たまに18歳未満の人や心臓の弱い人にはお勧めできない情報が含まれることもあるかもしれない、甘くなくて酸っぱくてしょっぱいチラシの裏。RSSによる簡単な更新情報を利用したりすると、ハッピーになるかも知れませんしそうでないかも知れません。
の動向はもえじら組ブログで。
宣伝。日経LinuxにてLinuxの基礎?を紹介する漫画「シス管系女子」を連載させていただいています。 以下の特設サイトにて、単行本まんがでわかるLinux シス管系女子の試し読みが可能!
表題の件について、どーも実際に表示されてる内容とセッション情報とが食い違ってるケースがあるようだ。
Firefoxのタブとかのセッション情報はJSONっぽい文字列で保存されてて、最初はJSON整形で読みやすい形にして調べようと思ってたけど、めんどすぎたので、以下のようなスクリプトでツリー構造の所だけ可視化してみた。
var sv = gBrowser.treeStyleTab;
var session = sv.SessionStore.getWindowState(window);
eval('session = '+session);
var result = [];
session.windows[0].tabs.forEach(function(aInfo) {
var entry = aInfo.entries[aInfo.entries.length-1];
var item = {
label : entry.title+' / '+entry.url,
id : aInfo.extData[sv.kID],
children : (aInfo.extData[sv.kCHILDREN] || '').split('|'),
parent : (aInfo.extData[sv.kPARENT] || ''),
items : []
};
var bullet = '*';
var tab = sv.getTabById(item.id);
if (tab.getAttribute(sv.kPARENT) != item.parent) {
item.label += '\n<WRONG PARENT>';
bullet = '?';
}
if (tab.getAttribute(sv.kCHILDREN) != item.children.join('|')) {
item.label += '\n<WRONG CHILDREN>';
bullet = '?';
}
item.label = item.label.replace(/^/gm, ' ').replace(/^./, bullet);
var current, index;
if (result.some(function(aItem) {
if (!aItem) return false;
if (aItem.items.some(arguments.callee)) return true;
current = aItem;
index = aItem.children.indexOf(item.id);
return index > -1;
})) {
if (current.items.length <= index) {
while (current.items.length < index) current.items.push(null);
current.items.push(item);
}
else {
current.items[index] = item;
}
}
else if (result.some(function(aItem) {
if (!aItem) return false;
if (aItem.items.some(arguments.callee)) return true;
current = aItem;
return aItem.id == item.id;
})) {
current.items.push(item);
}
else {
result.push(item);
}
});
var string = result.map(function(aItem) {
var children = aItem.items.map(arguments.callee).join('\n');
return children ?
aItem.label+'\n'+children.replace(/^/gm, ' ') :
aItem.label ;
}).join('\n')+'\n';
alert(string);
で、調べてみたら、やっぱりツリー構造がおかしい。ツリー表示はタブの属性値の方に基づいて行われてて、その属性値をnsISessionStoreのsetTabValue()
とdeleteTabValue()
でセッションの方にミラーしてるんだけど、ミラーされてるはずの値が期待通りにミラーされてないようだ。
追記。
……nsSessionStore.jsを読んでたら原因が分かった。
setTabValue()
では内部で最後にsaveStateDelayed()
