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HOLOLIVE FANTASY 1st LIVE FAN FUN ISLAND #ホロライブ3期生1stライブ の感想 - Dec 05, 2021

半年くらい前からホロライブ関係の配信アーカイブやその切り抜き動画を見るようになり、アラフォーのドルオタ1年生をやっている今日この頃なのですが、先日11月25日に開催されたホロライブ3期生1stライブ「FAN FUN ISLAND」をSPWNの配信で見たので、その感想を。 (以下、各メンバー敬称略)

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生音2~アコースティック・ライブ - May 18, 2009

Anison Love Showerの時の虹色☆マイノリティゆめこさんが出られるというライブが代々木のライブハウスで行われていて、それに行ってきた。特別ゲストにtamKore、他の出演者の方は僕は全然知らない人ばかり。

さて感想だけど、アコースティックというともうひたすらにごまかしが利かないから、皆さん歌も演奏もうまいことうまいこと……

  • pure note
    • ゆめこさんのバンド。ギリギリまでバンド(ユニット?)の名前決まってなかった?
    • オリジナル曲と、「ウンディーネ(ARIA)」「スケッチスイッチ(ひだまりスケッチ)」のカバー。
    • かわいくてよかったです。
    • ライブが全部終わった後に少し話したけど、場違い感というかそういうのはご本人も感じていた所があったそうで、ちょっとかわいそうだった。
  • オガワマユさん
    • 弾き語りピアノソロ。
    • なんかどっかで聞いたことのあるような声というか歌い方のように思った。
    • MySpaceで試聴可能。
  • chibiさん
    • Mozilla Japan代表理事の瀧田さんではない。
    • スカイパーフェクTVの「そっくりさんによるカラオケ映像」で田村直美役をやったことがある、とMCで語っていた。
    • ギター弾き語りソロの後にピアノ弾き語りソロ。
    • パワフルな声。僕はこういうのの方が好きみたいだ。
  • tamKore(ゲスト)
    • 90年代アニヲタ的には「ゆずれない願い」と言えば通じると思われる田村直美さんと、是方博邦さんのユニット。
    • 30泊のツアーで大変だとかそういう話が色々。
    • リンゴ追分すごかった。
    • スティービーワンダーのカバー(曲名覚えられなかった)すごかった。
    • とにかくギターが凄かったのが印象に残った。
    • pure noteのギターの人がtamKoreの演奏の時に「この(リハーサルでこの演奏を聴いた)後にやるんだから、帰りたくなるよ!」的な事を言ってたのが聞こえた。さもありなんだと思った。
  • 小島希奈さん
    • ピアノ弾き語りソロ→ピアノ弾き語り+ベースのデュオ→ピアノ弾き語り+ベース+ドラムのトリオ と少しずつ人が増えていく趣向だった。
    • MySpaceで試聴可能。
  • 佐藤龍一さん
    • 面白い、けどしんみりくる、不思議な歌だと思った。
    • MCで、僕が生まれる前からずっと活動してるとおっしゃってて驚いた。
    • でも今調べたら田村さんも是方さんも僕の生まれる前からのミュージシャンで、これにも今更驚いた。

ベテラン勢の方々はみんな、風格があるというか安定感というか、ライブとして楽しい盛り上げ方をされていて、当たり前だけど凄いなあと思った。

そういえば、僕が記憶してる限りではだけど、chibiさん・是方さん・佐藤さんはMCの間も何かしら音を出してた気がする。年代・世代によるものなのかもしれないし、慣れるとそうなるということなのかもしれないけど、こういう雰囲気作りというのかなんというのか、そういう所からもなんとなく「楽しい」「安定してる」という感じを受けたのかもしれない。

音楽面の感想がほとんど書かれてないのは、なんかもう「すごいねー」で自分の感覚がオーバーフローしてしまったからという部分が結構ある。音楽に造詣が深い訳じゃないし。歌詞もあまり聴き取る方ではない(音として気持ちいい音だったら何でもいいと結構思ってる。だから歌詞が支離滅裂なマクロスFの歌も全然不満なく聴ける)し。そういう意味では、アホな僕でも分かるくらいに「ド」ストレートな佐藤さんの歌は際立って聞こえた。

