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萌えるふぉくす子さんだば子本制作プロジェクトの動向はもえじら組ブログで。

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「お疲れ様」が失礼とかそういう話 - May 12, 2019

自分は「ご苦労様」というフレーズが「目上の人に使うのは失礼な言葉だ」「代わりに『お疲れ様』なら言ってもいい」と言われるようになった過程を見てきた世代の人間なので、「お疲れ様」が今「目上の人に使うのは失礼な言葉だ」と言われるようになっているという話を見かけて、まあ驚きましたね最初は。

「ご苦労様」が咎められていた頃にも「そもそも、目上の人に『ご苦労様』と言う例は昔からあった」とか色々反論は目にしましたが、結局みんな馬鹿馬鹿しいとは思いつつも、それで失礼だと言われたら怖いとビビって「ご苦労様」を目上の人には使わなくなったと思うので、「お疲れ様」もそのうちみんなビビって使わなくなるのかもしれません。

 

捏造マナーを広めてマッチポンプで仕事を作り出す失礼クリエイター(自称「ビジネスマナー講師」)に踊らされるのは癪だなあと思いつつ、しかし、お疲れ様もご苦労様も目上の人に言うのは失礼だというのは案外当を得ているのではないか?という気がする部分もあります。

というのも、「お疲れ様」が目の敵にされるようになった時にも「それは目上の者が目下の者の労をねぎらう時の言葉だからだ」と説明されていて、今回の「お疲れ様」でも同様の言われ方をしているようなので、そもそも「労をねぎらう」というのが「上から目線」の行為という事なのではないだろうか、だとしたら、目下の側からねぎらいの言葉が発される事自体が失礼扱いされるのは致し方ないのでは、と思ったのですね。

現代で「お疲れ様です」が発されるのってどういう場面なんでしょうか。「労をねぎらう」と一言で言ってしまっているケースでも、分析してみると実は色々なコンテキストがあるんじゃないでしょうか。

  • その人が自分のために労を割いてくれたので。
  • その人が自分のしたミスの尻拭いをしてくれたので。
  • 自分が関わる事ではないが、その人が何か仕事をこなしたので。
  • 見るからに疲れている様子なので。
  • すれ違いざまの挨拶として。メールの書き出しとして。

相手が労を割いてくれたという事だと、「ありがとうございます」という表現がより適切な気がします。

相手が尻拭いをしてくれたという事だと、「ご迷惑をおかけして済みません」の方が適切に思えます。

自分の関係ない所でその人がした事に対して、何も言わないのは失礼だから何か言いたいという時は、「素晴らしいお仕事です」とか「敬服致します」とか言える気がします。

見るからに疲れている様子なら、「お疲れのご様子なので今日はどうぞお帰り下さい」とかなんとか。

すれ違いざまの挨拶だと、その日の初回の遭遇だったら「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」が適切な気がします。2回目以降の遭遇では、どうなんでしょう。自分は「会釈」「黙礼」でいいと思いますが。ちなみに、最近読んでる「総務部総務課 山口六平太」では、典型的な日本型大企業の中で平社員が社長に遭遇したという場面では平社員が黙礼するだけという描写が多い印象があります。

 

こうして改めて「お疲れ様」「ご苦労様」の言い換えを考えてみると、他の言葉がより適切な場合もあるし、そもそも適切な・しっくりくる他の表現が無い場面もある、という気がしてきました。

「ご苦労様」って、かなり広い場面で使えるユニバーサルな言葉という気が僕はするのですよね。「それさえ言っておけばまあ大丈夫」というカテゴリの言葉というか。語彙力が無いと、それだけで全部済ませたくなっちゃうというか。だとすると、個別のコンテキストに応じた適切な言葉の使い分けを面倒臭がって、万能のフレーズ1つであらゆる場面を済ませてしまう怠惰さは、言われた相手の側にするといい気がしない、というのは一理ある気がします。少なくとも自分は、「自分のためにわざわざありがとうございます」「自分の不始末でご迷惑をおかけしてすみませんでした」等が適切な場面で「お疲れ様です」と言われたら、「なに他人事みたいに言うてんねん」とイラってなりそうです。「お疲れ様」が失礼となるケースがもし現実にあるとしたら、そういうケースが該当していそうな気がします。

そうでなく、しっくりくる表現が他に無いから「お疲れ様」が使われているというケース、挨拶やメールの書き出しのような場面が問題だとするなら、そもそも「ねぎらいのフレーズ」を無関係の場面に流用したのが間違いだった、ということはないでしょうか。言った側は「流用したフレーズを以て挨拶しただけ」のつもりが、相手はそれを流用ではなく本来の意味の使われ方すなわち「目上の者が目下の者に対して言う言葉」と捉えたために、失礼と感じられた、という事だったりしないでしょうか。