を呼んでいるため、変更がファイル(プロファイルフォルダ内のsessionstore.js)にすぐ書き出される。deleteTabValue()
ではsaveStateDelayed()
が呼ばれてないために、他の処理の中でsaveStateDelayed()
が呼ばれるまでは変更がファイルに書き出されない。deleteTabValue()
だけで情報をミラーしたつもりでいると、ゴミ情報が残ったままになってしまうことが多々ある。そのゴミ情報が邪魔をして、期待通りにツリー構造が復元されなくなってしまっている。deleteTabValue()
する前にsetTabValue()
で空の値をセットして強制的にセッション情報を書き出させるようにしてみたところ、上記のスクリプトで調査してもセッション情報との間でのツリー構造の不整合は検出されなくなった。
結論:deleteTabValue()
マジ使えねえ……
追記。
それでも全然駄目だった。Firefoxがセッション情報をファイルに書き出す時、読み込み中であるというフラグが立っている(Firefox 3.5以前ではtab.linkedBrowser.parentNode.__SS_data._tabStillLoading
、Firefox 3.6以降ではtab.linkedBrowser.__SS_data._tabStillLoading
がtrue
である)タブについてはキャッシュされた情報を書き出すようになってるのに、このフラグがタブの内容の読み込み完了後も立ちっぱなしになってるせいで、常にキャッシュされた古い情報が書き出されてしまい、setTabValue()
で設定された新しい値が無視されてしまう。
結論:nsISessionStore/nsSessionStore.jsは腐ってる……
まとめると、以下のようなメソッドを使うようにしてやれば色々と幸せになれそうです。
setTabValue : function(aTab, aKey, aValue) {
if (!aValue) return this.deleteTabValue(aTab, aKey);
try {
this.checkCachedSessionDataExpiration(aTab);
this.SessionStore.setTabValue(aTab, aKey, aValue);
}
catch(e) {
}
return aValue;
},
deleteTabValue : function(aTab, aKey) {
try {
this.checkCachedSessionDataExpiration(aTab);
this.SessionStore.setTabValue(aTab, aKey, '');
this.SessionStore.deleteTabValue(aTab, aKey);
}
catch(e) {
}
},
checkCachedSessionDataExpiration : function(aTab) {
var data = aTab.linkedBrowser.__SS_data || // Firefox 3.6-
aTab.linkedBrowser.parentNode.__SS_data; // -Firefox 3.5
if (data &&
data._tabStillLoading &&
aTab.getAttribute('busy') != 'true' &&
aTab.linkedBrowser.__SS_restoreState != 1)
data._tabStillLoading = false;
},
2010年1月29日追記。Firefox 3.6以降とFirefox 3.5以前でフラグが保存される場所が少し違っていたので、その旨を修正した。
2010年9月27日追記。Firefox 4 の最適セッションリストア(原文)の影響によって、まだ実際にはセッションが復元されていないタブなのに、ビジー状態でなくなっているというケースがあり得るようになった。そのため、aTab.getAttribute('busy')
だけでビジー状態を判別すると、これからセッションを復元して欲しい・読み込み中のタブであるにも関わらず_tabStillLoading
をfalseにしてしまい、セッションが復元されなくなってしまうという問題が起こっていた。なので、タブの属性値と併せてaTab.linkedBrowser.__SS_restoring
も確認するようにサンプルコードを修正した。
2010年12月6日追記。aTab.linkedBrowser.__SS_restoring
が廃止されてaTab.linkedBrowser.__SS_restoreState
というプロパティが使われるようになっていたので、それにあわせてサンプルコードを修正した。
History Tree :: Firefox Add-ons
履歴をビジュアルに見たい、グラフ化して見たいという考え自体はやっぱりよくある話なのかなー。自分も過去にWeb Mapなんてものをやったしなあ。
