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宣伝。日経LinuxにてLinuxの基礎?を紹介する漫画「シス管系女子」を連載させていただいています。 以下の特設サイトにて、単行本まんがでわかるLinux シス管系女子の試し読みが可能! シス管系女子って何!? - 「シス管系女子」特設サイト

コトブキヤ 1/35 ガンヘッド507 - May 09, 2021

(写真:スタンディングモードのガンヘッド、前方アオリ)

「ガンヘッド」という映画がある。1989年にバブルマネー15億円を投じて日本で制作された、「史上初の実写巨大ロボット映画」だ。興業的には惨敗に終わってしまったそうだけど、ヒーロー然としていないデザインのメカ類、非常に渋い絵作り、主人公と主役メカの軽妙なやり取り、と他にはない唯一無二の魅力があり、30年以上経った今でも、一部の人々からカルト的な支持を得ている。

(写真:スタンディングモードのガンヘッド、後部ウェポンラックの後方俯瞰)

かくいう僕もその一人で、コロコロコミックだかコミックボンボンだかの宣伝記事に大興奮し、映画館にまでは見に行けなかったものの、子供の頃にビデオで繰り返し見ていた。2007年にDVDが出たときは速攻で買ったし、2013年に出たムック本「ガンヘッド パーフェクション」ももちろん買った。「フロントミッション」に惹かれたのも、本作の影響があったのだと思う。

(写真:戦車モードのガンヘッド、走行中イメージの前方アオリ)

主役メカのガンヘッドは、ガレージキットで立体化されたことはあったそうだけど、マスプロ向け商品にはなっていなかった。Wikipediaに誰かが書いたところによると、上映当時プラモデルが出る予定だったのが、興業不振により流れてしまったのだとか。それが、映画公開から20年以上経た2012年に、突如コトブキヤにから1/35スケールのプラモデルが一般向けでリリースされた。まったくどうかしてる(歓喜)。

(写真:戦車モードのガンヘッド、構造物越しに側方やや後方から)

そのとき弟がこれをプレゼントしてくれたのだけれど、思い入れが強すぎて、ずっと手を着けられないままになっていた。劇中の、十数年以上野ざらしで放置され、さらには機械油の河に突っ込んで油汚れでドロドロになった、ダークで汚いイメージが強く脳裏に残っているのに、それを再現できる気が全くしなかったから。

そんな状態のまま10年近く積みっぱなしだったのだけれど、最近になってセカンドVフロントミッション ストラクチャーアーツで出戻りするきっかけになったnippper.comというサイトの紹介記事で、GSIクレオスから「Mr.ウェザリングカラー」という塗料の製品ラインナップが出ていたことを知った。

M's PLUSというプラモデル関係商品の通販サイト内の紹介によると、この塗料は従来の模型用塗料と比べると油絵の具に特性が近く、非常に扱いやすい性能なのだとか。さらに、nippper.comの別の記事によると、「プラモ用接着剤の蓋の裏に付いてる小さな筆」の単品販売版を取り付ければ、塗装用具一式の後片付けの手間もないという。これらのことが直接の後押しとなり、それならばと一念発起して、人生初のウェザリング塗装に挑戦し、思い出のガンヘッドにきちんと向き合おう、と腹を括った。

(写真:スタンディングモードのガンヘッド、逆光気味でアオリ)

はい、そういうわけで今更のガンヘッドです。今年の2月から始めて4月の末までかかり、ようやく完成しました。まずはスタンディングモードから。

(写真:スタンディングモードのガンヘッド、側方アオリ) (写真:スタンディングモードのガンヘッド、後方アオリ) (写真:スタンディングモードのガンヘッド、脚部アップ) (写真:スタンディングモードのガンヘッド、上半身アップ) (写真:スタンディングモードのガンヘッド、前方俯瞰) (写真:スタンディングモードのガンヘッド、後方俯瞰) (写真:スタンディングモードのガンヘッド、上半身アップ:左手で殴りかかるアクション)

