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フィリピン行ってきた - May 03, 2015

フィリピンのセブ島に行ってきた。主な目的は、現地滞在中の家族へのごまだれの配達(現地で手に入るそうめんのマトモなつけだれが無い、とのことで)……にかこつけた、ダイビング。聞いた所では、ボホール島、モアルボアルなど、セブ島およびその近くにはダイビングスポットとして有名な所が多いらしくて、その中でも、セブ島南部のオスロブにはジンベエザメの間近を泳げるエリアというのがあって、そんな機会滅多に無いんじゃないの?!と思って、それメインで行ってみた。

結果、目的を無事達成できて満足度は高かった。他にも色々スポットがあるようなので、また行ってみたい。しかし、今回の旅はとにかく不安だらけだったし、意識していなかった所での気付きというのもあった

プランニング

今回は、人生で初めてまともに自分で予定を立てた海外旅行らしい海外旅行だった。というのも、海外自体は初めてではないんだけど、マウンテンビューはMozilla Japanの方々にくっついて行っただけだったし、グアムは全体のプランは妻任せだったしホテルでも町中でも日本語通じまくりだったし、新婚旅行は諸々込みのツアーで日本人スタッフによる送迎・案内が充実してたしで、考えてみれば、今まで海外に行ったときはどれも自分で主体的にあれこれ動いたことがなかった。

しかし今回は飛行機も宿も向こうでのアクティビティも全部自分で手配する必要があって、その時点でまず段取り下手の自分としては大変だった。とりあえずフィリピンるるぶなんか買ってみたりしたけど、載ってるのは高級リゾートの話が多く、ダイビング自体それなりにお金かかるから宿のコストは抑えたい……という「泊まれればいい」レベルの話はカバーされてなかったので、自分的にはあまり役に立たなかった。入国・出国の一般的な話、現地の習慣についてなど、巻末にまとまってる情報は有用だったけど。

  • 飛行機どうすんの?
  • 宿どうすんの?
  • ダイビングショップどうすんの?
  • 移動どうすんの?
  • 食事どうすんの?

課題は山積だけど、確保できる休みの日数(24日金曜の後半から27日まで。確実に込みそうなゴールデンウィークは避けた。)という枠と、ダイビングという大目的を先に決めて、その間を埋めていく形でどうにかプランを組み上げた。

フィリピンはダイビングスポットが多くて選択肢が豊富すぎるくらいなんだけど、今回事前に入ってた情報ではジンベエザメを間近で見られるというオスロブが自分的に一歩抜きん出ていたので、そこを最優先で考える事にした。オスロブは空港から車で3時間以上かかる(実際は、渋滞等もあってそれ以上だった)ということで、体力的に無理のないように考えた結果、24日23:30マクタン島着の後空港近くで1泊、翌日移動してオスロブ近くでアクティビティしてそのまま現地で1泊、翌日またアクティビティした後空港近くまで移動してまた1泊、翌日帰国というスケジュールになった。他にも行きたい所はあったけど、それはまたの機会に回す事にした。

飛行機は、既に現地にいる家族の選択に倣ってフィリピン航空の直行便にした。検索結果の情報だと「マニラは避けた方がいい」「直行便が一番安全だしそんなに高くもない」という感じだったので、セブに行くならこれが一番妥当っぽい。フィリピン航空のサイトからの予約で、カード決済もできた。

宿は、これも「セブ島 宿」とかで検索して出てきた所で予約した。マクタン島のHotel Europaは条件面(Wi-Fi有り、空港送迎可)の絞り込みで出てきた候補の中で最も安く、レビューのコメントも悪くなさそうだった。オスロブのOslob Malonzo Pension Houseは、「オスロブ ホテル」で検索したら上位に出てきたということで教えてもらったのを見て、こちらも評判が悪くなかった、あれこれ選択肢を挙げて迷ってもどうせ決まらないと思って、勢いで決めた。どっちも日本円で1部屋1泊4000〜5000円前後。アゴダ経由でカード決済できた。

