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宇宙消失 - Jun 26, 2006

宇宙消失(グレッグ・イーガン 著/山岸 真 訳)Amazon.co.jp

西暦2067年、謎の巨大な漆黒の球「バブル」によって太陽系全体が包み込まれ外宇宙から隔離されて早33年。ナノマシンによる神経制御で生理的欲求や感情すらもコントロールできる時代、警察官崩れの私立探偵ニックの元に寄せられた奇妙な人捜しの依頼から、物語は始まる。ただの人捜しであったはずの依頼はいつの間にか、「バブル」誕生の真相に近づき、しまいには宇宙崩壊の危機にまで……という話。

面白い。ついつい止まらなくなって一気に読み終えてしまった。

後半で鍵になる波動関数とかシュレディンガーの猫の話は、読んでいて頭がこんがらがってくるけれども、可能性の拡散とリアルタイムで発生していくパラレルワールドの表現(南京錠の番号のエピソードで既にそれは表れているのだけれども、うっかりするとそのまま読み飛ばしてしまうかもしれない)は、今まで全然理解できなかった「量子のゆらぎ」「重ね合わせの状態」「量子コンピュータ」等の概念を、ストーリーを通じて上手く教えてくれているように思えた。

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しあわせの理由 - May 05, 2006

しあわせの理由(著:グレッグ・イーガン、訳:山岸真)Amazon.co.jp)。短編集。収録作の中では表題作が一番好きかな。

全体的に、SF的なガジェット分は少なめに思えた。基本的に、宇宙にも出て行かないしコンピュータ世界で論争することもないし。解説文で「イーガン作品はSFと言うよりも哲学だ」みたいな話があったけど、その通りだと思う。

まあヒマがあったら読んでみればいいかな、みたいな。絶対読め!とまでは思わない。(←何様)

順列都市(上、下) - May 05, 2006

順列都市(上)Amazon.co.jp)、順列都市(下)Amazon.co.jp)(著:グレッグ・イーガン、訳:山岸真)を読んだ。IRCNetの「#順列都市」の名前の由来と聞いてから、住人(と自分では思ってる)としては読まなきゃいかんかしらと思ってたんだけど、Amazonでは品切れ状態になってたりして、でも先日見たら在庫有りになってたので、アソシエイトの紹介料の消化も兼ねて買ってみました。

軸になってる「塵理論」というのがよく分からない…… とりあえず、一度動き出したらハードウェアが破壊されようが仮想マシンが破壊されようが一向に関係なく走り続ける、有限のリソースの中で無限を実現する、そんなソフトウェア世界があって、そしてそれは今僕達がいる宇宙とはお互い何の干渉もできなくなって、永久に存在し続ける……という風に解釈してみたんだけど。この解釈でよいのだろうか。

物語世界の枠組みとしてはディアスポラの方がまだ単純で分かりやすかった気がする。単純に、僕が宇宙の外側というものについて今まで興味を持っていたから、理解しやすかっただけなのかもしれないけど。

例えて言うなら、大編成のオーケストラの盛大な演奏を聴いたような感覚だろうか。一つ一つの音が何を意味しているのか、感知することも全然できない。でもその圧倒的な音の渦に飲み込まれ流されるのが、ただ単純に心地いい。そんな感じ。

物語は謎を残したまま終わってしまうけれども、読後感はさっぱりしてる。いい夢見せてもらいました。ありがとうございます。

ディアスポラ - Oct 12, 2005

ディアスポラ(著:グレッグ・イーガン、訳:山岸真)Amazon.co.jp)読んだ。

人類が、自らの精神をスキャニングして特殊なプログラム言語でシミュレートした「知性ソフトウェア」となった人々が一つのサーバを一つの<ruby><rb>都市</rb><rp>(</rp><rt class="読み">ポリス</rt><rp>)</rp></ruby>として暮らす「ポリス市民」と、固有のボディを持つことに拘る<ruby><rb>機械化人</rb><rp>(</rp><rt class="読み">グレイズナー</rt><rp>)</rp></ruby>と、あくまで肉の体に拘る肉体人の、それぞれに別れて暮らしているはるか未来の物語。ポリス内では、複数の市民の精神の部分的なコピーを混合して新しい精神を作る形で「出産」に類することが行われているが、ごく希に、システムが勝手にゼロから作る人工精神の市民もいて、それらは孤児と呼ばれる。その孤児の一人として生まれたのが、この物語の主人公・ヤチマ。いくつかの短編の寄せ集めという形で、ヤチマやヤチマの知り合い達の目を通して描かれる、複数の宇宙にまたがった長い旅のお話。

うん。内容の半分も理解できんかった(ぉぃ)。物理や数学なんて高校時点で既に欠点でしたからね!

でもまあ何が何だか分からないなりに、ワクワクしながら読み進めることができた。まず人類の(この物語での)最終進化系が、段ボール箱2箱程度の体積のサーバマシンの中で走る仮想人格ソフトウェアだというのが面白い。この小説を読んでると、数十人のスタッフが一隻の宇宙船の中で楽しげに暮らしている様な錯覚を受けるけれども、それを外から見たら、(おそらく)無機物の塊のコンピュータが宇宙の果てまで漂ってるだけで、それが最も進歩した地球生命のなれの果てだというのがおかしくておかしくて。

でも肉体のないソフトウェアだからこそ、次元を超えた旅というのも可能なのだろう。地球環境と同じ3次元の空間をシミュレートした仮想空間で暮らす彼らが、旅の中で5次元空間に飛び込み、普段は今まで通りの3次元空間の感覚で「生活」するけれども場合に応じて知覚や神経を司るソフトウェアを5次元用に拡張して「5次元人になって」船外機器を操作する、なんてのは、肉体やハードウェアに縛り付けられた状態ではとても不可能だろう。

面白かったです。うん。ヤチマに連れられて一緒に宇宙の果ての果てまで行って来たような感じ。

ところで解説文によると、<ruby><rb>ヤチマ</rb><rp>(</rp><rt>yatima</rt><rp>)</rp></ruby>はスワヒリ語で「孤児」の意味だそうだ。スワヒリ語の発音はヘボン式のローマ字読みに近く、アクセントは二音節目に来ることが多くて、「ti」は「チ」とも「ティ」とも読むらしいから、「yatima」は正確には「ヤ(↓)ティ(↑)マ(↓)」と発音するのかね? そして「yatima」は女性の名前としても使われるそうなので、ヤチマは実は寡黙ひきこもり科学者系萌えキャラという説が。(←勝手に提唱)

ハードSFと詩と萌えとパトレイバーとガンダム - Oct 10, 2005

込み入った設定ばかりに満ちていて一貫した物語がないようなSFを、「ハードSF」だなんて呼んで欲しくない――SFに詳しいらしいとある友人がこういうことを言っていた。ディアスポラAmazon.co.jp)の1章を読み終えて、ふと思い出したんだけど。

これを読んでいて、自分の理解できないような高度な情報がどんどん現れては去ってゆくことに、自分の頭の悪さに辟易としながらも、自分と全然異なる物の見方をする人の考え方や感じ方を追体験する(しようとする)、その人になりきってその人の生きる世界に旅行することは、それだけでも十分に楽しいことだと僕は思った。

そして気がついた。これは僕がAQUAAmazon.co.jp)/ARIAAmazon.co.jp)を見たときの感動と同じ物なのではないか、と。

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ハードSFと詩と萌えとパトレイバーとガンダム - Jan 01, 1970

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