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2019年の25周年LIVE A LIVE A LIVE新宿編に行くくらいにはLIVE A LIVEに思い入れのある自分だったので、2月10日のニンダイでPVが流れたときには、酒場のカットで「もしや……?」、高原日勝の部屋のカットで「うせやろ!!!」となり、タイトルが出た時にはガッツポーズが出てしまいました。(普段ニンダイをリアルタイム視聴する習慣はなかったんですが、兎田ぺこらの同時視聴枠が立ってたのでたまたま見ていて、この体験ができました。色々な巡り合わせに感謝。)
というわけで告知が出て速攻でコレクターズエディションを予約注文し、次いでSwitch本体も購入したのでした。
ただ、商品は手元に届いたものの、まだ本編はプレイできておらず、この先もしばらくは遊べそうになかったため、先に特典のストラクチャーアーツ ブリキ大王だけサッと作ってしまいました。
以下は製作の記録です。
最初は成形色にウェザリングでいいかなと思っていたのですが、他の方々によるメタリックカラーで塗装された作例を見ているうちに、やっぱり金属光沢いいよな……と思うようになってきまして。
今回は、ちょうどいい色があったという事が最後の一押しになりました。最終的に選んだ(使った)色は以下の通りです。
最初は金色もガンダムマーカーでやろうと思ってたんですが、最後に使ったのがだいぶ前だったからか塗料が劣化していて、金色っていうよりヘドロ色になってしまってたので、金もスプレーにしました。
ただ、成形色の上に直接スプレーしたので、後から見ると結構塗り残しが出てしまってました。ランナー状態だと特に側面に塗料が届きにくい傾向があるようなので、次にやるときは気をつけないといけないなと思っています。 ゲート跡が目立ちそうな箇所(肩口のリングの黄色の先端など)だけは、パーツをゲートから切り離してから別途スプレーしました。足の裏などのゲート跡は、そのまま放ったらかしにしています。
他の方のパチ組み作例を見ていると、肩関節や股関節の受け部分の黄色い成形色が結構見える感じだったので、ガンダムマーカーの暗い色(自分はヘビーガンメタリックを使用)で塗ることにしました。これは成形色のままでも効果的な部分塗装ではないかと思います。自分は、装甲の裏側が見える部分も基本的にはそうしています。
ウェザリングを視野に入れて全体につや消しクリアーを吹いた状態で組み上げてみた所、「新品の機械」としてはわりとアリなんじゃないか?と思えるテイストになっていたので、もうウェザリングなしでもいいかな?という気もしましたが、目の下のモールドの所が無塗装だとあまり目立たないのが気になってきたので、スミ入れも兼ねて、Mr.ウェザリングカラーのマルチブラックで全体をウォッシングすることにしました。
全体をビシャビシャにした後、ウェザリングカラー用のシンナーを軽く含ませたキムワイプで拭き取っておしまいです。ガンヘッドの時は何回もウォッシングしてサビ表現もやってみましたが、ブリキ大王は多分「レストアした後出撃の機会が無く、地下の格納庫にしまい込まれていた。そこまで磨き上げられたりはしていないが、稼働に支障がない程度の状態は保たれていた」くらいの感じが適切そうに思ったので(あと、面倒だったのもあって)、サビ表現は無しにしました。
目はゴールドではなく、こちらもサーフェイサー代わりのつや消しクリアーの上からガンダムマーカーのニューホワイトとガンダムイエローを使ってグラデーション塗装に挑戦してみました。サイズが小さい上に微調整がきかなかったのであまりうまくいかなくて、4~5回くらいやり直したと思います。成形色そのままや王冠と一緒に金色にするのもありかなと最初は思いましたが、こうして見てみると、王冠と違う色にしたことで、目がより引き立ったので良かったです。
額の中央の宝石は、最初は成形色のままにするつもりでしたが、参考にブリキ大王のイラストやCGを検索してみたら、みんな中央の宝石は赤になっていたので、最後の最後に慌ててスプレーで塗りました。王冠部分はなんとなく綺麗な方がいいなと思って、つや消しクリアーやウェザリングはしていません。
腰の宝石は、暗く沈んだ感じになってしまうと嫌だったので、現物合わせて丸くカットしたラピーテープをベルトの側に貼り、光が反射するようにしてみました。
今回の一番目立つ改造ポイントです。
キットはSFC版当時の島本和彦氏のイラストに準拠しているためか、腰から直接スネから下が生えてくる形の設計です。当初はそのまま作るつもりでしたが、
といった理由から、駄目で元々で、フトモモ追加に挑戦してみることにしました。
MSGのジョイントセットをダブルボールジョイントっぽく組み合わせて、ボールの片方をL70の裏側の穴に軸代わりに差し込んでみたのが、こちらの写真。
ダブルボールジョイント風にするための組み合わせでしたが、結果的には、モモの中央にも関節が加わる形になります。蛇腹なら途中で曲がっても目立たないので、うまく行けばポージングに使えるかもしれません。
これをフレーム代わりに周囲を何かしら蛇腹風のカバーで覆えば、それっぽい物になりそうな気がします。という事で、完全なプランがないまま見切り発車で作業を開始。
塗装が終わって組んだ脚に、フトモモフレームを取り付けた状態。元々股関節だった物が膝関節になる形です。
脚に胴体を載せた状態。股関節のL70が入るはずだった場所の穴をカッターナイフで削って少し拡げて、MSGのジョイントセットの5mm穴の部品をカットした物をボールジョイントの受け側として埋め込んであります。鉄人28号などのようなバランスのメカだと思えば、そう違和感は無いかな?