終了後、佐藤さんのCDとゆめこさんのCDを買って帰った。

Anison Love Shower at 西荻窪TURNING - Apr 26, 2009

本当だったらこんな酷い気分の時は缶チューハイ飲んで一日中フテ寝してたい所だったのだけれども、従妹に「Piro君アニメ好きだったよね。今度私の大学の頃の友達が出るアニソン中心のライブがあるんだけど、行ってみる?」ということで誘われた(僕のアイデンティファイのされ方は「アニヲタ」のようです……まあ間違いじゃないんだけどさ)ライブに行かないと……と思ったので、昨日は憂鬱な気分のまま西荻窪まで出掛けた。

結論から言うと、思った以上に楽しかった。

ライブでアニソンというと、原形とどめないほどに激しくアレンジされたアニメタルのもっとぶっ飛んだようなのばかりなんじゃないだろうか……と思ってたけど、そんな事なかった。むしろ原音に忠実ないわゆる完コピが多かったし、演奏も少なくとも素人耳には全然普通に聴ける上手さだったし、会場一体になって「おっくせんまん!! おっくせんまん!!」だとか、振り付きで「ノーザンクロス」だとか「星間飛行」だとかツインボーカルな「トライアングラー fight on stage」だとか、男声版と原版を織り交ぜた「メルト」だとか、ちゃんと分かっててやってる感があって良かった。

ニコニコ動画でたまたまFINAL FANTASYとかのスクウェア系BGMをライブで演奏するバンドの映像を見て、そういうバンドも世の中にはある物なのか……とついこの間知ったのだけれども、それが特別に変なバンドだったというわけではなくて、何かの余興のお遊びではなく真面目にヲタ音楽をやってる人が結構いるんだという事を、初めて知った。

  • 本八幡鋼鉄ガールズ
    • 「エアーマンが倒せない」「ペガサス幻想(聖闘士星矢)」「愛を取り戻せ(北斗の拳)」「鳥の詩(AIR)」「God knows...(涼宮ハルヒの憂鬱)」「思い出は億千万」他にもやってたかも。
    • ガールズという名前だけどメンバーは男性。自己紹介では「中年バンド」と言ってた。「いわゆるアキバ系」のコスプレ衣装、ということだったのだろうかあれは?
    • 実に熱かった。パフォーマンスも面白かった。盛り上げ方がうまいなあ(僕が乗せられただけ?)
    • ドラムの人のブログ
  • melt.
    • マクロスF縛りで「ノーザンクロス」「射手座☆午後九時Don't be late」「ダイアモンドクレバス」「星間飛行」「トライアングラー」「ライオン」他にもやってたかも。
    • バンド本来のボーカルの人は今日はシェリルコスで、ランカ役(?)で別のバンドのボーカルの人が参加してた。二人とも、バンド活動以外にも普通にコスプレイヤーだそうだ。
    • 菅野よう子の曲を完コピするのにスタジオに5時間詰めるとかの猛練習をしたそうだ。
    • パート分けとか歌い方とか再現度高かった。
  • ゲルマン魂
    • JAM Projectのコピーバンドだそうだ。
    • 「未来への咆哮(マブラヴオルタネイティヴ)」「Go Tight!(創聖のアクエリオン)」「メルト」「真っ赤な誓い(武装練金)」「SKILL」他にもやってたと思う。
    • 一番最近加入したという男性ボーカルの人がやたらいい声(JAM的に)だった。
    • ギターの人がシャイだった。ベースの人の髪型がすごかった。
    • 非常に熱かった。
  • 虹色☆マイノリティ
    • 今回のイベントの主催バンド。女性メンバー(ボーカル3人とキーボードの人)が制服コスでかわいかった。
    • 「経験値上昇中☆(みなみけ)」「めざせポケモンマスター(ポケットモンスター)」「プリキュア5、スマイル go go!(Yes! プリキュア5)」「愛・おぼえていますか(超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか)」「JOINT(灼眼のシャナ)」「冒険でしょでしょ(涼宮ハルヒの憂鬱)」「ひとさしゆびクワイエット!(乃木坂春香の秘密)」他にもやってたけど思い出せない。
    • 「愛・おぼえていますか」をメインで歌っていた人の歌唱力が飛び抜けてた。本格的にトレーニングした人の声だ。この人が従妹の言ってた友達に違いない、とすぐにピンと来た。(従妹は今プロの音楽家をやっていて、大学でも音楽をやっていた、ということだったから。ただ、確かにこの人がその友達ということで正解だったけれども、大学の時にやってたのは声楽ではなく普通にクラリネットだったということで、僕の予想は的外れだった。)
    • その人は今年1月に閉店したメイフットで長くメイドをやってたそうで、その頃のお客さんが今日は大勢来ていて同窓会状態だったらしい。
    • そのメイフット跡地だけれども、このバンドのMC専門……じゃなくて男性ボーカルの人が、バーを開くための物件を探していた際に偶然Getしてしまったらしい。という訳で上記の元メイフットの人がまた同じ場所でスタッフになるかもということだそうだ。なんと運命的な。ちなみにオープンは6月を予定しているらしい。

