宣伝。日経LinuxにてLinuxの基礎?を紹介する漫画「シス管系女子」を連載させていただいています。 以下の特設サイトにて、単行本まんがでわかるLinux シス管系女子の試し読みが可能!
液晶タブレット買いました。僕もついにCintiqユーザ! 「#!シス管系女子 Season2」第5話、日経Linux 2014年3月号掲載分からは新作画環境にてお送りいたします(予定)。
以下、3エントリに分けてCintiq Companion Hybrid導入の経緯やレビューを書いてみます。
Cintiqというのはペンタブレットの業界で圧倒的知名度を持っているWacomが販売しているプロユースの製品のブランドで、PCの画面として使えると同時にペンタブレットにもなっている、「ペンを使って画面にそのままお絵描きできる入力装置」です。パンフレットの「ユーザの声」みたいなコーナーには天神英貴氏などそうそうたる顔ぶれが並んでます。今までは最小でも21インチからというラインナップでお値段も20万円は軽く超えており、お金も設置場所(仕事専用部屋みたいな)も無いと導入は非常に厳しい、でもお絵描きする人や映像制作の人にとってはいつかは欲しい憧れの的の製品だったのです。が、最近になって13インチ・フルHD液晶搭載で最安値だと7万円台、膝に抱えても使える軽量・低発熱の普及モデル「Cintiq 13HD」がラインナップに加わり、趣味・片手間レベルの同人作家にもグッと身近な存在になりました。
僕が買ったのは、このCintiq 13HDをベースにAndroid端末としても使えるようにしたモデル「Cintiq Companion Hybrid」です。単体ではAndroid端末として動作し、専用のケーブルを使ってPCに接続するとCintiq 13HD上位互換のペンタブレットとして機能する、という製品です。ラインナップにはあともう1つ、同じくCintiq 13HDベースの「Cintiq Companion」という類似モデルがありますが、こちらは「Windows 8搭載のタブレットPC」という扱いになっており、PCに接続して普通の液晶ペンタブとして認識させることはできないそうです。どちらも一般店頭では販売しておらず、Wacomのネット通販で注文するか、もしくは同人イベント等でWacomが出しているブースまで行って直接購入するかする必要があるそうです。
僕は今までPCでのお絵描きにFavo→Intuos 2→Intuos 4とずっとWacomのペンタブレットを使っていたのですが、最近は、「シス管系女子」の連載の作画に非常に時間がかかっており普段の生活に色々支障をきたしている、という悩みを抱えておりました。
作画が遅い原因は色々あると思うのですが、その1つとして僕は、液晶タブレットではない普通のペンタブレットだから時間がかかりすぎているのではないか?という仮説を立てました。
液晶ペンタブだと、そういう問題に悩まされなくて済むようになるのではないか。そう思って、秋葉原のヨドバシの店頭でCintiq 13HDを試してみたのでした。
店頭で試してみて、いけそうだったらそのまま買って帰ろう!と思って意気込んでいたのですが、店頭で試してみた結果はちょっとガッカリな物でした。以下、試して気がついた事。
ということで、その場では購入に至らず帰ったのでした。
拡大・縮小操作の問題が解決されたら導入できそうなんだけどなあ、と思って検索した所、Tab-Mate Controllerという入力デバイスの存在を知りました。これはUSB接続式でボタンが一杯付いているWiiヌンチャク、のような物で、対応しているバージョンのComicStudioやCLIP STUDIO PAINTでは拡大縮小やアンドゥ・リドゥなどの操作を左手だけで行えるようになるという代物。ComicStudioを持っていれば2000円で買えるということだったので、物は試しにと早速注文してみました。
で、届いたTab-Mate Controllerを試してみたのですが、Intuos 4とComicStudio 4の組み合わせだと僕の環境ではぶっちゃけ使えませんでした。ボタンの割り当ては変えられず完全固定(ComicStudioが古いので。現行バージョンのCLIP STUDIO PAINTでは細かい設定ができるようなんですが……)だし、スクロールや画面の回転操作をジョイスティックで行えるという特徴も、試してみたら反応が過敏すぎて使い物にならず。それで諦めて、Cintiq 13HDの導入計画は一旦白紙に戻ったのでした。
あと、Tab-Mate Controllerを知ったのと同じ時点で、タッチ操作に対応しているCintiq CompanionとCintiq Companion Hybridという製品もあるということを知りました。タッチ操作ありなら先の懸念も問題なくなるのではないか?という期待感は高まりましたが、ヨドバシにはこれらのモデルは置いてなくて、試すことはできませんでした(これらのモデルは店頭には置いていない、というのは後から知りました)。また、でかい方のCintiqでタッチ対応のモデルは店頭にありましたが、その時触った感じではタッチ操作で線が引かれてしまうという挙動になっていて、習字みたいに手首を常に浮かせて描くなんて僕には無理だ……と感じてしまった(店員さんにそれを言ったら、それについてはボタン操作でタッチのON/OFFを切り替えるしかない的な事を言われた)ので、あまり過度の期待をするのもよくないかなあという感じでした。
Cintiq 13HDを試したのが昨年12月の頭でしたが、そのわりとすぐ後に、12月31日のコミケ会場でCintiq Companion Hybridの実機を試すことができました。
朝会場に着いてみると、もえじら組のスペースのわりと近くにWacomのブースがあって、そこでCintiqの実機をじっくり試せるようになっていました。この日はそもそもあまり買い物をして回る元気がなかったということもあって、スペースを売り子さんにお任せしてちょいちょい実機を触りに&営業の人に詳しいことを聞きに行っておりました。特に、ヨドバシの店員さんではなくWacomの人に直接話を聞ける機会なんて滅多にないぞ!と思ったので、ここぞとばかりに営業の人に質問しまくりました。(Cintiq Companion Hybridの安い方のモデルでも会場価格で12万8千円と結構なお値段なので、やっぱり慎重にならずにはおれなかったのです……)
その結果分かった事&教えてもらえた事。
という感じで僕の懸念はだいぶ払拭されたのと、会場で買うとちょっとお安くなる(Cintiq Companion Hybridの16GBモデルはキャンペーン適用外だと14万8千円で、会場で買うと2万円安い)ということとで、悩んだ末に購入を決意。クレジットカード決済はできないと言われたので、終了時間ギリギリに会場内のコンビニのATMでお金下ろしてきて駆け込みで支払い、無事その場で品物を受け取って帰ることができました。収入印紙の付いた領収書なんて久しぶりに見ましたよ。
帰宅後すぐにセットアップしてAndroidモードとデスクトップモード(PC接続)を試したのですが、デスクトップモードで残念な点が1個だけ。これはCintiq Companion Hybridの問題ではなくPCの方の問題ですが、僕の作業環境のPCにはD-sub 15pin、DVI、HDMIの3つのポートがあるものの、同時に最大2画面までしか出せない(無理にやろうとしても3画面のうちどれか2つはミラーリングになる)のでした。なので、年明けに新しいビデオカードを買いにいくことにして、とりあえずCintiq Companion Hybridだけ持って行って正月休みを過ごしたのでした。
ということで、買う所までの話だけでだいぶ長くなってしまったのでこの続きは別エントリで書こうと思います。そっちでは、実際にAndroidモードでしばらく使った感想とか、ComicStudio 4での作業環境としてのカスタマイズ事例や使用感とかを書くつもりです。
の末尾に2020年11月30日時点の日本の首相のファミリーネーム(ローマ字で回答)を繋げて下さい。例えば「noda」なら、「2014-01-17_cintiq-companion-hybrid.trackbacknoda」です。これは機械的なトラックバックスパムを防止するための措置です。
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