ダイビングについては、セブポットという現地滞在者向け?の情報誌があって、そこから「マクタン島で僕をピックアップした後、同行者の滞在先を経由して、オスロブあたりでアクティビティ参加。その近くの宿で一泊した後、翌日別のアクティビティに参加して、マクタン島まで送り届けてもらう」という変則的な依頼付きで何件か問い合わせて、いい感じのプランを提案してもらえたエメラルドグリーン・サンタンダー店(ルビリゾート)に依頼した。この無茶振りを受けてもらえるかどうかで、マクタン島~オスロブの移動をどうするかの難易度がまるで違ってくるので。アクティビティは近海スポットでのダイビングも普通にやっておられたので、土曜は現着後に午後からファンダイブ、日曜は朝からジンベエザメウォッチングダイビングということにした。決済は当日にカードですることにした(カード決済アリだったのもこちらに決めた理由の1つ)。予定の金額は、2日間のボートダイブ、送迎、機材レンタル、税金等々込みで日本円で2人合計6〜7万円くらい。この内2万円くらいは送迎なんだけど、自分で車チャーターしてもそれくらいかかるみたいだし(なんせ距離が半端ない)、任せっきりで運んでもらえる安心には代えられません。あと、これは現地で体感して思ったけど、ほぼ手ぶらでOKな上に機材セッティングもお任せ・イグジット時も機材取り外してもらえて楽ちんで至れり尽くせりな殿様ダイビングということを考えると、安いくらいと思った。

食事は、まぁ外食でなんとかなるでしょ、という事で特に決めないまま。

以上、出費予定の大部分は事前決済済みだったので、現金は少なめで出発した。

現地1日目

飛行機は、サイトとか基本的に英語メインぽかったから機内も英語オンリーか?と心配してたんだけど、実際乗ってみたら日本語の通じる人がいたので助かった。でも入国申請用の書類書くのに苦労して飛行機酔いになってしまった。

深夜の到着・入国後、るるぶには空港内の両替所はレートが悪いと書かれてたので、当面必要になりそうな分だけと思って1万円をフィリピンペソに両替した。確か3350ペソだったか。しかし実際にはここで両替した時の2000ペソがかなり最後まで残ることになった。理由は、そこまで大きな出費がまず無いのと、釣り銭に足りる額の持ち合わせが店側に無いことの方が多かったから。持ってても使えない(使いにくい)、困った奴でした……

最初の宿のHotel Europaは、アゴダのサイト上では送迎可の表示になってたので送迎依頼を送ってみてたんだけど、実際空港に着いてみたらそれに類するものは来てなかったようで、「来てないの? 待ってたらいいの?」とだいぶ焦った。バウチャーには「希望には添えない場合がある」とあったし、一応これも想定の内ではあったけど、いきなりだったから参った。結局、見かねた空港職員らしき人が声をかけてきてくれて、その人が呼び止めたタクシーの客引きの人に案内されたタクシーに乗ることにした。

ただ、空港職員らしき人が間接的に案内してたし流石に詐欺はなかろうと思ったんだけど、でもるるぶ情報には「タクシーは悪徳業者もいるから気をつけれ」とか書いてあったし、空港すぐ近くの宿のはずなのに随分長く運転してるし(後から、地図上では近いけど実際には遠回りが必要なルートだったと分かった)、窓から見える風景は有り体に言ってかなり汚い町並みだし(これも後から、ここが特別汚いわけじゃなくてどこもこんなもんだと分かった)、現地時間で0時も過ぎた時間にどことも知れない場所で放り出されるんじゃないか??と、気が気じゃなかった。実際は全然問題なくホテルまで運んでもらえたんだけど。しかし相場が分からないのと、そもそも言わなきゃお釣りが帰ってこないシステムだという事を把握していなかったので、ここでいきなり600ペソ放出……。

ともかく宿に着けて、チェックインして部屋に着いて、Wi-Fiでインターネットに繋がった時点でやっと一息付けた。困った時に誰にも相談できない品にも調べられないというのは、普段IP unreachableになる事が全然ない生活をしていると不安でたまらない。こんなに不安になるんだったら、SIMロックフリーの端末を手に入れておくなり空港で海外用のケータイ借りるなりすればよかった。

現地2日目

翌朝は、ダイビングショップで手配してくれた送迎の車でピックアップしてもらってセブ島南端のサンタンダーまで移動。途中で、合流予定の同行者を予定時間までにピックアップできてないという事が分かってまた焦った。運転手の人は英語なのに、僕は英語カタコトで、「今どうなってんの!」という事の確認すら難儀する始末。最終的にはちゃんと合流できたんだけど。道が渋滞してたりというのも相まって、ショップ到着までにはだいぶ時間がかかってしまった。

到着後そこのレストランで昼食。ダイビング前はあまりたくさん食べないほうがいいよなと思って、サイドメニューと書かれてた中にあったフィリピン風焼きそばとフィリピン風チャーハンというのを頼んだら、これが普通に量多い。うまかったからつい食べ過ぎてしまった。値段は2つ合わせて500ペソ強で、日本で食べるよりちょっと安いかな?くらいな感じだった。