だとしたら、もういっそのこと、既存の言葉を流用しないでその場面に適した言葉を新しく作った方が建設的ではないでしょうか。例えばこんな感じで。

  • 平社員が社長とエレベーターで乗り合わせた。黙っているのも変なので、挨拶する。「社長、きゆゎぶです!」
  • 部下が上司にメールを書こうとしている。相手がいつ読むか分からないので「おはようございます」と言うのも変だ。なので、こう書き出す。「めでぺづです、結城です」。

「ランダム 文字列」で検索したら任意の文字数のひらがなの文字列を自動生成できるページが見つかったので、これで作った文字列を造語として流行らせてみると面白いのではないかという気がしています。社内で流行らせた結果、うっかり社外の人にまで使ってしまうとどうなるか分かりませんが……もしかしたら案外世間で流行るかもしれないですよね。「拝承」みたいに。

責任を果たさなかった仕事について懺悔します - May 09, 2019

僕がとある人にあまり良い印象を持っていない事の理由の1つに、商業媒体で連載の無告知中断を2回もしていて、2つ目は中断から数年経過しているのに自己紹介ではそれを現在進行形の連載としてアピールしており、自分のような第三者視点では「最初のは苦労して連載しても紙媒体でバズらなくて旨味が少ないと思って切ったのかな、次のもマンガ家という肩書きが手に入った後は放置ということなのかな」と見えているから(いや、その人にはその人の事情があって、自分は知らないだけでちゃんと双方で話の付いてる事なんだろうとは思うのですけれど)……というのがあるんですが、そういう風に他人の事をどうこう咎められる資格が自分にあるのかというと、自分の方こそ酷い不義理をやらかしているのですよね。

 

そういう仕事関係の不義理の中でも自分の中で最大の物は、フォクすけブログで1回か2回やったきりでぶん投げっぱなしにしてしまったブラウザの歴史に関する「連載」だと思ってます。

今から12~13年前。Mozilla Japanに半常駐でマーケティング関係のお手伝いをしていた頃、フォクすけというファンシーなキャラクターを掲げて「見た目ゆるく、でも中身は実用性高く」という意気込みでコンテンツを充実させていこうと思っていた僕は、フォクすけのブラウザ歴史年表を作るために色々調べて知識が増えた事に驕って、「Firefoxの他に無い価値の1つはその歴史にあると言えるはず。Webブラウザとインターネットの歴史をMozillaを軸に語ると面白いのでは?」みたいに考え、そのネタでドキュメンタリー風に連載をやってみますよ!と大言壮語をぶちかましたのでした。単発の技術解説記事や日経LinuxでのOpenOffice.orgの連載などで文字書きの経験はしていたので、まあできるでしょ、と思いまして。

で、いざ書き始めてみたのですが、ところがこれが全然書けないんですよ。当然です、取材もせずに数冊本を読んだ程度のカウチポテトで、生の体験をしていない僕ごときが、自分以外の視点で歴史を魅力的な読み物として書ける訳が無いんですよね。「誰々がこの時、こう言った」みたいなヒキの強いフレーズ、出てくる訳が無いんです。だってその場に居合わせてない、知らないんだもの。ロクな取材もしてないんだもの。

はっきりと〆切を設定した訳でもなく、また、依頼された訳でなく自分で言いだした事で、自分の気が向いたら書ける時に書きますくらいの表明の仕方だけに留めるという卑怯な逃げを打っていた事もあって、「なかなか筆が乗らないンすよね……」とグズグズしているうちに一月ひとつき二月ふたつきと日は過ぎていって、気が付けばもう何の宣言もなくずうっと放ったらかしという訳です。

趣味の同人活動ならまだいいですよ、ぶん投げた所で自分の信用が損なわれるだけだから。でも仮にも仕事として始めた物でそれをやっちゃう訳ですよ。読者に対する裏切りであるだけでなく、「半常駐でマーケティングのお手伝いをする」という仕事の直接のお客さんであるところのMozilla Japanさんに対する裏切りでもあった訳ですよ。酷い、全く酷い。

 

仕事のやらかしでは他にも、シス管系女子の連載で原稿を落とした事が、この8年間で1回だけありました。設定された〆切をぶっちぎるのが常態化、校了ギリギリまでかけてやっと納品、という綱渡りを繰り返しているうちに、どうしても間に合わせられなかった事が1回。初期から連載を追ってこられた方がどれだけいるか分かりませんが、「あれ、今月載ってないの?」と思われた時があったと思います。それです、その時です。

