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萌えるふぉくす子さんだば子本制作プロジェクトの動向はもえじら組ブログで。

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マルチプルタブハンドラで、タブの選択で一部のタブがスキップされないようになった - Aug 30, 2011

マルチプルタブハンドラはタブの上でドラッグ操作をやると複数のタブを選択できるという物で、mouseoverとまmouseoutとかのイベントを拾ってそういう挙動を実現してるんだけど、mouseover/mouseoutのイベントが発火されない事があるせいで、タブを選択しようとして一部のタブだけ選択されなくてイラッと来る事が時々あった。具体的に言うと、例えばA, B, C, Dの4個のタブがあったとして、AからCまでの3個を選択したくてAの上でドラッグ開始してCの上でマウスのボタンを放した時に、AとCは選択されるのにBが選択されないという感じ。

期待されているイベントが発火されないのはFirefox自体のバグみたいなんだけど、こんなのもうどうしようもないじゃんと思って放置してた。そしたらtitoさん(Komodo EditやSeamonkey用のアドオンを作られている方で、僕のアドオンのいくつかにスペイン語ロケールを提供してくれてる)が「こうすればいいんじゃない?」という提案をして下さったので、プルリクエストで貰ったパッチを参考にもう少し改良した上で実装してみた。基本的な理屈としては、あるタブを選択する時に「直前に選択されたタブ」を保持しておいて、新しく選択されたタブと直前に選択されたタブの間にタブがあればそれらも選択されたものと見なす、というもの。この「直前」の判定基準にはtitoさんのパッチで提案されていた300ミリ秒という数値をそのまま使わせて貰った。

それで実際使ってみたら快適すぎワロタ。今までどれだけこのバグがストレスを産み出していたのか…… タイミングがちょうどよかったから肉リリースしておきました。自動アップデートで皆さんもこの快適さを味わうといいです。

あと、日本語環境向けの細かい変更で、タブを選択した時のメニューのラベルが「Close All」の直訳で「すべて閉じる」とかになってたのを「閉じる」のようにまず動詞が先に来るように直した。こうしておかないと、メニューに項目がずらっと並んだ時にぱっと見で判別できなくて困るという事が多かったので。

Fox Splitterを元の設計に戻して欲しい (Why Fox Splitter lost its functionalities in old versions: multiple panes in a window, not multiple windows?) - Aug 25, 2011

Q

Why did you remove the awesome functionalities from Fox Splitter 0.6 and replaced it with Fox Splitter 2? Fox splitter is now just a way to glue multiple instances of Firefox together.

I would like to ask you to remake the functionality of Fox Splitter 0.6.2009110501, perhaps as it as a function that can be enabled or disabled? Or perhaps just make the 0.6.2009110501 version workable on newer Firefox versions?

どうしてFox Splitter 0.6の素晴らしい機能(※訳注:1つのウィンドウの中を複数のペインに分割する機能)を削除してFox Splitter 2で置き換えたのですか? 今や、Fox Splitterは単に複数のFirefoxのインスタンスをくっつけて一緒に操作するだけの物になってしまいました……

Fox Splitter 0.6.2009110501の機能を復活させて、オプションで有効無効を切り替えられるようにならないでしょうか? それか、単にバージョン0.6.2009110501を新しいFirefoxの上で動作するようにできないでしょうか?

A

I recommend you to try Tile Tabs or Tile View, if you want to split a window to multiple panes and don't want toolbar/tabbar for each pane.

Sorry, Fox Splitter never introduce "multiple panes in a window" feature in future releases. There are some reasons.

After I initially released the old Fox Splitter, I realized that each "pane" should have navigation toolbar for usability. So I actuary did it. However, much codes was required, it had too less maintainability, and it was strongly depended on codes of the specific version of Firefox. So I couldn't update the old Fox Splitter for 1.5 years.

During that time, similar new addons "Tile Tabs" and "Tile View" debuted. I hope that they can replace my old Fox Splitter. However, after I tried them, I couldn't become familiar with their concept. I thought that their "tiled view in a tabbrowser" is hard-to-understand.