それから予定通りファンダイブに行ったんだけど、到着した時間帯で行ける範囲だとスポットが限られてくるということで、その中でリロアンというスポットを選択して連れて行ってもらった。実際潜ってみた所、見通しも結構いいし生き物もそこそこ目にしたんだけど、元々極小サイズの生物の観察ポイントとして知られる「普通のダイビングに飽きた人向けな場所」だとのことで、まだまだダイビング歴の浅い我々にはちょっと不完全燃焼な感じだった(小魚の群れとか、「おおっ」となる場面もあったけど)。腹一杯食べてしまった後でのダイビングだったこともあって船酔い・波酔いの症状が出てしまったのもあって、この日は1ダイブで切り上げて早めに休む事にした。

オスロブの宿まで運んでもらってチェックインした後、少し休んでから晩ご飯へ。宿の食事は予約してなかったけど、「近くの店を紹介してもらえた」というレビューがあったし、宿の人に「あっちに行くとレストランがあって、あとマーケットもあるよ」という感じの事を教えてもらったので、薄暗くなってきた道を指さされた方向に歩いて行った。大通りに出てみたら街道沿いに屋台が並んでいて、炭火の串焼きやフライドチキン(というか唐揚げ?)などがあって、その中の1箇所で串焼きとマウンテンデュー(現地ではあちこちで「Do the Dew」と書かれた看板を見かけた)とライスを食べてみたり、道沿いの現地のパン屋でパンを買ってみたりした。量としてはあんまり食べてないんだけど、昼に食べ過ぎてあんまりお腹空いてなかったので、我々的にはこれくらいでちょうどよかった。24時間営業と書かれたバーガーショップも見かけたし、パン屋もあったし、翌朝もこの辺に来れば何か手に入るだろうという目算を付けて、この日はお終い。

現地3日目

翌朝6時頃、屋台のあったあたりに行ってみたらいくつか開いてる店があったんだけど、さらに奥に進むと市場があって、その場で果物やパンをちょっとだけ買って食べた。昨日の反省もあって、ダイビング前の食事は軽めで。他にも魚(干物と鮮魚の両方があった)、肉、野菜、1枚のディスクにいっぱい映画が入ってます系の怪しげなDVD、サンダルや服、日用雑貨など色々あった。日曜の朝だったから特別な朝市なんだろうかと思ってたけど、どうなんだろう。

宿をチェックアウトして、またダイビングショップの送迎でサンタンダーへ。そこからボートでオスロブまで行き、ジンベエザメウォッチングのダイビングと、そこから少し移動してスミロン島で2本目のダイビングだった。

ジンベエザメは、色々条例があるとかで「触っちゃ駄目」「近づき過ぎちゃ駄目」などの説明を事前に受けた上で、餌付けされてる海域にダイブ。上の方ではボートに乗った他のお客さん達やシュノーケリングの人達がいて、ダイバーはその下を進んでいく感じ。するとガイドの方が音を鳴らして注意喚起してくれて、見上げるとそこには水面近くにボートと同じくらいの大きさのジンベエザメのシルエットが。四角い頭に、胸ビレと尾ビレが動いているのを見て、確かにジンベエザメだと分かった。

ジンベエザメそのものは海遊館で小さい頃に見たことはあるけど、そいつとまさに同じ海を泳いでるというのは、水族館では味わえない感慨がある。最後の最後に水底近くの方を泳いでいるジンベエザメが目の前を横切って行くのにも遭遇して、改めて「おおお……でかい……」と思った。

ただ、水中で上を見上げるっていうのは結構辛かった。自分の呼気の泡で視界が遮られてしまうし、水底が見えないと自分自身がどういう体勢なのか分からなくなってすぐ気持ち悪くなってしまうし。許可されてる範囲で近づいてみようと思ってもみたけれども、あんまり行くと水面に出てしまいそう(そうなるとまた厄介)と思うと、及び腰になっってしまうし。結局、わりと深い所から見上げるだけで精いっぱいで、途中からは水底で休んでる時間が結構長くなってしまった。

その後少しポイントを移動して、スミロン島で2本目のダイビング。こちらは大型生物はいないけれども、20メートル台の透明度で見通しのいい珊瑚礁の崖に、色とりどり・多種多様な熱帯魚が集まっていて、いかにも南の海!という感じだった。ただ、先のジンベエザメの時の酔いのダメージが大きかったのか、僕はわりと最初の方から調子が悪くて、せっかくの機会なのにあまりゆっくりとは堪能できなかった。