実を言うと、この綱渡りは今も続いてるんですよね。ギリギリの納品は常態化したままで、だから毎回編集さんにはご迷惑をおかけしてます。申し訳ない事をしています。

 

やると言って引き受けた仕事で、約束を守らないって最悪じゃないですか。「原稿落としちゃいました、ヘラヘラ。これで自分も並み居る先輩作家大先生達に並んじゃいましたね、ヘラヘラ」なんて自慢してる場合じゃないです。酷い事ですよ。信用されるもクソもない、尊敬になんてまるで値しない。それで「なんで自分は人望が無いんだろう、人に誘われないんだろう、声かけてもらえないんだろう」と嘆くなんて、どういう神経してるんですかって話です。

最近こんな話を見かけました。

そう、まさしく「公的にはしないことになってるけど、みんなやってるのが当たり前」という認識でいるから、不義理をしてしまえるのですよね。「自分は特別だから許される」なんて思ってはさすがにいなかったと思っていますが、だからこそ「みんなやってるんだから、自分もやっていいでしょ」と思っていたわけです。「当たり前じゃない」と人から叱られるまで、それが自分には分かっていませんでした。

 

これを読んだ人は、約束は守るから約束なんだ、という事だけとりあえず覚えて帰って下さい。今年37歳になるおじさんから後進へできるアドバイスは、以上です。

#しがないラジオ 2 Advent Calendar 2日目:OSSやると英語の訓練になったり公表できる実績積めたりするんじゃないかなって話 - Dec 02, 2018

しがないラジオ2 Advent Calendarをご覧の方々、初めまして。しがないラジオsp.31でゲストとして出させて頂いた、Piroと申します。自分がどういう背景を持つ人間かについては、しがないラジオの当該回を聞いてみて頂けましたら幸いです。前後編で3時間はありますが……

しがないラジオ2 Advent Calendarの2日目は、「しがない」エンジニアになるためにあると良さそうな「人にアピールできる実績」の積み方についてのお話です。

つよいエンジニアって何だ?

さて。しがないラジオに限らず、エンジニア系Podcastを聞いているとよく「つよいエンジニア」というフレーズを耳にする印象があります。

強いとはどういうことか。人によって解釈にブレはありそうですが、「口だけじゃなく、形として実績が目に見えている」というのはわりと共通して言えそうな気がします。例えば、Googleのような著名企業でサービスやプロダクトの開発を主導しているとか、著名なOSSの作者(開発チームの一員)だとか、そういうプロジェクトに外部からパッチを提供しているとか。あるいは、何かの技術イベントを主催してるとか、技術書を(特に、商業出版の書籍を)書いてるとか。

で、いつかはそうなりたい、そうなるにはどうすればいいんだろう、と憧れを抱いている人が多いのかなと思います。

僕がそういう方にお勧めしたいのが、OSSの開発やコミュニティに実際に関わってみてはどうでしょうか? という事です。既存のプロジェクトに関わるのも、自分で始めるのもどちらでもOKです。

「いやいや、ああいうのはつよいエンジニアの人がやる事で、自分みたいなペーペーがやるなんておこがましい……」そんなふうに思っていませんか? だとしたら、それは因果関係が逆です。むしろ、OSSの開発に関わったから、その人は結果的につよいエンジニアになった、という風に考えてみて下さい。

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「短期的なKPIに踊らされずに、長期的な目で考える」と「目標を遠くに置くんじゃなく、常に近くに置く」は、反対の事ではなく同じ事を言っているという話。「こうありたいという目標」と「絶対にこれは嫌だという弱点」は同じ物だという話。 - Nov 30, 2018

先日しがないラジオmeetup 2の懇親会で若手の方相手に(偉そうに)話してた話です。

 

しがないラジオパーソナリティのzuckeyさんの発表でも触れられていた、ゲームをAIにプレイさせる機械学習の実験で、ゲームのスコアが上がるような行動に報酬を与えるというモデルではなく、今までにやった事がない行動を取る事に報酬を与えるというモデルにしたところ、その方が結果的に高いスコアが出るようになった、という話があります。

これを人間に当てはめると、「何をすれば一番自分が成長できるか?という事を考えて効率の良い成長に繋がりそうな事だけを繰り返すよりも、成長に繋がるかどうかはさておいて新しい挑戦をとにかく手広くやった方が、結果的により高いレベルの成長に繋がる」みたいな感じでしょうか。自分がしがないラジオにゲストで出させて頂いた時に話した、やりたい事をジャンル問わずやっていたら結果的にユニークな価値が生まれたという話にも、どことなく重なる話であるような気がします。