本八幡鋼鉄ガールズとmelt.の曲目は全部よく知ってる物だったから良かったけど、ゲルマン魂からちょっとずつ分からない曲が増えてきて、肝心の主催の虹色☆マイノリティの曲目は「愛・おぼえていますか」「冒険でしょでしょ」「ポケモンマスター」以外さっぱり分からなかった(上に書いた曲目は、今番組名で検索してどうやらこれらしいという曲名を見つけてきた)。ライブはちゃんと予習しておかないとダメですね……

次にこういう機会があったらまた行ってみたいと思った。その後の打ち上げも含めて、良い機会になったと思う。

追記。誰が何をやったのか間違えていた箇所があったので直した。

音楽、ファッション - Nov 10, 2008

よく「ファッションのために音楽を聞いてる」っていう言い方ってあるじゃないですか。「洋楽聴いてる俺カッコイイ!! 邦楽聞いてる一般人カッコ悪い!!!」と自己満足に浸るためだったり、「なに、君たち邦楽なんて聞いてるの? ダサイねえ。洋楽聴いてる俺の方がかっこいいぜ!!!」と自慢げに語るためだったり、そういう理由で洋楽を聴いてるという。洋楽に限らず、マイナージャンルなら何に対しても言えることだけど。

僕はさあ。自分がファッションのために音楽を聴いていたのか、本当にその音楽のことが音楽として好きだったから聴いていたのか、分からないんですよ。

そして、他人のことを「ファッションで音楽聴いてる奴ダセえプギャー」と指差して言ってる人が、その人自身はファッションで音楽聴いてないと自信を持って言えるのか、ということも疑わしく思ってしまう。

仮に、自分もまたファッションで音楽を聴いていると自覚しているのなら、どうして自分に跳ね返ってくる言葉を他人にも平気で投げられるのかも、僕には理解できないです。僕はブーメランが怖いから自分が該当すると気付いた言葉はそうそう他人に投げられない。それとも、自分に跳ね返ってくることを覚悟の上で言っているの? 自分がダメージを受けても相手にダメージを与えるために毎回特攻してるの? それとも、自分はもうダメージを受けても平気な状態だから気にせず特攻できてるの? それなんてゾンビ?

話を戻すけど、自分が音楽を選ぶ時に、それを「本当に好きだから選んだ」のか「ファッションとして選んだ」のか、それってどうやって区別したらいいんだろう。メジャーな音楽を選ぶ時、それはメジャーな価値観に迎合するために買ってるわけじゃないんだ、話題についていくために買ってるわけじゃないんだ、って言いきれる? マイナーな音楽を選ぶ時、それはメジャーに背を向ける俺カコイイと言いたいためじゃないんだ、これを理解できる俺カコイイと言いたいためじゃないんだ、って言いきれる?

