Aug 03, 2006

無い袖でも振れるけど振らないほうがいい(闇金ウシジマくん)

風俗の求人情報会社のドメインで公開されている体験談風の勧誘マンガ(普通のOLだった主人公がキャッチセールスに引っかかって50万円の借金を作ってしまい、返済のために風俗で稼いでNo.1嬢になる、というストーリー)を紹介する記事の中に「闇金ウシジマくん」というマンガを一緒に勧めてるものがいくつかあったので、買ってみたよ闇金ウシジマくんAmazon.co.jp)。

闇金融会社社長ウシジマくんを主人公にして闇金の世界を描くマンガ。読んでみて、なんでこの風俗求人マンガの話でウシジマくんが引き合いに出されたのかわかった。ちょうど1巻目に、借金がかさんだOLが風俗で働かざるを得なくなって破滅していく話が収められてるんだな。

真実なのか誇張なのかは僕にはわからんけど、ただひたすら怖い話ばかりだ。できれば一生関わらずにいたい世界。無い袖もこういうとこに頼ればいくらでも振れるけど、その後痛い目を見る。無い袖は振らないに越したことはない、と常々思う。

人には、もとい、僕のように卑しい人間には、「自分より不幸な人」を見て、「安全圏」にいる自分というものを改めて認識し、安堵する快楽を得る、ということをする人間がいる。他ならぬ僕自身がそう。「あぁ、でもアレよりはマシだ」と安心しようとする。

ドキュメンタリーだとその「自分より不幸な人」は現実の人だから、その描き出された人生に対し嫌悪を抱くということは、その人の人格を損ねることになってしまうけれども、その人のことを「うわぁ、こうはなりたくないねぇ(薄ら笑い)」とか蔑む目線で見ることはその人を侮辱する行為に他ならないわけで、相手の身になって考えてみれば不愉快極まりないだろうことは想像に難くなく、僕としては後ろめたいものをどこか感じてしまうのだけれども、このように創作のキャラクター相手であれば、そのことへの罪悪感を感じなくて済む。

僕のように誰か他人を見下したくてしかたがない、しかしその罪悪感に耐えられない、という人にはこういうマンガで「見下す対象」をあてがってやるとよいのかもしれないね。

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