 

IT関係の勉強会で、どこそこの会社の会議室やイベントスペースを借りて開催する、という話はよく聞きます。懇親会で話していたその若手の方も、自社のスペースを使って勉強会を開催しようとしたらしいのですが、会社サイドから「それは採用に繋がるのか?」などの具体的な数字を示す事を求められて、自社スペースの使用を断念したとのことでした。

話を聞いていて、「分かりやすい数字を上げる事に固執して挑戦の芽を潰す」という事例のようにも思われて、まさに前述の話に反する事をしているように見えるなあ、そういう風に短期の数字に囚われないで、もっと長い目で考えた方が、結果的により良い結果に繋がるんじゃないのかなあ。そんなふうにその場で話しました。

 

ところで話はまったく飛びますが、教育先進国では子供に将来の夢を聞く時に「どんな職業に就きたいか」ではなく「どういう人でありたいか」を訊ねる、という説があるそうです。日本では将来の目標を定める時に「どういう地位に就くか」「どういう地点に到達するか」という事を重視しがちなため、一度その目標到達の過程で頓挫すると挫折したままになりがちなのに対し、他の先進諸国では「どういう行動を取る人でありたいか」という事も大事にしていて、そういう教育をしていると「今回は成果を出せなかったけど、こういう行動をしよう・こう振る舞おうという事はちゃんと達成できてたな」と考える事ができ、挫折から立ち直りやすいのだそうです。

考えてみれば、「名の通った有名企業に入りたい」や「歴史に名を残したい」といった目標というのは突き詰めると他人からの評価に依存する物なので、成功できるかどうかは運次第なのに対し、「誠実に生きる人でいよう」や「途中で投げ出さないようにしよう」のような行動指針を定める事は、あくまで「自分がどうするか」というだけの話なので、やればやっただけ確実に成功が積み重なるというおいしい目標設定だと言えます。

なので、その話を引用しつつ僕はその方に、「『つよいエンジニア』になる」のような仰ぎ見る対象の・遠くの地点を目標に設定するのではなく、「目の前の問題の解決に真摯に取り組む人であり続けよう」のような、常に自分の傍らに置き続ける道連れとなる行動指針を目標に設定して、その目標に反しないようにという事に気をつけて活動を続ければ、何かしらの結果が積み重なって自信に繋がるんじゃないでしょうか、という話もしました。

 

  • 短期的な数値目標に囚われないで、もっと長い目で・中長期的な視点で考えよう。
  • 遠い目標を仰ぎ見るんじゃなくて、もっと身近な所・自分の傍らに目標を置こう。

こうして並べてみると、字面的には矛盾する事を言っているようにも見えます。でも僕の中では、これらは矛盾しておらず、共通する1つの事を言っている、それを別の角度から言い表しているだけに過ぎない、という思いがあります。

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ネットの(技術)情報の思わぬ島宇宙化から、知的に真摯に生きる事や、そのように生きやすくする手助けの事を考えた - Nov 13, 2018

自分にとって非常に興味深く感じる事例に遭遇したので、Twitterだけでなくこちらにも記録しておきます。

事の発端は、「topコマンドの日本語の検索結果がデタラメばかりだった。原典にあたらず間違いを拡散している人が多い」という趣旨のツイートを見かけた事でした。

自分も過去にシス管系女子の本編でtopの簡単な説明を書いていたので、これは他人事ではありません。 「もしかして嘘を書いていたか?!」と真っ青になって、詳しくお話を伺ってみました。 その結果分かったのは、自分の心配は杞憂だった(自分が書いた解説の範囲についての話ではなかった)という事と、その人は不幸にも検索キーワードの選び方のせいで誤った情報の海に飲まれてしまった、「検索の仕方」によってネットの技術情報が島宇宙化している、という事でした。

(島宇宙化というのは元々は、宮台真司氏が「社会全体で共通の価値観という物が薄れ、同じ価値観を持つ者同士で小さな社会を作っている様子」を指していった言葉だそうです。自分はその言葉が登場した原典を読んでいませんが、物理的な距離によって隔てられた小集団ごとの社会があるだけだったのが、マスメディア等によって大きな社会が形成され、しかし価値観の多様化により再び小集団に分かれていっている、という事から出てきた表現なのかなあと思っています。)