Moreover, both "Tile Tabs" and "Tile View" didn't provide navigation toolbar for each pane. I realized that it was a unique feature of my old Fox Splitter and no other addon inherited the concept. I thought that I have to implement such an extension by myself if I want to use it -- no one does it for me except myself.

Yes, I decided to update Fox Splitter. And, I decided to drop functionality to split a browser window to multiple panes, because it requires huge codes and it is very hard to maintain for current rapid-released Firefoxes. I don't want to abandon the new Fox Splitter for a long time anymore. High maintainability (and compatibility) code is strongly required for me. The old Fox Splitter didn't have them and I cannot cover them by my crazy hacking time - now I have less time to do it.

もしあなたが分割されたそれぞれの領域のためのツールバーやタブバーを必要としないのであれば、Tile TabsTile Viewを試す事をお薦めします。

申し訳ないのですが、Fox Splitterが「1つのウィンドウの中を複数の領域に分割する機能」を将来のバージョンで実装する可能性はありません。それにはいくつかの理由があります。

私は、Fox Splitterの最初のバージョンを公開した後で、実用性のためには分割後の各領域がそれぞれ専用のツールバーを持っている方が望ましいという事を実感しました。それで実際にそのような機能を実装しました。しかしそのためには非常に多くのコードを書かなければならず、コードの量が多いという事はメンテナンス性も低かったですし、さらに言うと、それらのコードは特定のバージョンのFirefoxに強く依存した物でした。そのため、私は旧Fox Splitterを更新し続ける事ができず、1.5年もの間完全に放置してしまっていました。

そうこうしている間に、Fox Splitterに似た新しいアドオンの「Tile Tabs」と「Tile View」が公開されました。私は、これらのアドオンが私のFox Splitterの代わりになってくれればいいと期待していました。しかしながら、実際にそれらを試してみると、私にはどうしてもそれらの設計コンセプトに慣れ親しむ事ができませんでした。それらがやっている「1つのタブブラウザの中でタイル表示を行う」というのは、直感的な理解が難しいアプローチなのではないかと、私には思えました。

それに加え、「Tile Tabs」と「Tile View」の両者とも、それぞれの分割された領域のためのナビゲーションツールバーを提供していませんでした。これに至って私は、それが旧Fox Splitterに特有の機能で、そのコンセプトを継承した他のアドオンはまだ登場していないのだという事を理解しました。そのような物を使いたいのであれば、自分自身で実装するしかないーー自分以外の誰もそういう事をやってはくれないのだ、と、私は思いました。

それで、私はFox Splitterを更新する事を決意しました。また、それと同時に、実現するために非常に多くのコードが必要になる上に、現在の高速リリース体制になったFirefox向けにそれをメンテナンスし続ける事は非常に難しいということで、1つのウィンドウの中を分割する機能を廃止する事も決めました。私はもうこれ以上、Fox Splitterを更新できないまま長い期間放置してしまうような事になってしまうのを望んでいません。高いメンテナンス性(そして互換性)を持つコードこそが、私の求めていた物でした。旧Fox Splitterにはそういう視点が欠けており、そういった問題を絶えず修正し続けるために狂ったように多くの時間を注ぐ事は、今の自分には不可能だとも思っています。

Fox Splitterを作りなおした - Jun 27, 2011

Fox Splitterのバージョン2.0を公開した。1つ前のバージョンが「0.6.2009110501」だったから、順当に行けば「1.0」とかにするのが筋だと思うんだけど、設計的に前バージョンと全く違う物になってしまったのと、気分転換を図りたかったのとで、バージョン2という事にした。

前のバージョンから1年半ぶりくらいのアップデートということになる。名前かぶり問題で名称を「分割ブラウザ(Split Browser)」から「Fox Splitter」に変える事になった時、「次のバージョンから名前変える」と言っておきながらその「次のバージョン」が出てなかったので、配布ページ上の名前と実際にインストールした物の名前も一致してない状態だった。酷い話だ(他人事のように)。

