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非モテは保守反動か、それとも革新か - Nov 11, 2005

明治セックル維新 新政府御性文帖価値観の多様化について。本文だけでなくコメント欄のやりとりにこそ注目したい。

社会で主流となる価値観が変わったにもかかわらず、その変化に追随せずそれまで主流であった価値観を堅持すると、その人にとってその社会は生きづらくなる。そのため、自分が変化に追随するのではなく社会の側を元に戻すことでその人にとって住みよい社会を取り戻そうとする……というのが、保守反動という立場だ。

故に、非モテ者が、自分自身が「脱非モテ」=「モテ化」しなくても住みよくなるよう社会の側を変えることを望む――具体的には例えば「見合い」や「地域の共同体」といった既に存在感を失ってしまったかつての文化や権力を復活させるというのは、望むと望まざるとに関わらず「保守反動」にあたるものだと言えると思う。

とはいえ、今現在「非モテ」で悩んでいる人の多くはかつての「共同体重視、個人軽視」の価値観の社会は肌で感じていない若い世代なのではないか、本格的な保守反動というよりは、街宣車を乗り回すような右翼に憧れる若者達に近いのではないか、とも僕は思う。

ひょっとしてそういう世代にとっては、その運動は「保守反動」などではなく、「自分が体験したことのない理想社会の実現を目指す運動」すなわち「革新」と捉えられているのだろうか?

ていうか、保守反動も革新も結局同じことなのか? 極右と極左は同じ物だとかそういう話とは別の意味で、反動と革新は世代が変わるごとに立場が入れ替わる物なのか? 例えば共産主義なんてのは、個体の幸せよりも種の幸せが優先される、本能的に生きる動物の時代にまで遡る壮大な反動運動なのではないのか?

そう考えると、なんだか一つこの世界のシステムの実態が見えてくるような気がするよ。(普通の人はもっと早くに気付いてるものですよ? 23にもなるまで気付かないなんてどうかしてるんじゃないですか?自分

――リンク先の議論で非モテ陣営の論客となったKammy+氏も語られていて、氏の感じた物が僕の感じたものと同じかどうかは分からないけれども、少なくとも僕としては、非モテ問題を階級闘争とか革命運動とかと似たようなものだとしか見ることができていなかった自分にとって、非モテ問題を語る視点が保守反動的なものであるという見方があること、ひいては、反動も革新も視点をずらせば同じ物であるということに気付けたのは、幸いだった。

分類:モテ・非モテ・恋愛・自己承認, , 時刻:23:00 | Comments/Trackbacks (2) | Edit

Comments/Trackbacks

はてブでのコメントより

「違いますよ。左右の対立構造自体が「旧体制」(Ancient Régime)なんです。ついでに言うと革命勢力は常に復古的。」
だそうだ。
こういう指摘こそ、はてブの寸評なんかで終わらせずに、エントリのコメント欄に書くなりエントリ立ててトラックバック飛ばすなりすれば、もっと有意義なものになるのになあ。

Commented by Piro at 2005/11/11 (Fri) 09:46:55

[非モテ][blog]左右両翼を対手とせず

 いささかふざけた題名を付けてしまい、近衛文麿の二の舞になって「炎上」させてしまうことが気がかりなのだが、何らかの記事を書けとの要望があったので、議論が熟していないことを承知の上で書くことにする。  なお、元の議論を把握していただくために、以下の記事に最初に目を通していただきたい。 http://kammyblog.seesaa.net/article/8089790.html http://noraneko.s70.xrea.com/mt/archives/2005/1109001049.php ...

Trackback from Niemals-Gasse at 2005/11/12 (Sat) 00:51:22

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