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シス管系女子とハイヒール - Aug 24, 2018

彼氏と東京旅行をするので沢山歩くことを想定しスニーカーで行ったら、ヒールを履いてほしかった彼氏がブーブー…そこで彼女の取った行動とは?という話題がバズってたのと近いタイミングでみんとちゃんの靴をイメージした靴を作ったので、シス管系女子作中でのヒールの話を書きます。

(みんとちゃんがよく履いている靴の設定画)

みんとちゃんは作中で何種類かの靴を履いていますが、一番登場回数が多いであろうこの靴は、ウェッジソールでヒール部分は6~7cmの高さがあるだろうという想定です。モチーフにした靴はパンプス風のスニーカーで、みんとちゃんの靴もそれに倣っている(踵の所にプルストラップが付いているのはそのせい)のですが、絵の質感が完全にパンプスのそれになってしまっているので、再現靴として改めて作った物はウェッジソールのパンプスをベースにしています。

(再現靴の写真)

これは実用ではなく完全にコスプレ・撮影用と割り切っていて、ヒールの高さは11cmあります。ただしつま先側(フォーム)も4cmある厚底なので、踵がつま先よりどれだけ高くなるかという点で言えば実質ヒール高は7cmです。

(再現サンダルの写真)

こちらは上記の靴に次いで登場回数の多いサンダルの再現ですが、これもウェッジソールでヒールは7cmほどです。元々のモチーフになっていたサンダル(手放してしまった)も確か同じくらいだったと思います。

設定上は、みんとちゃんは脚が綺麗に見える靴が好きなのでヒールの高い靴を好んで履いており、ただしある程度安定感があって歩きやすい事からウェッジソールを選んでいる、という事にしています。

実際の所は、元々自分はハイヒールの形はピンヒールやチャンキーヒールくらいしか知らなくて、というかそういう様々な分類がある事すらも知らなかったのですが、妻がかつて普段履いていた靴が「かわいいデザインの、ヒールが高めの、でも歩きやすい(本人談)ウェッジソールのスニーカー」で、「そんなのがあるんだ!」「かわいいのに歩きやすいなんて一挙両得じゃないか!」「見た目のかわいさと実用性って排他じゃないんだ!」と強く衝撃を受けた事から、自分の中で「実用性を諦めない、したたかな『カワイイ』の象徴」として刷り込まれているという部分が大きいのだと思います。

一方の大野先輩については特にこういったこだわりは設定しておらず、それこそテンプレ的な「オシャレなOLが日常的にはいていそうなイメージの、4cmくらいのヒールのパンプス」をはいてもらっているつもりの事が多いです(それより高いヒールに見える絵は単なる作画崩壊です……)。

(大野先輩の靴)

4cmは一般的にはぎりぎりローヒールに分類される高さだと聞いたので、まあこんなもんじゃないのかなあ、みたいな。

とはいえ、彼女らはメタな発言をしがちなので、先輩ももしかしたら「今日はシス管系女子の連載回の撮影があるからちょっとヒールのある靴でオシャレしていこう」と考えてこの靴を履いてきているだけで、普段はもっと低いヒールのぺたんこ靴や普通のスニーカーを履いているのかもしれませんね。

バズッた話題の方では女性が男性からハイヒールを強制される事への恨み辛みが多く語られていますが、シス管系女子の作中世界に関しては、少なくとも服装規定でそうなっているとか、周囲からの圧力があってというようなことは無いです。


ところで、冒頭の靴とサンダルで丸一日写真撮影をこなしたモデルさんは翌日激しい筋肉痛に襲われたそうだという事をここにご報告しておきます。普段からこれを履いて過ごしているみんとちゃんは相当足腰が鍛えられているのでしょう……

Tech系Podcast「しがないラジオ」ゲスト出演しました - Jul 03, 2018

「SIerのSEからWeb系エンジニアに転職したんだが楽しくて仕方がないラジオ」略して「しがないラジオ」というネットラジオ(Podcast)があり、マンガでわかるGit等で知られる湊川さんが出演されていたことで僕はその存在を知った(というか「Tech系Podcast」という物の存在自体この時知った)のですが、その後「インフラガール」で知られるナツヨさんも出演されたと知って、(マンガのペン入れなどの言語野を使わない)作業の時にBGM代わりに聞くようになり、いいなあ自分もこういう所に出てみたいなあと思いながらチラチラと感想ツイートを繰り返すなどの小賢しい消極的アピールを続けていた所に、シス管系女子3の発売というタイミングが重なりまして、「それで今日は何かお知らせがあるということで?」「はい、実は最近こういう本を出しまして……」みたいな定番のアレをやるなら今しかないと思って「出たい!」と自己申告し、押しかけでゲスト出演させていただきました。