1年半物間全く動きがなかったのはなんでかというと、ぶっちゃけ、これ以上頑張る意味を見つけられなかったからだ。独自に作ったバインディングを駆使して頑張ってみたけど、ブラウズ領域の上で発生するイベントを拾う形式のマウスジェスチャ系のアドオンとの相性が致命的に悪いという構造上の欠陥を抱え込んでしまったし、Firefox本体の仕様変更に追従しきれそうになかったし、という感じで前のバージョンの設計にはもはや全く将来性がなかった。それに、Tile TabsとかTile Viewとかのもっとユーザにウケそうな物も出てきてたし。

それでも、どういうわけか英語で「Fox SplitterをFirefox 4に対応してくれ!」というメールがわりと何通も来ていて、それなりに使われているんだなあという事は認識していたので、いずれはなんとかしないとなとは思ってた。Tile TabsやTile Viewのアプローチにはいまいち納得できてない所もあったので、そこがFox Splitterのカラーという事になるのかなあとも思った。


Auto Arrange Window After Detach Tabの存在を知った時から、次にやるならこの方式でやってみようとずっと思ってた。

Firefoxのウィンドウの内容を分割して複数のペインを表示するという使い方には、以下のような問題がある。

  • メインのナビゲーションバーを全てのペインが共有すると、今操作対象になっているのがどのペインなのかが視覚的に分かりにくい。(Tile TabsとTile Viewはこの問題を抱えている)
  • かといって、個々のペインにナビゲーション用の機能を持たせると実装が増えてメンテナンスで死ねる。(旧Fox Splitterではこれで痛い目を見た)

Auto Arrange Window After Detach Tabの発想は、それとは違った。1つのウィンドウの中を無理矢理分割するんじゃなくて、タブをドラッグ&ドロップしてウィンドウを切り離すというFirefox本体に備わった新機能をそのまま使い、ただ「ドロップした方向にウィンドウを並べる」という風にしてた。これは目から鱗だった。無茶する必要は無いんだ、Firefox本体でそういう機能が既にあるんだからそれに沿った設計にすればいいんだ、という事に気づかされた。

そういうわけで僕はAlice0775氏に感謝しているし、よくここに気がついたと尊敬している。Alice氏に批判的なレスを付けたどっかの誰かが別の誰かに「Piro乙」とか言われてたりして、どーも僕がAlice氏を全面的に毛嫌いしてるように思われてるようなんだけど、勘違いもいいとこだ。(ただ、実際にFox Splitterを作りなおすにあたっては、Auto Arrange Window After Detach Tabのコードは引用していない。設計思想が違う物のコードに引きずられて全体の整合性を保てなくなると困ると思ったから、イメージした通りの設計で一からスクラッチした。)


設計を変えるにあたって、どうせやるならBootstrapped Extensionにしようと思った。

  • ウィンドウを束ねて擬似的にウィンドウが分割されたかのように振る舞わせるだけだったら、DOMのイベントだけでどうにかなりそうだと思った。
  • B.E.でどこまでの事ができるのかを自分で確かめてみたかった。(腕試しとノウハウの蓄積)
  • 今更古いスタイルのアドオンはないわー、再起動が必要とかありえんわーって普通に思った。
  • Add-on SDKを使っても結局は独自のライブラリを作らなきゃいけない気がしたので、だったら最初からSDK無しでやろうと思った。

といったあたりがその理由だ。

その過程で以下のような物ができた。

Add-on SDKにも似たようなライブラリがあった気がするけど、手厚いサポートを行わないいわゆる「薄いフレームワーク」の方が(そのライブラリを使ったアドオンを)作ってて全体の動きを把握しやすいんじゃないだろうか、というか自分はそうじゃなきゃ嫌だ、そっから下のレイヤに掘り進まない前提だったらRailsやAdd-on SDKみたいな分厚いフレームワークがいいだろうけどフレームワークの下にもどんどん潜らなきゃいけないとなるとそういう分厚いフレームワークは邪魔になる、とかそんな思いがあったので、これらのライブラリの作りはわりとシンプルだと思う。普通にアドオンを作る時に同じ事をやる際の頻出のイディオムを抽出しただけだと言えるだろう。