2本目の後、海から揚がる時に水面近くで波に揺られたのが決定打になって、昼食前のタイミングで吐いてしまった(朝食べた物はだいたい出し切ってしまったのではないだろうか……ああ勿体ない)。その後はだいぶスッキリして、食事(弁当)も普通に食べられたけれども。この所の疲れのせいか、先のジンベエザメの時のダメージのせいか、そもそも久しぶりのボートダイブだったせいか、吐くほど酔ったのは結構久しぶりな感じがある。

2本目の後サンタンダーに戻って、お土産として売られていたジンベエザメストラップ(50ペソ。めっちゃでかい。でかすぎてストラップの紐が尻尾を通らないという有り様。)を買ったりして、そこから送迎でマクタン島まで戻った。

マクタン島ではまたHotel Europaに宿泊の予定だったけど、フロントの人曰く近くにショッピングモールがあるということで(アゴダのレビューにもそういう情報があった)、お土産探しという意味もあって、ホテルを出て左に曲がって徒歩3分ほどの所にあったガイサノモールという所に同行者と連れ立って行ってみた。そこで会社向けのお土産を調達したり、それ以外の買い物をしたり、ファストフードの中華の店でイマイチな味のチャーハンを食べたりした(付属の激辛ソースを混ぜたらだいぶごまかされて、まあまあ食べられる味になった気がする)。その後、同行者と別れて、1人でホテルに帰って1日を終えた。

現地4日目

朝、モールまでの道の途中にあって昨晩目を付けていた地元のパン屋に行って、パンを買おう……としたんだけど、2個選んだら2ペソと言われ、僕が持っていた紙幣の最低額は50ペソで小銭の持ち合わせがなく、店の方にも48ペソの釣り銭が無かったようで、困っていたら店員さんがもう1つパンを付けて40ペソのお釣りを返してくれた。これについてはボッタクリとかではなくてもう完全に僕の落ち度(高額紙幣だけが残るような形にしてしまったのがよくなかった)。

パンを食べた後、ホテルをチェックアウトして、確実にタクシーを拾えそうな場所と思ってまたモールまで行き、そこからバイクタクシーに乗った。一応載る前に値段を聞くと、200ペソだ言われた。フィリピンに来てからタクシー拾うのも初めてなら、バイクタクシー自体も初めてで、非常に緊張したけれども、段差や水たまりがあるときは徐行したり、運転そのものは丁寧でとても助かった。それで空港到着後に支払いをしようとして、またここでも同じミス。1000ペソ紙幣しかなくて、しかしタクシーのお兄さんは800ペソ分の釣り銭を持っておらず。結局、450ペソは持ってらっしゃったので、1000ペソ払って実質550ペソという事に。これも自分の落ち度だから、この金額を払った事自体は後悔は無いんだけど、この日はなんだかこんなんばっかりだった……

空港までつけたらあとはもう大丈夫、と言いたいとこだったけどあともう1個、フィリピン固有の事情の話があった。るるぶ情報で事前に、フィリピン出国時には出国税550ペソがかかると認識はしていたんだけど、このままだと現金が足りない恐れがあると思って、空港内の両替所で追加で1000円を330ペソにした。早まったかなあとも思ったけど、この判断がギリギリで正解だった。出国税はるるぶ掲載時から値上げされたのか750ペソだったので、タクシーの兄さんから受け取ったお釣りと追加で両替した分でやっとだった。危ない所だった。

残ったペソはまだ手元にある。どうせ日本円にしても元より目減りしてるし、それならまた次行った時に使う方がマシだろう、と思って。

旅を終えて

今回は、現地でのコミュニケーションや安全の確保にものすごく不安があったので、移動はお金がかかったとしても安心のできる所に依頼する、という方法を選択した。フィリピンは日本に比べると物価が安いし、日本国内で似たような事をするのに比べれば全然出費は少なかったんだけど、それでも、フィリピン物価の基準でいうとだいぶ大きな金額になってしまった。あちらの街中では数ペソ~数十ペソというのが買い物で流通するお金の単位の基本なのに、ダイビングは送迎込みで、ペソにすると数万ペソ。現地の物価から考えると天文学的にすら思える。多分、やろうと思えばもっと安くあげられるんだろうけど……やっぱ不安は大きい。

ただ、暖かい所だし、基本的にはいい所だよなあと思った。 虫とかそういうのが苦手でないなら、海目的で行く価値全然あると思う。

分類:出来事・雑感, , 時刻:01:59 | Comments/Trackbacks (0) | Edit

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