続いて戦車モード。

(写真:戦車モードのガンヘッド、右舷アップ) (写真:戦車モードのガンヘッド、壁沿いを走行する様子を正面から) (写真:戦車モードのガンヘッド、構造物越しに天井から) (写真:戦車モードのガンヘッド、左舷アップ) (写真:戦車モードのガンヘッド、走行中イメージのアオリ) (写真:戦車モードのガンヘッド、前方俯瞰) (写真:戦車モードのガンヘッド、壁を背景に胴体からノーズのアオリ)

スタンディングモードをぐるっと一周。

(写真:スタンディングモードのガンヘッド、正面) (写真:スタンディングモードのガンヘッド、左前方) (写真:スタンディングモードのガンヘッド、左後方) (写真:スタンディングモードのガンヘッド、右後方) (写真:スタンディングモードのガンヘッド、右前方)

戦車モードもぐるっと一周。

(写真:戦車モードのガンヘッド、正面寄り右前方) (写真:戦車モードのガンヘッド、右側方) (写真:戦車モードのガンヘッド、右後方) (写真:戦車モードのガンヘッド、左後方)

劇中の活躍をイメージした写真も。

(写真:右前脚を上げて固まる、スタンディングモードのガンヘッド) 「Brooklyn, swing easy on your grip. High ball coming in. ≪グリップの力を抜いて 高目の球を待ちます≫」 BGMはサントラのトラックNo.3「GUNHED #1」で。 ブルックリンはこれで懲りたのか、これ以後は歩行は封印してしまいましたね……
(英語の台詞は、プロの翻訳者の方が書かれたという原語と対訳の解説記事を参照しました。)

(写真:スタンディングモードのガンヘッドを逆光で正面から) 冒頭の突撃時のイメージ。スモークなしでただの逆光ですが。最終決戦の時といい、シルエットで見るガンヘッドは特に格好いい。

(写真:エレベーターを降りて爆走するイメージで、戦車モードのガンヘッドを前方から) (写真:エレベーターを降りて爆走するイメージで、戦車モードのガンヘッドを後方から) 壁に車体をこすりながら爆走するガンヘッドのイメージ。BGMは、タイトル曲(トラックNo.2「ISLAND 8JO」)に続き印象的なトラックNo.9「GUNHED #2」で。

(写真:構造物越しにこちらを覗き込む右手カメラのアップ) 「You’ll leave your teammate here? Alone? ≪チームメイトを置き去り?≫」 この最後の非難がましい「Alone?」は、ガンヘッドの台詞の中でも特に印象的な物の一つ。 (英語台詞は先の記事を参照。)

今回、これも人生初ですが、背景も用意してみました。ガンヘッドと同じくコトブキヤ製のメカニカルチェーンベースの2個セットを2個繋げて、合計4個分。

(写真:構造物越しにベース床面と壁面) (写真:ベース壁面)

元々、背景まで作る予定は全くなかったんですが、置き場所の棚が真っ白で、汚したガンヘッドをそのまま置くとメチャメチャ浮いてしまうのが気になって、本体がほぼできあがった頃に思いつきで買ったのでした。本体完成後に、これまた思いつきでウェザリングまでやってみましたが、想像以上に雰囲気が出てくれて驚きました。

これまで、店頭でディオラマ作例の展示を見てたときは「うーん……?」て感じてたのに、きっちりライティングして、画角に余計な物が入り込まないように写真撮ってみると、思ってた以上に雰囲気が出て、無限に撮影できてしまう。そういえばコスプレ撮影でも、いい背景でロケすると、楽しさが全然違ったっけ。背景って、写真の楽しみをグッと広げるんだな、と改めて実感しました。ストラクチャーアーツの第二弾を見据えて、ヴァンツァー用にも背景を整備したくなってきました。

(写真:ベースも含めた全体を引きで)

ここには載せなかった物も含めて、今回撮ったガンヘッドの残りの写真はFlickrに上げてあります。Flickr、ガチで10年ぶりにアクセスしたわ……

加工した部分

合わせ目もパーティングラインもほとんどそのままの、お手軽な部分塗装・成形色仕上げではありますが、目についた箇所には少し手を入れてみました。

(写真:コックピットハッチの取っ手周辺アップ) コックピットハッチ上面の取っ手は、製品では金型の抜き方向の都合で板っぽい形になっていますが、正面から見たときに結構気になったので、ドリルで開口しました。一般的には、削り落として真鍮線で作り直すのがセオリーみたいですが、成形色仕上げでここだけ浮いてしまうと嫌だなと思って。