Web Map、チャンスがあったら作りなおしてみたいところではある。今だったらHTML Canvas使ってもっと軽く作れるだろうから。(必要な道具はある、というだけで、自分の方にその技能があるわけではないんだけど)
その名もズバリ「Open Bookmarks in New Tab(ブックマークを新しいタブで開く)」。何のひねりもない。
ツリー型タブにこの機能を付けれという要望が何度も何度もいろんな人から寄せられていて、しかしどうも調べてみると、Tab Mix Plusの一機能としてはこういう機能があるものの、これだけを実現してくれるアドオンが実は存在してなかったらしい(userChrome.jsを使える人はそっちで解決してしまうから、アドオンでなければ使えないというレベルのユーザには行き渡っていない?)、ということで作った次第です。userChrome.jsでやる人が多いんだろうなあということからも分かるように、メインの実装はたったこんだけ。これ以上機能を追加するつもりはないです。全く。
工夫?というか、実際使ってみて感じたことをフィードバックした点としては、ブックマークを中クリックした時にも常にタブで開くようにしてる、というあたりでしょうか。
作り手としてバカ正直に考えると、「普通の左クリックと中クリックの挙動をそれぞれ反転させればいいんじゃね?(そうすれば新しいタブで開きたい時と現在のタブに読み込ませたい時に使い分けれて便利じゃね?)」ということでそうしてしまいそう(事実、最初はそうしてた)なんだけど、実際に使ってみると自分の場合はブックマークを中クリックすることが癖になってて、タブで開きたいのに現在のタブに読み込まれて「ムキー!!!」となってしまった。
それに、こういう要望を出す人というのは多分、ミドルクリックでタブで開けるということをそもそも知らない(ミドルクリックという操作がある事自体を知らない)か、2ボタンマウスを使ってるかで、ハナから操作を使い分ける気なんか無いんだろうなあ。とも考えられる。
つまり「操作によって挙動を変えるという自由」が、混乱の元であったり、そもそも誰もそんな自由を欲してないんじゃないか、と。なので、「左クリックでも中クリックでもとにかくブックマークは新しいタブで開く」という挙動を初期設定としておいた。設定を変更すれば、中クリックした時は現在のタブに読み込ませるという挙動にもできるけど、作者の推奨設定はあくまでこうですよってこと。
ツリー型タブを使ってタブバーを左または右に表示してる時に、サイドバーをタブの下に表示したい(コンテンツ領域の左に「タブバー」と「サイドバー」が縦に並ぶようにしたい)、という要望を何度か受け取っている。
「タブをツリー表示する」という基本コンセプトとはあまり関係がない機能なので、機能として付け加えるつもりはない。しかし、実装するとしたらツリー型タブに激しく依存するはずなので、全くフォローしないという訳にもいかなさそう。
ということでuserChrome.cssでなんとかできないか考えてみた。
#sidebar-box {
bottom: 16px;
display: -moz-box;
position: fixed;
-moz-box-orient: vertical;
}
sidebarheader {
width: 208px;
}
#sidebar-box,
#sidebar {
width: 250px;
}
#sidebar {
height: 300px;
}
.tabbrowser-strip {
margin-bottom: 316px;
}
サイズ固定になってしまうけど、こうするとそれらしくなった(タブバーが左にあって、250ピクセルくらいの幅である場合)。
フレキシブルにやろうと思ったら、それなりのコードを書かなきゃいかんよなあ。誰かやってくんないかなあ。
追記。アドオンにしました。
ツリー型タブが入ってるとスターアイコンからブックマークの内容を編集できない、という報告を見て、そんなバカなこっちじゃちゃんと動いてるのに!と思って薄々そうなんじゃないかなあと思いながらよく報告を見てみたら、Tab Mix Plusと組み合わせた状態であると書いてあり、やっぱり……と思いながら両方を入れてみたら確かに問題が再現した。まあここまではよくある話。
エラーが起こっている箇所はエラーコンソールのメッセージから容易に特定できたんだけど、でもどう見てもそこでエラーになるはずがないという箇所でエラーになっていた。具体的には1つ前のエントリに書いたcreateContextualFragment()
の所。色々条件を変えて調べてみたら、どんな簡単なソースを渡した場合でもcreateContextualFragment()
の返り値が常にnullになっているようだった(Firefox 3.0.13でのテスト結果)。で、さらに条件を変えながら色々試して分かったのは、そもそもツリー型タブと組み合わせなくても、Tab Mix Plusが入ってるだけでcreateContextualFragment()
が全然使い物にならなくなる(Firefox 3.0.xや3.5では常にnullが返り、Trunkでは常に例外が発生する)ということだった。
