るまでこの問題に全く気付いてなかったという。

なので泣く泣く一からやり直しました。 (試作2号) 明暗反転版です。 といっても、単純に図案の明暗を反転するだけだとパーツが宙に浮いてしまう箇所が結構ありました。そこで、妄想イラストの単純化された図案から「元絵」にあたる線画を起こして、そこから改めて各所の線を拾い上げる形で図案化するという事をした結果がこれです。

これなら、多少うるさい内容の表紙と合わせても顔がちゃんと判別できます(真っ白の紙でも、本の表紙に対してブックエンド自体の影が落ちるので)。 (試作2号をシス管系女子の本と重ねた様子)

しかも、タイツの部分を抜いたので、本の表紙の色や柄がそのままみんとちゃんのタイツの色や柄になります。つまりタイツの履き替え遊びができます。試しに手元の本をいくつか合わせてみました。 (Webの創世) 濃い色はもちろん合いますし…… (わかばちゃん本) 文字が入っててもへっちゃら。 (シェルプログラミング実用テクニック) 帯部分だけ色が違うのも良いですね。 (Firefox Hacks Rebooted) オライリー柄とか。 (ヒューメイン・インタフェース) 英字柄とか。 (徳丸本) 淡い色もいいですね。

試作2号で勝利が見えたので、これをベースに微修正した物を最小ロットで量産して、シス管系女子Advent Calendar 2016にご参加頂いた皆様にお礼として贈答した残りを4月9日の技術書典2に持っていこうと思ってます。利益をほとんど載せない状態でも数千円にはなってしまいます(少数生産だとどうしても割高になってしまう……かといって個人で何百個もこんなかさばる物を発注しても手に負えませんし)が、もし良かったら手に取ってみて頂ければと思います。

以下、デザインするときに分かったこととかコツとかをメモしておきます。

基本的には切り絵の要領なんですが、切り絵の中でも全パーツが繋がってるタイプの形になってないといけないというのがポイントです。

試作1号の図案の時は顔の肌部分を抜いて輪郭を残すデザインにしようとしたのですが、そうすると普通に絵を描くと鼻と口がどうしても輪郭に繋がらないパーツになってしまいます。なので、顔の角度やポーズを工夫してそれらのパーツに髪や目や膝が接するようにすることで、どうにか浮かない形でパーツを残すことができました。

明暗反転版では鼻や口のように短い線は逆に穴を開けるだけなので簡単だったのですが、顔全体を残して輪郭を穴にする場合、輪郭を全部繋げないでちょっとだけ橋渡しする部分を残してやらないといけません。あまり橋をかけすぎると見た目が悪いと思って、目立たない所(普通に線画を描く時に輪郭を途切れさせるような所)に絞って橋をかけてみました。ただ、試作2号では数を絞りすぎて頭の曲線部分が完全に枠から切り離されてしまい、枠が歪むと頭の方が飛び出てしまうようだったので、強度を増すために量産版では頭と枠の間に2箇所橋を増やそうと思ってます。

ということで、ご報告という体裁でのただの見せびらかし記事でした。

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