自分はFirefoxやThunderbirdの法人サポートを業務でやっていますが、エンドユーザーからの問い合わせを直接受けるのではなく、SIerの方やBtoB/BtoC企業のシステム管理部門の社内SEの方がエンドユーザーから受けた問い合わせのエスカレーション先として回答する立場で、Podcastのタイトルからすると脱出を図られる方の分野に近しい所にいると言えます。IT業界への就職や転職を考えている方でSIerかウェブ系かという二者択一で考える人は結構多い印象がありますが、その二者択一に含まれない選択肢もあるんですよ、そんなにキラキラしてないIT業界でも命を磨り減らさずに自分にできる事で生きていく例はあるんですよ、という事を前半では話してみたつもりです。

(Show Noteの注記にあるとおり、クリアコードの立ち上げ時のメンバーは、Podcast中で言っている「3人」ではなく「4人」です。よりにもよって社長をカウントし忘れておりました。直前のタイミングで実施した社内ミーティング(社長欠席)の様子を思い浮かべながら話していたので……事前に準備していない話題をふられると弱いという事が露呈していますね。)

後半では、OSSにコントリビュートするってそんな難しい事じゃないし、やると得られる物がいろいろありますよ、OSS Gateに来て挑戦してみてね、という話や、シス管系女子を制作する時に心がけている事、分かりやすく説明するためのコツやその逆の「べからず」について、あと、自分が(技術のコミュニティ等で)老害にならないためにはどういう事に気をつけたらいいんだろうね、というような事を話しています。とりとめのない話を思いつくままにしているようで、それらの話題が根底では繋がっている、という事が最後まで聞くと明らかになる構成に図らずもなっていて、結構面白い話になっているのではないかと思います。

パーソナリティのgamiさんとzuckeyさんは僕より10歳くらい若くて、過去の出演者陣の中でも僕(35)は最高齢一歩手前なのだそうです。クリアコードは全員合わせても10人しかいないという零細なので特に「昇進」のような概念が無く、「上司」然として部下を率いるような立場になった事が無いので、いつまでも下っ端気分で若いつもりでいてしまいがちなのですが、こうしてはっきり数字で見えてしまうとドキッとしますね。自分が26とかの頃を思うと、10歳とか離れてる上の人は「大先輩のおじさん」みたいな感覚で、緊張して思うように喋れなかったものです。後編では「老害にならないためには」みたいな話をしていますが、いつまでも若いつもりでコミュニティに居座り続けて(経験の差から)俺TUEEEEEして悦に浸るというのもまた老害の別の形ではあると思うので、重々気をつけねばいけないという思いを新たにしました……

 

自分の声を聞く事はあまりないので、終始「ドュフフフフwwww」みたいな感じだったらどうしようと戦々恐々としていたのですが、いい録音機材で録っていただいたお陰なのか、音質調整が巧みなのか、そこまで赤面する事も無く安心して「いやーいい事言ってるなあこの人。誰だ。あっ僕だ」と新鮮な気持ちで聞き返す事ができました。パーソナリティのお二人にうまく誘導していただいた事もあり、終始気持ちよく喋らせていただいて、気付けば朝の集合から4時間近く喋り通しでした。調子に乗ってマウンティングじみた俺TUEEEEE話をペラペラ喋るという、これはこれでまた老害っぽさがものすごい事になっていないか心配だったりもしますが、楽しい時間を過ごさせていただき、自分は大いに満足しております。改めて、この機会を頂きありがとうございます。

凍結されても迷惑行為をやめない人にできる事はあるのか問題 - Jun 30, 2018

この事件に関する報道を見ていた感じでは、限りなく通り魔に近いような物だったという印象だった。迷惑行為を繰り返す→通報される→通報されて凍結とかBANとかの対応を取られる→またアカウントを作り直す→迷惑行為を繰り返す……という事をしていた人が、通報・凍結の頻度が上がって追いつめられてストレスを募らせて、そんな時にまた煽られて、たまたま手の届く距離に来た人がいたから暴発した、という。だから、Hagex氏が公然と通報を煽らなければ良かった、みたいに言う人もいるけど、「人生がうまく行ってる人を見て妬む」みたいなのだってあるわけで、「不用意な発言をしないように気をつけましょう」なんてのは何の役にも立たないアドバイスなんすよね。

 

それはそうと、東洋経済オンラインの記事は「加害者を追いつめすぎるな」という論調だけど、かといって「迷惑行為をさせるがままにして、他のユーザーは彼の迷惑行為の被害を我慢しなければいけない」というわけにもいかないじゃないすか。ごく少数の迷惑なユーザーのせいで、一般ユーザーが離れてしまっては元も子もないし。