音楽だけじゃない。映画でも漫画でも、何にでも。

音楽 - Nov 08, 2008

Perfumeの新曲「Dream Fighter」のPVを見ていて思ったこと。

王道進行の時に思い知らされたけど、自分には音楽の才能とか「正しい」審美眼とかそういう物がない。だから「イイ曲」と感じるのはそれが「客観的にイイ曲だから」ではなくてあくまで「自分にとって主観的にイイ曲と感じられるから」でしかなくて、それはつまり「自分に快楽を与えてくれる音楽だから」でしかなくて、つまり「イイ曲だろうが悪い曲だろうが、快楽を与えてくれさえするなら何だって構わない」わけで、だから僕が「イイ曲」と感じる曲というのはきっと「音楽というものが分からない糞大衆の快楽中枢を刺激するために書かれた、ただの工業製品」に過ぎないのだと思う。

ハリウッド映画もそう。ハリウッドでは、いくつかパラメータを与えてやればそれだけで大衆の快感原則にぴったりはまる脚本のテンプレートが生成されるという風なツールがあるという。最初の30分で主要人物と状況を説明して問題を提起し、真ん中くらいで1回問題を解決して、後半でさらに大きな問題をもう1度提起して、ラスト10分で全部を解決し、最後の5分は観客がスッキリして家に帰れるようにクールダウンさせる。という風な黄金のパターン。

チャイニーズレストランシンドロームというものも昔はあったそうですね。味の素さえ入れときゃいい、ということでビックリするくらいの味の素をぶち込んでたもんだから、中華料理を食べて「旨い旨い」言ってた人達が後で頭痛に悩まされたとか何とか。

料理といえば、ドクタークラレのケミカルクッキングという動画も有名ですね。食品添加物だけで美味なジュースを作ってしまったり、安い肉に何とかいう薬品を塗りたくったり油を注入したりして霜降りステーキ肉を人工的に作ってしまったり、安い米を炊く時に何とかいう薬品を混ぜたら粒が立っててツヤツヤな銀シャリになったり、エリンギに松茸の臭いの元を振りかけて焼いて松茸を作ったり。これらは別に特別な話ではなくて、世に出回ってる安い食べ物はそうして作られている……そしてそれを僕らは「旨い旨い」と言って食べてる。

で、専門家の人らが「名作だ」と言ってるものを見てみたら、主観的には糞つまらんかったりするわけですよ。薄味、素材の味、奇抜な味だったりするわけですよ。全然美味しいと思えない。それでも「専門家がそう言うんだからこれは名作に違いない」と無理矢理思い込もうとして、でも「素直な感性」=「大量にぶち込まれた食品添加物が無いとおいしいと感じられない鈍感な感性」ではやっぱりつまらないとしか思えなくて、「この『名作』をつまらないとしか感じられない自分がダメなんだ」と自分を責めたりする。あるいは、「専門家がどう言ってるかなんか関係ねえ。つまらんもんはつまらん!」と素直に言う人に対して「俺がこんだけ悩んでも理解できない『名作』を、貴様ごときが貶すんじゃねえ!!」と、もはや信者となって盲目的に崇め奉り、それに異を唱える者を攻撃する。

もう、疲れたよ……

そんな感じで「作られた感動」にまんまと乗せられてしまうことしかできないから、僕はもう、客観的に「良い音楽」とか「良い映画」とかいうものを求めることは、諦めたい。アイドルマスターやマクロスFやPerfumeのCDをいくつも買ったのは、それを客観的に名曲だと思ったからではなく、腐った舌で腐った耳で「これを聴いてても特に不快な感じはしなかった」という理由で選んだからだ。

あるいは、そういう「お祭り」だったからなのかもしれない。お祭りなら、何でも許される。露天のショボい売り物が、祭りの場ではとても魅力的に見える。ショボい売り物すらも「祭り」を構成する不可欠な要素であって、それはむしろショボいからこそ良い。