さすがにこれは何かおかしいと思って、エラーコンソールに表示されるエラーをよく見ると、XMLのパースエラーで「属性が二重に定義されている」とメッセージが出ている。それでピンと来てTab Mix Plusのソースを見てみたら、怪しい記述を見つけた。オーバーレイ用のXULドキュメントで、idがmain-windowであるwindow要素のオーバーレイ内容にXML名前空間宣言が含まれている、というものだ。もちろんこれはXML的に全く問題がないはずの記述なのだけれども、まさかと思いながらそこを書き換えてみたら、Tab Mix PlusがあってもcreateContextualFragment()
が失敗しなくなった。それで、ここが原因だと確信が持てたということで、Bugzillaにバグとして報告してみた。
条件がややこしい上に、一体どこが一番悪いのか分からなかったんだけど、一番表面上のトリガーになってるように見えてるのがDOM Traversal-Rangeだったので、そこのバグとして報告してある。
この問題を回避しようと思ったら、Tab Mix PlusのオーバーレイでXML名前空間宣言を書くのは本当のルート要素だけという風に書き換えるのが一番手っ取り早いんだけど……できれば本体(Gecko)の方を直してほしい所ではある。
先週1週間は夏休み取って家に缶詰でずっともえじら組のマンガ描いてたんだけど、その間大量にバグ報告が来てたのをずっと見て見ぬふりしてたのを今週になってやっと修正した。
ブックマークフォルダの内容をタブで開けなくなるという問題はFirefox 3.0.xでのみ発生する問題で、原因はJavaScriptコードモジュールのPlacesUtilsにFirefox 3.5から追加された機能をそうとは知らずに使ってしまっていたせいだった。
あとブックマーク周りの変更が結構ボロボロだったのをだいぶ直した。特にスターアイコンのことは自分であんまり使わないからすっかり忘れてて、直すのに難儀した。Firefox自身がeditBookmarkOverlay.xulを動的に読み込んでいて、そのeditBookmarkOverlay.xulに対してツリー型タブがオーバーレイを適用しているために問題が……とか、とてもバッドノウハウくさい。結局、XULオーバーレイでどうこうするのは諦めてJavaScriptで動的にDOM要素を生成して挿入することにした。
var range = document.createRange();
range.selectNodeContents(container);
range.collapse(false);
range.insertNode(range.createContextualFragment(<![CDATA[
<row align="center" id="treestyletab-parent-row">
<label id="treestyletab-parent-label"
control="treestyletab-parent-menulist"/>
<menulist id="treestyletab-parent-menulist"
flex="1"
oncommand="TreeStyleTabBookmarksServiceEditable.onParentChange();">
<menupopup id="treestyletab-parent-popup">
<menuseparator id="treestyletab-parent-blank-item-separator"/>
<menuitem id="treestyletab-parent-blank-item"
value=""/>
</menupopup>
</menulist>
</row>
]]>.toString().replace(/^\s*|\s*$/g, '').replace(/>\s+</g, '><')));
range.detach();
こんな感じにしておけば、XULの「タグを書くだけでUIを作れる」という利点をそれほど殺さなくても済む……と思う。E4XのXMLオブジェクトを生成した物を既存のDOMツリーに直接組み込むことができれば話は早いんだけど、そういうことは無理っぽいので、createContextualFragment()
にしてる。ここではE4XのCDATAマーク区間をヒアドキュメント代わりに使ってるんだけど、文字列置換でタグの間の空白文字を消してるのと、toString()
をわざわざ書いていることに注意が必要。前者を忘れると要素ノードの間にいちいちテキストノードが生成されてややこしいことになるし、後者をを忘れるとStringクラスの物ではなくXMLオブジェクト自身の方のreplace()
メソッドが呼ばれてしまって文字列置換にならないので。
修正ついでに、ブックマーク項目の「親のタブ」を設定する機能について、もうちょっと自由に使えるように手を入れてみた。ツリー構造を書き換えるのと同時に、ツリーとして表示される時の順番に合わせてブックマークを自動的に並べ替えるようにした。
