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Firefox用アドオンは現在、Mozillaによる署名が必須となり、未署名のアドオン=Mozillaによる内容のチェックが行われていないアドオンはインストールできない、インストールしても有効化できなくなっています。
Firefox 47までのバージョンおよび法人向けの長期サポート版(ESR版)ではxpinstall.signatures.required
という隠し設定を使って未署名のアドオンを強制インストールできるようになっていましたが、この設定はFirefox 48で削除されました。
そのため、リリース前に自作アドオンを自分で使って試したい(ドッグフーディングしたい)人は、正式リリースされたFirefoxでアドオンを試す方法がなくなってしまっています。
この問題に対する救済措置として、上記隠し設定が利用可能な「ノーブランド版Firefox」がアドオン作者向けとして公開されています。 このエントリでは、ノーブランド版Firefoxの使い方と注意点をまとめておきます。
ノーブランド版と通常リリース版の違いは以下の点です。
xpinstall.signatures.required
をfalse
に設定すると、アドオンの署名チェックを無効化できる。Mozilla Wikiの、アドオンの署名に関する情報のページ内の「Unbranded Builds」という項目にインストーラのダウンロード用リンクがあります。 2016年8月3日現在ではリリース版Firefox 48.0相当の物へのリンクがありませんが、親ディレクトリから辿っていくとインストーラを入手できます。
このインストーラを実行すると、通常のFirefoxとは異なり、構成ファイル一式は「C:\Program Files (x86)\Mozilla Developer Preview」のようなフォルダにインストールされるようになっています。 インストールしたはずの物が見つからない!という時はインストール先を確認してみて下さい。 カスタムインストールすれば今までと同じ位置(「C:\Program Files (x86)\Mozilla Firefox」など)にインストールする事もできます。
xpinstall.signatures.required
を再設定してアドオンを有効化する。
今まで通常版のFirefoxでxpinstall.signatures.required
をfalse
にして使っていた人が、Firefox 48に自動アップデートされてアドオンが無効化されたという場合、「このアドオンは署名チェックに引っかかって無効化された」という情報がプロファイル内に保存されます。そのため、その後でノーブランド版を入れて起動しても、アドオンは無効化されたままとなります。
xpinstall.signatures.required
を1回true
に設定して、もう1回false
に設定し直すと、この情報がリセットされてアドオンが再び有効になります。自分はこれに気付いていなくてハマりました。browser.tabs.remote.autostart
=true
(これは設定ダイアログにあるチェックボックスに対応する項目)browser.tabs.remote.force-enable
=true
(アクセシビリティ機能によるe10s無効化を抑止)extensions.e10sBlocksEnabling
=false
(アドオンがあることによるe10s無効化を抑止extensions.e10sBlockedByAddons
=false
(同上)
の末尾に2020年11月30日時点の日本の首相のファミリーネーム(ローマ字で回答)を繋げて下さい。例えば「noda」なら、「2016-08-03_how_to_use_unbranded_firefox.trackbacknoda」です。これは機械的なトラックバックスパムを防止するための措置です。
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