宣伝。日経LinuxにてLinuxの基礎?を紹介する漫画「シス管系女子」を連載させていただいています。
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JavaScriptでアニメーション(モーショントゥイーンなど)をやろうと思うと、setTimeout()
とかsetInterval()
とかのタイマーを使うことになる。でもタイマーを複数個同時に走らせるのはリソース的に無駄だしオーバーヘッドが大きいせいでアニメーション効果ががたついてしまうようになったりするので、複数のアニメーションを同時に進行させるなら、1つのタイマーで複数のアニメーションを同時に処理した方がいい。
というわけで、そのためのライブラリをだいぶ前に作った。これは実際にツリー型タブ等で使ってる。以下のようにすると、タイマーの開始とか停止とかをヨロシクやってくれる。
var animationManager = window['piro.sakura.ne.jp'].animationManager;
// JavaScriptコードモジュールとして読み込むなら
// Components.utils.import('resource://myaddon-module/animationManager.js');
// で animationManager がエクスポートされる
var tab = gBrowser.selectedTab;
var task = function(aTime, aBeginningValue, aTotalChange, aDuration) {
// aTime:アニメーション開始時点からの経過時間(ミリ秒)
tab.style.marginLeft = (aBeginningValue + (aTime / aDuration * aTotalChange))+'px';
return aTime > aDuration; // trueを返すとその時点でアニメーション終了
};
animationManager.addTask(
task, // アニメーションの処理そのものとなる関数
parseInt(getComputedStyle(tab, null).marginLeft), // aBeginningValue:初期値
50, // aTotalChange:変化量
250 // aDuration:アニメーションにかける時間(ミリ秒)
);
この例だとmargin-leftが今の値から50増加するアニメーションだけど、変化量の指定をマイナスにすればそれだけで、今の値からmargin-leftが50減るアニメーションになる。(ちなみに、アニメーションの処理となる関数が受け取る引数の形式がなんでこうなってるのかについては、「高速な環境ではたくさん描画していいけど、低速な環境だと再描画を減らしてほしい。とにかく、1回のアニメーションは決まった時間の中できちんと終わらせたい。」という可変フレームなアニメーションをやりやすくするためです。)
既に動いてるアニメーションを中止する時は、登録した関数をremoveTask()
に渡す。
animationManager.removeTask(task);
// すべてのアニメーションを中止するなら
// animationManager.removeAllTasks();
中止ではなくてアニメーションを一時停止→再開させたい場合は、こう。
animationManager.stop(); //停止
// ...何かの処理...
animationManager.start(); // 再開
という感じのライブラリなんだけど、これを最近mozilla-centralに入った新しいアニメーションのためのAPIに対応させてみた。APIとしての変更は、addTask()
の最後の引数にDOMWindowを受け取るようになったという点のみ。
animationManager.addTask(
task,
parseInt(getComputedStyle(tab, null).marginLeft),
50,
250,
window // アニメーションを行うウィンドウ
);
リンク先で紹介されているmozRequestAnimationFrame/MozBeforePaintが利用できる環境ではそれを使用して、そうじゃない時は今まで通りsetInterval()
で処理する。ライブラリを使う側のコードは、Firefoxのバージョンの違いを意識する必要は全く無い。ただ、APIを生で使う時に比べるとオーバーヘッドがあるから、新APIのメリットぶちこわしかもしんない。
リンク先のエントリを見た感じでは、理屈としては一般的な可変フレームレートのアニメーションの考え方に基づいているみたいなんだけど、DOMのイベントをトリガーにしないといけなかったり次のフレームを描画するためにいちいちメソッドを呼ばないといけなかったりというのは煩わしいと思ったので、せっかくだからライブラリ側で面倒を見るようにしてみた。
の末尾に2020年11月30日時点の日本の首相のファミリーネーム(ローマ字で回答)を繋げて下さい。例えば「noda」なら、「2010-09-01_animation.trackbacknoda」です。これは機械的なトラックバックスパムを防止するための措置です。
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