ツリー型タブ 0.8.2009073101/02で、「このツリーをブックマーク」や「すべてタブをブックマーク」した時に、ツリーの構造を含めてブックマークを保存するようにしてみた。だいぶ前から要望を受けてて、「確かにそうするべきだよなあ」とは思ってたんだけど、どうやって実現すればいいかで悩んでた。でもFirefox 2のサポートを切ったことによって、API経由でPlacesデータベースに色んな情報を簡単に保存できるようになったので、思い切って実装してみた。
他のアドオンからもこの機能を使えるように、APIを用意してある。複数のタブからブックマークを作成する場合、以下のように、PlacesUIUtils.showMinimalAddMultiBookmarkUI()
でブックマークの追加を行う前後にツリー型タブのAPIを呼んでやると、タブのツリー構造がブックマークに保存される。
var tabs = Array.slice(gBrowser.mTabContainer.childNodes);
var isTSTBookmarksTreeStructureAvailable = (
'TreeStyleTabBookmarksService' in window &&
'beginAddBookmarksFromTabs' in TreeStyleTabBookmarksService &&
'endAddBookmarksFromTabs' in TreeStyleTabBookmarksService
);
if (isTSTBookmarksTreeStructureAvailable)
TreeStyleTabBookmarksService.beginAddBookmarksFromTabs(tabs);
try {
PlacesUIUtils.showMinimalAddMultiBookmarkUI(tabs.map(function(aTab) { return aTab.linkedBrowser.currentURI; }));
}
catch(e) {
}
if (isTSTBookmarksTreeStructureAvailable)
TreeStyleTabBookmarksService.endAddBookmarksFromTabs();
このAPIはマルチプルタブハンドラでもさっそく使ってる。
やってることはどういう事かというと……
TreeStyleTabBookmarksService.beginAddBookmarksFromTabs()
の方では、ブックマークされる予定のタブのツリー構造をシリアライズして内部に保持した上で、ブックマークの監視を開始する。PlacesUIUtils.showMinimalAddMultiBookmarkUI()
で複数のブックマーク項目が新たに作成される。この時、TreeStyleTabBookmarksService
はブックマークの追加を監視していて、新しく作られたブックマークのIDを内部に保持する。TreeStyleTabBookmarksService.endAddBookmarksFromTabs()
の中で、追加されたブックマークと元になったタブとを対応させ、ツリー構造の情報(親のタブにあたるブックマーク項目はどれか、という情報)を、ブックマークのアノテーションとして保存する。この時、タブの数と作られたブックマークの数とが一致しない場合(ブックマークの追加がキャンセルされたとか、未知の機能によってタブと関係ないブックマークが同時に作成されたとか)は想定外のエラーということで、何もせず終了する。とりあえず一番簡単なやり方で実装してみたので、保存した後のブックマークの順番や親子関係をいじくり回すとちょっと変なことになる。一応、そんなに大きな問題は起こらないで見た目上は何となく自然な形に収まるように、と工夫はしてみたんだけど……どうだろう。
保存された「どのタブが親か?」という情報は、ブックマークのプロパティから編集できるようにしてある。親を付け替えられるようにしてみたけど、横着してるのでちょっと制限が厳しい。そのうち、親を付け替えたらそれに応じてブックマーク項目自体の親フォルダ内での位置も自動的に入れ替えるようにでもしてみようかなー。
巻き戻し/早送りボタンでSITEINFOを使うようにしてるとクラッシュする件。wedataから取得するデータの先頭の方をスキップするようにしたら落ちなくなったので、どうも正規表現が長すぎ(内部的に、すべてのSITEINFOのURLマッチング用の部分を繋げておいて「マッチするルールがあるか無いか」だけを調べるようにしてるんだけど、その正規表現が長すぎ?)なのが原因っぽい。wedataの更新履歴を見ると、この数日の間にもいくつかルールが追加されてるみたいだし。
で、とりあえず250件ごとに区切って正規表現を作るようにしてみたところ、手元の環境では落ちなくなったみたいなので、修正版として速攻で公開してみた。
しかし念のため全部のURLマッチング用の正規表現を繋げた正規表現を使ってテストしてみたところ、これだけではクラッシュしなかった。処理が走るタイミングにも依るんだろうか? これじゃいつまた問題が再発するか分からんよ……
