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ライチ光クラブ(Amazon.co.jp)読んだ。
煙と機械油にまみれた螢光町の片隅にある、少年達の秘密基地「光クラブ」。そのリーダー・ゼラと8人の仲間達は、崇高なる目的を果たすため、ライチの実を燃料にして動くアンドロイド「ライチ」を制作する。しかしライチ完成から以後、光クラブ内の結束関係は少しずつ壊れていく。ライチは、ライチにさらわれてきた少女は、光クラブのメンバー達は、果たしてどうなってしまうのか? ……というストーリー。
東京グランギニョルという劇団が1985年に第3回公演作品として上演した「ライチ光クラブ」に当時感銘を受けた作者が、後年関係者に情報提供を受けつつ執筆した、漫画版「ライチ光クラブ」が、本作であるとのこと。
僕は当然のことながら元の演劇を見たことはないのだけれども、これを読んだ感覚は、紛れもなく、舞台演劇のそれだった。無意味なセリフの反復。登場人物がみんな我も我もとしゃべり出す様子。飛躍を通り越してもはや破綻した論理。科学的とは到底思えない、エセ科学ですらない設定。一貫性のない言動。自己完結的な発言の数々。会話してるんだけど実は目の前の相手とは会話してない、舞台の前にいる我々に向かって語りかけるような雰囲気。耽美な画。作品全体が、演劇の空気に包まれてるんだな。
基本的なストーリーはありがちだけど、演出の勝利かな。そういうところもまた舞台的だと思った。
風俗の求人情報会社のドメインで公開されている体験談風の勧誘マンガ(普通のOLだった主人公がキャッチセールスに引っかかって50万円の借金を作ってしまい、返済のために風俗で稼いでNo.1嬢になる、というストーリー)を紹介する記事の中に「闇金ウシジマくん」というマンガを一緒に勧めてるものがいくつかあったので、買ってみたよ闇金ウシジマくん(Amazon.co.jp)。
闇金融会社社長ウシジマくんを主人公にして闇金の世界を描くマンガ。読んでみて、なんでこの風俗求人マンガの話でウシジマくんが引き合いに出されたのかわかった。ちょうど1巻目に、借金がかさんだOLが風俗で働かざるを得なくなって破滅していく話が収められてるんだな。
真実なのか誇張なのかは僕にはわからんけど、ただひたすら怖い話ばかりだ。できれば一生関わらずにいたい世界。無い袖もこういうとこに頼ればいくらでも振れるけど、その後痛い目を見る。無い袖は振らないに越したことはない、と常々思う。
適宜覚書はてな異本で紹介されていた物のうちいわみては既に知っていた(ヤングガンガンで同作が連載されているとか……)けれども、その他の中でHybrid Insectorととなりのネネコさんは気に入った。
かつては正義の味方「仮面ライダー」と呼ばれ、過去の大戦で活躍した改造人間達は、しかし平和な現代においては恐怖の対象「<ruby><rb>混成昆虫</rb><rp>(</rp><rt>Hybrid Insector</rt><rp>)</rp></ruby>」と呼ばれ、特殊部隊による駆除すなわち「虫狩り」の対象として追われる日々を送っていた……という内容の「Hybrid Insector」。V3やライダーマン達のアレンジが激しい。作者はチャンピオンREDにて「鉄のラインバレル」を連載中の「清水栄一+下口智裕」ということで、レベルが物凄く高いです。村枝賢一の「仮面ライダーSPIRITS」が正統派の漫画化であるなら、こちらはその先を行く二次創作か。
となりのネネコさんは、とある中学校に転校してきた猫属性持ちの少女「ネネコさん」を中心に巻き起こる騒動を描いたほのぼの系4コマ。こちらの作者のa+r(宮原るり)氏もまた漫画家として活躍されていて、安定した高クオリティで堪能できます。
やっとネタバレ聞いてしまったとこまで話が進んだ……(そんな僕の事情なんてどうでもいい)
