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Firefox Hacks Rebootedの正誤表を早いとこ作らないといけないという事は認識しているのですが、他の事に忙殺されていて手を着けられていません。なので、自分の担当章で現在把握しているミス、出版後に状況が変化した点などについて書いておきます。(ここに書いた内用は、いずれ本書のサポートサイトにもまとめる予定です。このエントリは「速報版」ということで。速報と言うには遅すぎますが……)
本書での解説のうち、chrome.manifestの読み込みの方法の記述が事実と異なっています。
Components.manager.addBootstrappedManifestLocation()
およびComponents.manager.removeBootstrappedManifestLocation()
には、
chrome.manifestのファイルの位置ではなく、XPIファイルもしくはchrome.manifestがあるフォルダの位置を渡します。別のファイル名・別の位置のマニフェストファイルを読み込ませたい場合は、chrome.manifestの中からmanifestディレクティブで間接的に読み込ませる必要があります。
なお、Firefox 8および9ではBootstrapped Extensionsに含めたchrome.manifestは自動的には読み込まれませんが、Firefox 10からは自動的に読み込まれるようになります(Bug 675371)。
各地で既報の通り、デスクトップ版Firefoxのe10s有効化は当面行われない事になりました。これらの節で解説しているMessage Managerの仕組み自体はまだ残されるものと思われますが、個人的な予想として僕はMessage Managerの仕組み自体も将来的に削除されてしまう可能性があるとも考えています。ですので、何らかの事情でどうしても使わないといけないという事でない限りは、Message Managerの仕組みは使用しない事を、僕個人としてはお勧めします。
かなりのページ数を割いたにも関わらずこういう事になってしまって、本当に残念です。既に本書の内容を参考にe10s対応のための準備を始めていた方もいらっしゃる模様で、Firefox 3 Hacksの時のFUEL解説と同じように、結果的に皆さんを振り回してしまう事になってしまい誠に申し訳ありません。
サンプルコード中でnsIWeakReference
という記述がありますが、これはnsISupportsWeakReference
の誤りです。
data: URIは利用できないと書いていますが、Firefox 10からはdata: URIも利用できるようになります(Bug 699857)。
本節ではChromeWorkerの名前空間で、XPConnectへのアクセスのためにXPCOM
というオブジェクトを利用できると書いていますが、Firefox 8正式版ではこの機能は廃止されました(Bug 649537)。ワーカーの名前空間からは、XPConnectは一切利用できません。
ただ、本節で述べている通り、元々ワーカーの名前空間からXPConnect経由で利用できる機能はほとんど無かったという事と、js-ctypesは引き続き利用できる(Nightlyで実際に確認しましたので、これは間違いないです)という事から、実質的にはほとんど影響の無い変更だったと言えます。
の末尾に2020年11月30日時点の日本の首相のファミリーネーム(ローマ字で回答)を繋げて下さい。例えば「noda」なら、「2011-11-20_errata.trackbacknoda」です。これは機械的なトラックバックスパムを防止するための措置です。
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