ともあれ、今までの「でかい正規表現にマッチするかどうか判定」→「全部のSITEINFOをループで調べる」というのに比べると、250個単位で「正規表現にマッチするかどうか判定」→「その250個の範囲のSITEINFOをループで調べる」という風に変わったので、場合によっては多少高速になったんじゃないかなーと期待している。
参考までに、テストに使った巨大な正規表現は以下の通り。
壱茉さんが久しぶりにFirefoxを使おうとして不便な思いをしていたらしい。
アドオン作者は自分のアドオンの担当領域をキッチリわきまえて、なるべく最小の物を作るようにして、他のアドオンとの互換性の確保に気をつけて欲しい、という風なことを僕は前から言ってるつもりで、それはある意味では、作者の人に過大なストレスから我が身を守って欲しいという提言のつもりでもあるんだけれども、ユーザの視点からは「導入までがめんどくさくなる」という話でもある。ユーザの導入時の負担を増やしてもイイからお前らは自分の身を守れ!というわけで、まあ、こういう事言ってりゃきっとエンドユーザからは嫌われるんだろうなあとも思う。
そのジレンマをある程度の所まで解消してくれるのが、僕が「コレクション」に期待していた機能であるところの、複数のアドオンをWebページ上から一発でインストールできる仕組みだと僕は思ってる。現状の「コレクション」でも単一のページから連続して複数のアドオンをインストールできるけれども、できればもっと簡単にして欲しかった。「全部インストールする」ボタンをクリックしたらそのコレクションに登録されてるアドオン全部が一緒くたになったメタパッケージがダウンロードされる、もしくはWebページのスクリプトによってそれらがまとめてインストールされる、という感じになっていて欲しかった。
これが実現されないことには、僕ら有志のアドオン作者はいつまで経っても、「あの機能も付けてくれ! この機能も!!」という要望に対していちいち「それはコンセプトと関係ない機能だから入れないよ」と断りの回答をするストレスから解放されない。また、そのストレスに耐えかねて・圧力に屈してホイホイ実装してしまえば、今度はそれが自分の首を絞める地獄へと繋がる。
Mozilla Japanのアドオンライブラリではそれを独自にやろうとしてるということだけど、早いとこ実現して欲しいものだなあ。最初にそういう声が出てきてから、もう何年経つんだろう……
掲示板で書いた事を改めてここにもまとめてみる。
この2つの要望にはどちらも応えるつもりはない、というよりも、安直に応えてはいけない種類の要望だと思ってる。
あらかじめ言っておくと、過去の「タブブラウザ拡張」ではこのどちらも応えていた。いや、要望に応えたと言うよりは多分、自分から進んでそうしてしまっていた。でも今の自分の考えでは、そうするべきではなかったと考えている。なので、もうしない。
そもそもを言えば、こういう要望が出てきてしまっているということが「失敗」の何よりの証拠だと僕は考えている。「何故、そういう要望が出るのか?」「どうしてそうして欲しいと思うのか?」そこを考えないといけないと思う。
前者の要望は、色んなアドオンがそういう項目を「ツール」メニューにどんどん加えていったらメニューが一杯になってしまう!ということを見過ごしている。絶対に、多分別の人が「ツールメニューの中の項目は使わないので、非表示にするオプションを加えて欲しい」って言ってくるだろう。そしたらまたそれに応えるの?
後者の要望は、タブの一覧のリストやサムネイル一覧などからそのタブを選んだという風な、「本当にそのタブにフォーカスしたかった場合」にはどうすればいいのか?ということを考慮に入れずに安直に対応すると、泥沼に嵌ってしまう。不用意にそのオプションをいじってしまった人が「フォーカスしたいタブにフォーカスしてくれない!」と(自分がそう設定したからだと言う事にも気づかず)「バグ報告」してくるだろうし、それにまた安直に応えて「じゃあ、そういうケースだけは特別に、閉じられたツリーの中のタブにもフォーカスできるようにしよう」なんて後手後手の対応を続けていたら、どこまでいってもきりがない。
そういう安直な対応を繰り返した果てにあるのが、かつてのタブブラウザ拡張であり、今のTab Mix Plusであると、僕は考えてる。「多機能で凄い、良い物だ」と人は言うけれども、今の僕にはこれらは「考えることを放棄し続けた結果、肥大化の一途を辿った末路だ」という風に見えてる。既にツリー型タブもそうなりつつあると僕は思ってるので、今後は「設定項目を減らしていく」方向にシフトしたいくらいだ。
アプリケーションを作る立場の人は、要望として口に出された言葉の裏にある本当のニーズを読み取る努力をしておかないと、最終的には自分で自分の首を絞めることになると思う。「その方が格好よさそう」とか「その方が賢そう」とかのあまり意味のない自己満足なこだわりだろ、という風に切り捨てないで、自分自身の身を守るための現実的な対策のひとつとして、実践してほしいなと思う。
そしてその結果、それをエンドユーザとして使う立場に僕がなった時に、またハッピーになれるわけだ。
つまり「情けは人のためならず」とか「自業自得」とかそういう話。