いやはや何というか、完璧にナメられてますね田西君。見くびられまくってますね。あらゆる人から。被害者であるはずの人からすらも。こいつならホイホイ応じてくれるだろう、困ったときにゃあ助けてくれるだろう、そんな打算が聞こえてきます。男にもプライドってもんがある、けどこの男にはプライドはない、それが分かってるんだな。さすがだな。
彼はこれから何処へ向かうんだろう……
もう一つ思ったこと。
勝ち組の人というのはそうでない人のことを嫌ってなんかいないようだ、と以前書いたけれども、それだけではない可能性も考えさせられた。つまり、「嫌う」だなんて対等な関係であるとはハナから思っていない、ただ見下しているだけだ、という可能性を。僕が接したその人がそうであるかどうかは知らないし分からないけれども、可能性として。相手より優位に立ってる人というのはみんな余裕綽々だから、余裕綽々な人というのはつまり相手より優位に立っているんではないか、と。
いやー、面白かったと思いますよ? これ以上ないほど。僕にとっては全く以て。ドキドキハラハラ楽しませてもらいました。何処にケチを付ければいいのか分からない。確かに後半のキラの冴えは前半より落ちてたように思いますが、それでも僕からしたらはるか彼方の雲の上での出来事みたいなもんだし。
思うに、このマンガのラストが気に入らないのは、頭の良い賢い人なんじゃないのかな。強いて言うなら、作者よりも、という意味で。「とんでもなく賢い連中が何やようわからん頭脳戦をやってる」、というのがこのマンガの面白さのキモだからこそ、それが失速して「自分より頭の悪い馬鹿が頭脳戦ごっこをやってる」という状況になった途端、つまらなくなるんじゃなかろうか。
デスノートを最後まで楽しめたあなた。あなたは馬鹿です。……という踏み絵になるのかもね。
弟に借りて読んだマンガ4、デトロイト・メタル・シティ 1(Amazon.co.jp)。
悪魔系デスメタルバンドのギターヴォーカル「ヨハネ・クラウザーⅡ世」の悪魔的言動と、その中の人・根岸宗一23歳とのギャップが愉快過ぎる、世界初のデスメタル系ギャグらしい。
オシャレでフワフワした世界を求めつつも、しかし自分の中に渦巻くドロドロとした破壊衝動を否定しきれない根岸君の、明暗クッキリな二面性がまたイイネ。BECKとかが好きな人にもオススメかと。
弟に借りて読んだマンガ3、よつばと! 5(Amazon.co.jp)。
こういう時間を過ごしたいものだなあ。体力0になる限界まで遊べる、そうして毎日毎日を精一杯に楽しむよつばが、素直に羨ましい。
いきってるってなに?
とかピュアな瞳で根元的な問いを投げかけられて答えに窮する周囲の大人の表情が笑える。
弟に借りて読んだマンガ2、超空転神トランセイザー 1(Amazon.co.jp)。
最初の7ページを乗り切れるかどうかが鍵。そこを乗り切れさえすれば、なかなかいい感じに壊れた世界が広がっている。魔女っ娘ものの皮を纏った特撮ヒーロー……もとい、特撮ヒーローの皮を纏った魔女っ娘系美少女? 35歳聖幻獣の非道っぷりもイイネ。
弟に借りて読んだマンガ1、シグルイ 6(Amazon.co.jp)。
虎眼先生……
相変わらずグロまくりですね。うどん食べれなくなりそう。だが、それがいい。
アクメツ 18(Amazon.co.jp)。ようやく完結か。なんとか上手く終わらせたなあ。ハッピーエンド、にはならないところが、この嘘臭い作品に嫌な生々しさを与えているような気がする。
こういうの読んでガスを抜いて終わってしまうということだけは、避けたいところなんだけれども。
そして、自分がアクメツされる側にならないようにも、心がけたいところで。(劇中でアクメツされるような「巨悪」でなくたって、無自覚に他人に不利益を押しつけて自分だけのうのうとしているというのは、珍しい事じゃあない……)