だからもう最近では、レビューというものを書くのすらも億劫になってしまった。「これがすごいイイ!!」「はいはい良かったね。それはお前が、お前や他の多くの人間が共通して持つ脳の回路を刺激するように狙って作られた物に反応してるに過ぎないんだよ。お前がレビューを書こうが書くまいが、それは売れるんだよ。お前が選んだ時点で、それはもう末端の大衆にまで行き届いてるって事なんだよ。お前が今更良し悪しを語る意味なんか無いんだよ。真っ先にその作品を知って良し悪しを語って人の考えを変える、アルファブロガーだのファッションリーダーだのの、真似事をしたいんだったら、無意味にも程があるよ。」

客観的な良し悪しを考えると、辛いことにしかならない。「感性を磨く」でも「自分の一言が業界全部を動かすような大物になる」でもなく、「考えない」。それが一番楽ではある。

音楽の分からない人間が音楽の分かる人間のフリをしちゃいけないし、味の分からない人間が味の分かる人間のフリをしちゃいけないってことです。批評家の才能も無いくせに批評家のフリをしちゃいけないってことです。

JPOP王道進行とウンコ曲と「違いが分かる人」 - Oct 19, 2008

「JPOPサウンドの核心部分が、実は1つのコード進行で出来ていた」

  • 日本でこの30年近くの間にヒットした曲の多くが、共通した性質、法則を持っている。
  • 欧米で一時期流行ってあっという間に廃れた「ユーロビート」は日本でだけは今も親しまれているが、このユーロビートの曲もJPOPの曲と共通した性質を持っている。
  • 売れないアーティストでも、この「王道進行」に則って曲を作った途端に大ヒットした。
  • それさえやっとけば他はどうでもいい、ということでこの「王道進行」を使った安直な曲が粗造乱造され、日本の音楽界はとても悲惨な状況になっている。

ということを実際に曲を演奏しながら検証する動画と、JPOPのみならずヲタ好みの曲までもが同じ法則に則っていたことを証明する動画が、紹介されている。

  • 王道進行に則っていて、名曲(日本でも世界でも売れる曲)
  • 王道進行に則っていて、駄曲(世界では売れないが日本でだけ売れる曲)
  • 王道進行に則っていなくて、名曲(世界では売れるが日本では売れない曲)
  • 王道進行に則っていなくて、駄曲(日本でも世界でも売れない曲)

王道進行に則ってさえいれば売れる、ということで下らない曲を粗造乱造する日本の音楽業界の人間を批判しつつ、そのような下らない曲までも名曲と区別が付かずにありがたがって買い求める馬鹿な消費者をも、言外に批判しているわけだ。(買う馬鹿がいなきゃ、駄目な物が売れるわけがないからね。)

音楽の分野に限らずこういう話はよく出てくる(ユニクロとか)と思うけど、そういうのを見る度にいつも思うことがある。

この人のように音楽の専門家には「王道進行に則っていようがいまいが、本質的に名曲かどうかが分かる」のだろう。でも僕のように音楽の才能がない凡人には、「名曲であろうがあるまいが、王道進行に則っているかどうかしか分からない」んだよね。服に至っては、「流行に則っていようがいまいが、本質的にカッコイイかどうかが分かる」プロのファッション専門家や、「本質的に格好良かろうが悪かろうが、流行かどうかは分かる」一般人にすらも劣る、「本質的な良し悪しも流行かどうかすらも分からない」という有り様だ。

そういえば現代芸術というのは、いかにして価値観をひっくり返すかの優越感ゲームになっている、とどっかで言われているのを見た記憶がある。既製の便器に署名したり、演奏しないでピアノの前に4分半座ったりして、それを芸術と言い張った人達の話は知ってる人もそれなりにいるんじゃないだろうか。こういう人達の言う所の「一般人には違いが分からないだろうが、俺達には理解できる芸術性があるのだ。本質的にそれが名作かどうかが俺達には分かるのだ。」っていう話は、凡人の僕にはなかなか理解できない……真の意味を知ることができないのはもちろんのこと、概要すらも分からない。