取り付けてみたら意外と脚のパーツの内側の穴が狭くて、モモのフレームの周りにカバーを入れられなさそうだったので、強度的に問題がなさそうな範囲で幅を削りました(ニッパーやカッターナイフでちまちま切りました)。
で、問題の関節カバーです。
手芸素材の店に行ってみたところ、中空のチューブ状素材は見当たらなかったのですが、バイアステープ(布のフチを覆うためのテープ)で横に細い筋が入った物や、リブニットの布はありました。そこで、リブニットの布を少しだけ買ってきました。10cmで180円くらいでした。
リブは裏と表で少し感じが違い、裏側の方を使えば蛇腹ディティールっぽく見えなくもなさそうです。ということで、端の方を二つ折りにして、モモのフレームが通る程度の余裕を持たせて縫い……
カバーの裾がめちゃめちゃはみ出すので、ズボンにシャツの裾を押し込む要領で押し込んでやります。
ポーズを取ってみます。ゲーム中のドット絵のように、腰をひねったような見え方になりました。
……ただし、脚としてはだいぶあり得ない感じの曲がり方をしていますが。特に右脚。
思いつきでやったわりには、悪くないように思えます。
が、直立状態で見ると、ちょっとフトモモが長すぎるようにも感じます。スラッとしたプロポーションも個人的には全然アリなんですが、ブリキ大王というとイメージイラスト(設定画)の短足な様子の印象が強いので、ここは可動性能よりイメージの方を大事にしたいです。
という事で、ボールジョイントの軸をカットしたりL70の裏側をカットしたりして、途中の関節は活かしたままでモモの長さを詰めてみました。強度確保のため0.8mm真鍮線を通して、(ABS素材らしく、普通の接着剤では接着できなかったため)瞬間接着剤で固定しています。
フレームの短縮に合わせて蛇腹風カバーの方も端を少しカットし、ほつれ防止にフチをリキテックスのパーマネントマットバーニッシュ(フィギュアの関節の渋み復活用に調達した物)を少し染み込ませます。最後にガンダムマーカーのガンダムグレーをエアブラシシステムで吹き付けて、色をグレーに変えて完成としました。
短縮後のフトモモを組み込んだ状態の全身バランスはこんな感じ。
短縮前ほどには大胆なポージングはとれなくなってしまいましたが、それでも膝をぐっと曲げて踏ん張るポージングはできます。
以上、LIVE A LIVEのSwitch版リメイクのコレクターズエディションのブリキ大王を小改造・お手軽塗装で製作しました、という話でした。
レアキットということで組み立てを躊躇されている方や、「きちんと仕上げなければ……」というプレッシャーで手を出せずにいる方もおられるようですが、完成品フィギュアの類の品質で満足できるタイプの(合わせ目や少々塗りが雑でも気にしない、それよりは動く立体物が手元にある事の方に価値を感じる)人でしたら、眠らせておくよりは、こうして雑仕上げででも組み立ててガシガシ動かしたり飾ったりした方が、幸せ度合いは高くなるんじゃないかと思います。純粋な可動フィギュアとして見ても、腕周りは見た目と稼働が両立されるよう工夫されていて、実際に動かして当時のドット絵っぽいポーズを取らせてみると、「よくできてんなあ」となかなか感動します。
海外向けにはキット単品の通販があるらしいのですが、日本国内向けにも販売してもらえたら、当時からのファンも失敗を気にせず安心して組み立てに入れそうなので、販売地域の拡大に期待したいところです。
の末尾に2020年11月30日時点の日本の首相のファミリーネーム(ローマ字で回答)を繋げて下さい。例えば「noda」なら、「2022-08-01_steel-titan.trackbacknoda」です。これは機械的なトラックバックスパムを防止するための措置です。
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