(写真:後脚周辺の前後) このキットは各モード可変なのですが、一箇所だけ、戦車モード専用のパーツが他のモードで余剰になってしまいます。余剰パーツを転がしておくのもダサイし、かといってしまい込んで行方不明になってしまっても困るので、よく聞く「ネオジム磁石を仕込んでくっつける」というのをやって、後脚車輪ブロックの内側にひっつけてみました。「パーフェクション」にあった1/8プロップの後脚にも、この辺にこんなディティールがあったようなので、違和感ないんじゃないかなと。

(写真:後脚接続部の、加工中と加工後のアップ) 後脚と肩カバーの接続は、キットではぶっといダボが突き出ているのですが、スタンディングモードでめちゃめちゃ目立ってしまって、オモチャっぽさが半端ないと感じてしまったので、思い切って切り落としてしまいました。最初は、余ったネオジム磁石で肩と接続するようにもしてみたのですが、磁力が全然弱くてプラのテンションに負けてしまっていたので、結局諦めて、特に接続無しとしています。戦車モードでの剛性は皆無になりました(辛うじて先の戦車モード用パーツで繋がってはいます)が、モーターライズして走らせるわけでもないので、展示・撮影時に気をつけて対処することにしています。開いた穴は、切り落とした部分にあった円ディティールを切り貼りしたり、構造上余る前脚一本分のパーツを切り貼りしたりして埋めました。また、インテークはドリルで一通り開口しました。

(写真:肩カバーの、加工中と加工後のアップ) 肩カバーは、先述した通り、当初は後端にネオジム磁石を仕込んでみたのですが、接続として意味が無かったので、磁石を仕込んでいた部分ごとバッサリ切ってしまいました。その結果、インテークの開口箇所から向こうが見えるようになっています。映画では肩カバーは結構薄いように見えたので、これでよりイメージに近付いた気がしています。粗い工作なので、削った後がガビガビになっていますが、どうせ裏面だし、と思ってそのまま塗っています。また、前側の前脚との接続ダボは、垂れ下がってる装甲からはみ出ていた部分をカットしました。

(写真:後脚後端の穴埋め箇所のアップ) 後脚車輪ブロックの後端は、肉抜き穴が丸出しだったので、後照灯らしきディティールがあるパーツの内側の隠れる部分からプラ材を切り出して、穴を埋めるように填め込んでみました。排気マフラーっぽいパーツにも肉抜き穴がありましたが、そちらはほぼ見えないので、そのままにしています。

他は、頭のチェーンガンと後部ウェポンラックの75mmキャノンの銃口をドリルで開口したくらいです。

塗装

  • チェーンガンの銃身やマフラーはガンダムマーカーのガンメタリック、後脚のタンクの固定バンドはザクダークグリーン、燃料が流れるチューブはガンダムブラックとシャインシルバーで塗装。
  • 後脚車輪ブロックや後脚上部パーツの内側、チェーンガンの基部の裏側など、ガンプラでいわゆる「メカ色」になっていそうな所は、ガンダムマーカーではなくガンダムカラーのファントムグレーを筆塗り。
  • クリアーパーツは、裏面をガンダムマーカーのシャインホワイトで塗って(シルバーよりこっちの方が明るくなる、という話をホビージャパンのムックのユニコーンガンダム制作記事で読んだので)、表面はクリアーカラーの代替としてコピックマーカーで塗りました。
  • センサー部は仕上げのつや消しトップコート後にガンダムマーカーのガンダムレッドとアイグリーンで塗装。