僕が僕の耳で聞いて「いいな」と思った曲が音楽の専門家から「王道進行に則っていること以外に何もいい所がないクズ」と言われ、同時に、専門家が「これは名作だ」と褒めそやしている物と「クズ」との違いが僕には分からない。「いいな」と思った曲の中に、専門家が良いと言う物と悪いと言う物とが混在している。

彼ら専門家が物を選ぶ時と同じ基準で僕は物を選べていない。彼ら専門家が見ている所とは違う所しか見ないで物を選んでいる。権威たる彼ら専門家が「そこを見て物を選ぶべき」と言っているポイントで判断することができなくて、彼らが「そこで選ぶべきでない」と言っているポイントでしか物を判断できない。自分の素直な判断を信じると非難され、馬鹿にされる。

なのにその一方で、「人の言うことを気にせず自分の素直な判断を信じればいい」と、その専門家の人は言うのですよ。うん、たしかにあんたはあんたの「素直な感性」に従って物を選べば難なく「正解」できるんだろうよ。でもね、僕のような人間が自分の「素直な感性」に従って物を選んだら、「失敗」してしまうんだよ。あんたの言うことに従って行動したら、あんたに「ダメ」って言われるんだよ。訳わかんない。学習される無気力、って言葉をあんたは知ってるかい?

という風に事あるごとに考えるので、僕はその度に、何とも言えないイライラを感じる。

GAME (Perfume) - Apr 16, 2008

GAME(DVD付) 【初回限定盤】
Perfume
Tokuma Japan Communications =music= (2008-04-16)
売り上げランキング: 1

帰ったら例によって郵便受けにAmazonからのメール便が突き刺さってた。

「スミレ16歳」ドラマの主題歌になってるという「セラミックガール」がイイ。「シークレットシークレット」も。ユーロビートでも哀愁系と言われるような奴?が結構好きだし、こういうのが元々好きなんでしょうね自分は。

しかし「セラミックガール」映像の衣装やブックレットの衣装、というかメイクか、なんか没個性な感じになったなあ。かしゆかが栗山千明の劣化版(失礼)にしか見えません……

iTunes StoreでPlusの曲とそうでない曲との区別がつかない件 - Feb 03, 2008

先日買った鴉のサントラには第1話エンディングのセレナイト(ルルティア)が収録されてなかったので、これだけiTunes Storeで買ってみたんだけど。

「ルルティア」で検索した後「このアーティストの曲を全て見る」で全曲一覧を表示したら「セレナイト」がアルバム「ミーム」収録版とシングル「プライマリーEP」収録版の2つあって、再生時間も同じだしどっち買っても同じだと思ってなにげなくアルバムの方を買ったんだけど、後からなにげなくそれぞれのアルバムの情報を見てみたら、アルバム版の方は普通の楽曲データなんだけど、シングル版の方はiTunes Plus(DRMかかってなくてコピー数などの制限がなく、ビットレートも通常の128kbpsに比べて256kbpsで高音質)だった……決済まで済ませた後で気がついたからもう手遅れだよ

とぴあさん曰く「ちゃんと表示されるよ?」とのことだったので検証してみた所、どうやら一部のアーティストでだけこの現象が起こっているようだ。全曲がiTunes Plusの人(「宇多田ヒカル」など)も、Plusとそうでない曲が混ざってる人(「John Coltrane」など)も、ちゃんと表示されるものはされてるようだし。

こういう苦情ってどこに言えばいいんでしょう。

鴉 -KARAS- オリジナルサウンドトラック - Jan 29, 2008

DVDだけじゃなくてサントラも買っちゃったよ……まあ概ね第1話アバンタイトルと最後のメインテーマのためだけに買ったようなもんなんだけど。

オーケストラがたまんないです。

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