AbemaTIMESの動画では、よく炎上する事で知られるウーマンラッシュアワー村本氏が「昔は罵倒してくる人をブロックしてたが、ブロックされた人が逆上して余計に罵倒してきていた。今はミュートするようになって、相手はその事を知らずにずっと罵倒し続けているから、自分は快適で相手もスッキリしてWin-Win」みたいなことを発言していて(うろ覚えです。詳細は違ったかも)、やっぱり、こういう迷惑行為からフツーの人を守る鍵になるのは「ブロックよりミュート」という考え方だと思うんすよね。

自分がブロックされる側になる事があんまり無いからか、多くの人が気付いてないんじゃないかと思うけど、ブロックって「拒絶・否定した」というメッセージを相手に対して表明する行為なんすよ。普通に生活してて、明確に拒絶の意思を表明される事ってそうそう無いじゃないすか。これは多分断られるだろうなあ、断られても仕方ないよなあ、みたいな心構えができてる時ならともかく、前触れも無しに拒絶されたらイラッとする人多いと思うんすよ(僕はそうです)。それまでニコニコしてた人が、NOを伝えた瞬間に逆上するってよくある光景じゃないすか。「自分は相手から否定された」という事をわざわざ相手に知らしめる事は、リスクなんすよね。

もちろん、やっちゃいけない事をした人に「それはやっちゃいけない事だ」と指摘して、行為を改めさせる事は大事です。でも、言ったからってやめる人ばかりじゃないし。むしろ、自分の中で反省する準備ができてない人は、何を言われても頑なになるだけで、反省なんかできるはずが無いし、行為だって改めないし、余計に攻撃的になる事だってあるわけじゃないすか(こういった話は、実際に刑務所等で犯罪者の更生に関わった人が書いた「反省させると犯罪者になります」という本が面白いのでオススメです)。行動を改めも反省もしない人に対して、「あんたはブロックされたよ」「あんたはBANされたよ」とわざわざ伝える事に意義なんて無いわけですよ。

「ミュート」の面白い所は、ここがデジタルというかネットというか非物理的なサービスの面白い所なんだけど、見る人ごとに違う物を見せる機能だという点なんですよね。ミュートしてる人からは、ミュートされた人がいないかのように見える。ミュートされた人からは、自分がミュートされているとは分からない、今まで通りの物が見えている。なので、僕はこう思ったのです。迷惑行為で通報された荒らしユーザーは、サービスを使用する権利を全面的に剥奪される代わりに、単に隔離されて、自分以外の全員からミュートされるようになってたらいいんじゃないのか? と。そうすれば、迷惑行為をはたらく人は今までと変わらずに迷惑行為(と主観的には感じられる行為)をしてスッキリできるし、他の人は迷惑行為から守られるし、Win-Win。もっと言えば、サービス運営者も「迷惑な人」一人分のPVを失わないで済むのでWin-Win-Winかもしれない。

ただ、相手の反応なんかお構いなしに暴れ回る人ならそれでいいんだけど、反応される事が自分の快楽ループに組み込まれてる人だと、「無視するんじゃねー!!」と逆上してしまいかねないという問題は残る。これをどう解決すればいいか。

スラドのように、他人からの評価がマイナスの人は「デフォルトでは見えない」「わざわざ見ようと思って見る物好きは見れる」というシステムになっていれば、何かしらの反応はある状態を維持できるかもしれない。でも、本人を逆上させないためには「自分の評価がマイナスという事を本人に知らせない」事が大事と考えると(スラドはそうはなっていない)、荒らしを自ら覗きたがるような意地の悪い物好きだもの、「あんた評価マイナスで見えなくなってるよ」とわざわざ告げ口しかねない。告げ口は無粋、黙って観察せよ、というスタンスの「ウォッチャー紳士」ばかりではない。だから「人に見させる」のはやっぱりリスクだと思う。

それで考えたんすけど、ここはひとつ、今流行りの機械学習でもって「荒らしがされたい反応だけを返す人」を演じるbotも用意して、「一般ユーザーが見てる世界」と「荒らし本人(達)と、それに反応するbotだけの世界」とを用意してみるというのはどうでしょうか。実際、自身が隔離されているという事を本人が認知できるという点を除けば、GTAタイタンフォールといったオンラインゲームにはそれに近い仕組み(違反者とNPCだけがいる、「負け犬サーバー」とか「チータープール」と呼ばれる物)があるそうだし。専用ワールドを維持するコストはかかるけど、Twitterやはてブのように人の悪意が増幅・拡散されやすい仕組みのSNSでは、人の命がかかってるんだから、社会に対する義務を果たすための必要経費として容認してもよいのでは? なんて思っちゃって。