これら以外は、成形色の上にMr.スーパークリアーのつや消しをスプレーして、Mr.ウェザリングカラーでウェザリング塗装しました。 (写真:シェードブルーを塗り、拭き取った様子) まずシェードブルーで全体を塗ったあと、キムワイプでそれを拭き取って、全体や陰にうっすら青が残る状態に。 (写真:マルチブラックでのウォッシング後の様子) 次にマルチブラックでウォッシング。全体に塗った後、しばらく置いてから、キムワイプや筆を使って、力を入れずにフワッと撫でる感じで、縦方向の筋が残るように色を落とします。 (写真:マルチブラックでのウォッシング2回目の後の様子) ステインブラウンで錆が流れたような跡を描き、さらにその上からまた黒でウォッシング。完成までの間にこの工程を3~4回繰り返したと思います。1工程進めるごとに乾燥待ちで1晩経過という感じで、基本的にはちょっとずつ進めました。 (写真:ウォッシング前後の比較) 写真ではいまいち分かりにくいですが、ウェザリング後の物を元の成形色のパーツと並べると、何段階か暗いグレーで全塗装したかのような黒さになっています。

(写真:車輪のウェザリングの様子) 車輪は、劇中だと塗装ハゲの表現なのか、シルバーでハゲチョロ塗装されたような感じになっていたと記憶していますが、ドライブラシにも見えたので、これも人生初ですが挑戦してみました。最初はガンダムマーカーのメカグレーを使ってみて、そこそこうまく出来たかな?と思っていたのですが、装甲部分を派手に汚していくうちに、見劣りする感じがしてきたので、後になって、Mr.ウェザリングカラーのグレイッシュブラウンでドライブラシをやり直しました(写真はそのときの物)。

(写真:ベース床面) ベースは、縦の面は雨やなんかで流れて縦の筋が付くだろうと考えて、壁面はガンヘッド本体と同じ要領でウォッシングしました。床面はどうすればいいか悩みましたが、一方向に流さずに、軽く丸めたキムワイプでポンポン叩く感じで馴染ませてみたところ、わりと自然な感じになってくれたと思います。マルチブラックのウォッシングを1回、ステインブラウンで雨垂れ風の汚しを入れた上で、床面の1/3くらいと壁面各所をステインブラウンで派手に塗り、その上からラストオレンジを、水が溜まりそうな所(パネルラインの角の所など)にちょいちょい入れたり、広い床面の凹んで水たまりになりそうな所に水滴状に落として、半乾きになった頃にキムワイプで馴染ませたり、という風にして、廃墟の錆びた感じを狙ってみました。というか、ラストオレンジを使った途端に急に錆部分が錆っぽくなりだしたので、テンションが上がってきて、当初予定以上に広い面積をサビサビにしてしまいました。いやー楽しかった。

Mr.ウェザリングカラーの性能が素晴らしすぎて、ガンヘッド本体もベースも、非常に気持ちよく汚れてくれました。模型の塗装は練習を繰り返して上手くなるしかない、とは言われますが、エアブラシという道具さえあれば平滑な塗装面を簡単に得られるのと同じように、このウェザリング塗装専用塗料を使うだけで、簡単に素晴らしい風合いを手に入れることができます。「ワイ、塗装めっちゃ上手やん!?!」と盛大に勘違いできてしまう勢いです。良い塗装結果は金で買える、それをまたしても痛感しました。

「塗料の性能」って言われても、なんのこっちゃ?と思う人もいると思うのですが、塗料って、製品によって実は全然特性が違うんですよね。「水性ホビーカラー」とか「ガンダムカラー」とかは「色を塗る!」って感じで、塗って乾かしたらカッチリその色になるし、サラッとしてる。それに対して、「Mr.ウェザリングカラー」は「色の着いた油を塗る」感じで、1回ごとの塗りでは基本的には薄ーく色が着くだけだから、「一発でバシッと狙い通りに」とは行かないけど、「大失敗したあ!!」ということにもなりにくい。それでいて、乾いてくるとほんのりネバつくから、キムワイプや筆で撫でると、撫でた方向に筋っぽい感じが簡単に残る。ちょっとずつ薄ーく薄ーく重ねていって、だんだん雰囲気ができていく感じで、偶然が自然な風合いを生んでくれる。普通の「色塗り」用の塗料でこれと同じ事は、多分できないと思います。

また、人生初のウェザリング塗装の題材にするのに、ガンヘッドは結果から言っても最適な選択だったな、と改めて思います。現用機械だと、あまり汚しすぎると「メンテナンスされてないのか?」と突っ込みたくなってしまう所ですが、ガンヘッドは(背景のカイロンタワーも)ガチで十年以上野ざらしで放ったらかしにされていた設定な上に、作中でもあれこれあってさらにドロッドロに汚れていっていたので、汚せば汚すほど「正解」に近付いていくということで、初めてでもまったく気負わずに、心ゆくまで汚すことが出来ました。

Mr.ウェザリングカラーのシリーズが発売され始めたのは、ガンヘッドのプラモの発売よりも1~2年後だったようですが、当時プラモを買って「でもウェザリングって難しそう……」と尻込みしてしまった人には、ぜひ今からでもこいつで挑戦してみてほしいところです。人生観変わります、と言ったら言い過ぎですが、「ウェザリング」というものへの苦手意識がほんとに吹き飛びますので。

(なお、ガンヘッドは撮影プロップの方も、撮影時に随時汚しが行われていたそうで、「パーフェクション」によると、終盤には「元の色が分からない」レベルだったそうです。また、Twitterで見かけた情報では、汚しは廃油を塗りたくった上にセメントを重ねていたのだとか。そう聞いてしまうと、これでもまだまだ汚しが足りなかったかな?とすら思えてきてしまいます。)

相次ぐトラブル……

今回、制作中は最初から最後までトラブル続きでした。

(写真:指関節が砕けている様子) まず最初、組み立ての最中に指関節が砕けてしまいました。ゲート跡を目立たなくしようと思って塗った速乾性流し込み接着剤が、エナメル塗料のシンナーのようにプラに浸透してしまったようです。指関節のパーツは、パーツの構成上必ず余剰が1つ出るのですが、関節が2つも砕けてしまったので、余剰パーツではまかないきれなくて、どうにかして補修する必要に迫られてしまいました。最終的には、真鍮線で輪っかを作った物を、ゼリー状瞬間接着剤で太らせて形を整えて、ガンダムマーカーのメカグレーで塗ってごまかすことにしました。

(写真:ウェザリング塗装中にデカールが一部剥がれてしまった様子) ウェザリング塗装中にも、何カ所かでデカールが剥がれてしまいました。完成写真で一部デカールが省略されているように見える箇所は、剥がれてしまったあとどうしようもなくて、そのままウェザリングでごまかした結果です。この後脚横のようにデザインに食い込む破れ方をしてしまった部分は、もう戦闘中の塗装ハゲと見なして諦めることにしました……

(写真:作り直したノーズのアンテナ部分) ノーズの別パーツになっているアンテナも、実は新造したものです。塗装後の乾燥中にあちこち移動している間に、どっかでポロッと落ちてしまい、そのまま行方不明になりました(こんな事になるなら、最初から接着しておけば良かった)。無いとさすがに締まらないので、基部をランナータグから切り出したプラ材で作って、そこに真鍮線を挿し、元の物と同等になるようにゼリー状瞬間接着剤で太らせた後、ガンダムマーカーのメカグレーで塗装して代用しています。

後は仕上げのつや消しトップコートだけ、という段階でも盛大にやらかしてしまいました。 (写真:後部ウェポンラックのミサイルランチャーが酷くカブった様子) 荷物を整理していて出てきた古いMr.スーパークリアーのつや消しを使ったせいなのか、眼鏡が汚れないようにかけていたゴーグルが息で曇って見えにくくなっていて長吹きしすぎたせいなのか、1/4くらいのパーツが盛大に白カブリしてしまいました。こういう時はうすめ液(シンナー)を染み込ませた綿棒等でポンポンやるとリカバリーできるという記事を見かけたので、ショックを受けつつ自分でもやってみたのですが、力加減を誤るとクリアーの下の塗装まで剥がれてしまい、パーツによっては部分修復は不可能なレベルになってしまいました。結局、肩カバーの一部と、ウェポンラックの武装両方、前脚一本分は、ウェザリング塗装を完全にやり直す羽目になりました。 (後部ウェポンラックやノーズ基部はリカバリだけで済ませましたが、よーく見ると、消えきっていない白カブリの跡が少し見えてしまっています。) (写真:元々のウェザリング塗装後のパーツ(左)と、ウェザリングをやり直している最中のパーツ(右)) ウェザリング塗装を落とす際には、デカールを剥がしてしまわないように気をつけたつもりでしたが、この段階でもまたさらに何カ所か剥がれてしまいました。