……という事を考えてはみたんですが、自分で言っててすごいディストピア感ありますね。だって、何も言われずに隔離されて、その事に本人で気付けないって、自分で行動を改める機会を奪われるという事だもの。ある意味非常に冷酷で残酷な措置だ。主観的には幸せかもしれないけど、客観的には哀れですよね。というか、そういう物が既に実用化されていて、自分自身も既にそういう世界に隔離されてるんじゃなかろうか? と思うと、背筋が薄ら寒くなってくる。

 

もっと生産的に考えると、単に荒らしがされたい反応だけを返すbotにするんじゃなくて、カウンセラーのように振る舞うbotにするというやり方もあるかもしれませんね。つい最近、カウンセラーにも当たり外れがある(誰もが人間的にできたカウンセラーばかりでなく、未熟で技能的にも不適格な落第カウンセラーもいる)という話を見かけたけど、botだったら「自身の感情」に流されずにカウンセラー役を淡々と勤め上げられるでしょうから。どうでしょう。まだまだSFの世界の話すぎますかね?

セクハラを「軽い気持ちでやってしまう」人、の考える事:自分の場合の振り返り - Jun 28, 2018

このエントリは、女性エンジニアの権利を守りましょうとか差別よくないよねとかの社会に対する語りかけとは本質的には関係無い、個人的な述懐です。

女性エンジニアの差別やハラスメントの話と、それをきっかけに考えた差別やハラスメントそのものの話と、立て続けにクッソ長文を書いてしまったのですが、自分でもちょっとどうしたのと思う部分はあります。

「自分がやってる事まで一緒くたにされると困る」「下手したらこっちにまでとばっちり来そうだから先に釘刺しておきたい」みたいな自己保身、予防線というのも動機の一つではあったのですが(その割に、「シス管系女子なんてタイトルの物を作ってる奴がどの口で言うんだ」みたいな明らかに文章を読んでない反応もあったので、藪蛇にしかならなかったのかもしれませんが)、やっぱり最大の動機は、過去の自分を恥じる気持ちが強いからなんだと思います。

自分が言及した記事の反応(の一部)僕の書いたエントリへの反応(の一部)なんかも、見てるとほんと辛いんですよね。憤慨してる人がいる一方で、何が悪かったのか全く分からないという人がかなりいて、それが過去の自分にものすごくそっくりに思えて。なので、「過去こういう中の一人だった自分だからこそ、こういう人達に届く表現ができるのではないだろうか?」と思って、色々な言葉でなんとか表現してみようとしたのでした。結果はお粗末でしたが。

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差別性・ハラスメント性は「どこかの極悪人」だけの物じゃなく皆が持つ物なんだよという話 - Jun 24, 2018

1つ前の女性エンジニアうんぬんの話のエントリの反応を見ていて、「これは差別だ」「これは差別ではない」という軸での対立が見られる事に気がつきました。

そもそも僕が書いたエントリ自体もざっくり言えば「これは差別だ」派に属しているわけですが、それに対して「これは差別ではない」派の方からの言及があり、その対立軸を自分自身がよりはっきりと意識する機会になりました。

  1. Y社のエンジニア炎上について思ったこと -「女性エンジニア少ない問題:元増田
  2. Y社のエンジニア炎上について思ったこと 続き:僕の1つ前のエントリへの言及
  3. それへの僕のコメント
  4. 僕のコメントへの返信

このやり取りを見ると、僕が長文で書いた事の諸々のうち大筋では「これはよいこと」「これはよくないこと」という認識が双方で共有されているものの、「元発言が差別か否か」という点で決定的に認識が対立しているようである事が読み取れます。

自分としては、「こういう点で問題があるから避けよう」「こういう理由で問題無いからこのままやろう」という線引きが明らかになる事で、同様の「やらかし」が世の中から少しでも減りつつ、「なんか炎上しそうだから……」という漠然とした不安からの萎縮も減ってくれる事が望みなので、敢えてこれ以上の事を続ける必要も無いかなとも思うのですが、その一方で、肯定派と否定派の対立が一点に集約されるのも興味深い話だと思ったので、自分の思う所を改めて記しておこうと思います。

あと、自分はこれを「差別」と「ハラスメント」の両方にまたがる話と捉えており、両者は同じ物事の異なる面であって不可分と考えているので、このエントリでは「差別」と「ハラスメント」をワンセットで取り扱う事にします。

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