(写真:肩カバーのデカールが剥がれた様子) そうしてウェザリングを部分的にやり直した後、すでにクリアー吹きまでした部分が厚吹きになりすぎないようにと思って、無事だった箇所をマスキングテープで保護して、やり直し箇所だけクリアー吹きしたのですが、マスキングテープを剥がすときに、肩カバー前面のデカールが派手に剥がれてしまいました。多少の剥がれくらいなら「戦闘中に塗装がはげた」と思い込むことも出来ましたが、こう派手に剥がれてしまうと、そう言い張るのにも無理があります。

幸い、調べてみた所コトブキヤでは在庫があればパーツ単位の注文を受け付けていて、ガンヘッドもパーツ注文可能な状態だったので、デカールだけ注文してみることにしました。 (写真:部品注文の様子と、デカールの到着待ち状態のガンヘッド) あとほんの少しで完成と思っていたのに、また手戻り。このときは本当に心が折れかけました。しかも、この後デカールが届くまでに結局1ヶ月半くらい待つことになってしまいました(新型コロナウィルスの感染拡大予防のために、サポートセンターの対応人員が減っていて、問い合わせの処理が溢れていたそうです)。

(写真:デカールを貼り直してウェザリング塗装を再開したあとで、デカールの貼り忘れに気付いてまたやり直している様子) 1ヶ月半してデカールが届き、やっと作業を再開できました。今回、制作期間が何ヶ月にも及んでしまったのは、ほとんどこの待ち時間のせいです。 焦って作業したせいで、デカールを一部貼り忘れたままウェザリング作業を始めてしまい、途中でまた一部だけ塗装を剥がしてやり直す羽目になりもしました。一体何回同じ工程を繰り返すのか。

そうして一応の完成を見て、デカール剥がれもウェザリング塗装ももう勘弁願いたいと思っていたのですが……なんと、写真撮影中にもまた発生してしまいました。 (写真:前脚爪先のデカールが剥がれた様子) 今度は、前脚右側の、白カブリした後でウェザリング塗装をし直した部分が、ホコリを吹き飛ばそうとエアダスター(空気圧でゴミを吹き飛ばすやつ)でプシュッとやった途端に、剥がれて飛んでどっかに行ってしまいました。半泣きになりながら塗装を落として、パーツ注文で届いたデカールを貼り直そうとしたのですが、ズレてしまったのを直そうとしてビリビリに破いてしまい……そのため、ここは本来「507」と書かれているはずなのですが、左足用の「U.H.E.D.」と書かれたデカールを使い回してごまかしています。また乾燥待ちで何晩もかけるのはさすがに辛かったので、この時ばかりは各ステップごとにドライヤーで急速乾燥して、一晩で完成させました。なので、完成写真の半分くらいは、この修復作業の後の翌日に撮った物となっています。

 

……ということで、最初から最後までトラブルに次ぐトラブルで、何度も心が折れそうになりましたが、どうにか完成して写真撮影まで終えることが出来ました。幼い頃から心に刻まれていた「廃墟の中を進む古びたメカ」のイメージを、こうして形にして手元に置くことができ、感無量です。

折良くホビージャパン主催でガンダム以外のロボット物限定のコンテストが行われていたので、記念にこのガンヘッドでエントリーしてみました。賞には引っかからないと思いますが、少しでも多くのガンヘッド愛好者の方に見てもらえるといいなと思っています。

(写真:棚の中に収まったガンヘッドの様子。他には、Threezero 1/35 ロボ道 イングラム3号機、グッドスマイルカンパニー GSA ニューアーハン、同figma アンジェラ・バルザック、同figma ガイバーⅠ、バンダイ RG エヴァンゲリオン初号機がいる。) 写真撮影を終えた今は、カッコイイ系のメカの棚にベースごと収まっていて、事あるごとに扉を開けて眺めてはニヨニヨしているのでした。

分類:立体物, , , 時刻:18:06 | Comments/Trackbacks (0) | Edit

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