Mozillaが用意したオモチャの上で遊んでるだけのくせに偉そうなこと言うなやボケ、みたいな事を言われた(そういう事を言っても変じゃない経歴を持ってて「もも」という名前、ということで、この人はMozillaのコミッターだった(だよね?)桃井氏である可能性もあるのかなーと僕は勝手に思ってます)にもかかわらず、またこういうことをやっている。という自分に呆れもするけど、今はただ、とりあえず形にできたということで一息つきたい気分だ。

「巻き戻し/早送りボタン」でクラッシュする件 - Mar 16, 2011

14日くらいから、Rewind/Fastforward Buttonsを入れてるとFirefoxが頻繁にクラッシュするという現象が発生するようになっているようです。wedataのAutoPagerize用データベースに新しく追加された項目がトリガーになって、長すぎる正規表現か何かの制限に引っかかるようになってクラッシュしているものと考えられます。問題としては認識しているのですが、現在修正のための時間を取れない状態なので、アドオンを無効化するか、about:configで以下の設定を変更して回避して下さい。

  • rewindforward.related.use.siteInfo →falseに変更
  • rewindforward.siteinfo.importFrom → ""(空文字)に変更

Compatibility problem with Tab Mix Plus - Feb 07, 2011

I got a mail from Tab Mix Plus developers team. So I updated compatibility codes in Tree Style Tab for the latest dev-build of TMP. After that I got another mail again, and he said that the latest TST doesn't work with the last public release of TMP. This is the reply:

Hello, onemen.

First, I really think TMP helps very huge people from poor tabbed browsing features of Firefox itself. It is a great thing. So, I hope my addons including TST work with TMP correctly.

However, I'm afraid I can't support both versions of TMP (the latest dev-build and the last public version) anymore, because I believe that they are too different to support simple hacks. I already removed many codes based on the latest dev-build of TMP by this commit, so I can't believe TST works with the last public release only with minor changes only about symbols (function names). And, if I restore codes for old TMP, then both old and latest TMP will override them again and re-introduce many unexpected problems. That is too terrible.

To be honest, it was very painful to read dynamic-eval codes in TMP and TST itself because they are many tree-times eval-ed codes (defined by TMP => overridden by TST => overridden by TMP again). So I don't want to do such a painful work again for the last public release...

Yes, I apologize that I'm also using many eval() to hack TMP. So I believe that both addons TMP and TST should remove all eval-based hacks for each other and make themselves plaggable via their public APIs. TST already defines some public APIs. I agree that they are too less APIs to make compatible TMP with TST now. I'll add new APIs to do it if they are really required for high compatibility. I'll make efforts to keep stable those APIs in future versions. I don't know what APIs are required for TMP, so, I hope to listen your idea.

On the other hand, I hope that TMP provides some public (and stable) APIs for addon developers, like:

  • An API to add extra properties for TabmixSessionData
  • Custom DOM events for TMP specific features

If there is any public document already, could you tell me the URI?

regards,

I can't believe that I keep the current method (eval-based dirty hacks) to make them compatible.

ツリー型タブとマルチプルタブハンドラのイベント周りのAPIをちょっと変えた - Jan 11, 2011

Tree Style TabMultiple Tab Handlerを更新した。

今回のアップデートでも例によってMinefield対応のための修正をちょっとずつ入れてるんだけど、その中で1つ、なかなか気付いてなくてハマってた所があった。それはカスタムイベントを使ってた部分。

DOM2 Eventsではこんな風にして任意のDOMイベントを発行できる。

var event = document.createEvent('Events');
event.initEvent('MyCustomEvent', true, false);
event.status = 'current status';
event.tab = tab;
gBrowser.dispatchEvent(event);

受け取る側はこれをaddEventListener()で登録したリスナで拾うようにすれば、各々のモジュールの結合度合いを弱められる。なので僕は自分のアドオンでも積極的にこれを使ってる。

が、これがMinefieldでは使えなくなってた。

多分Compartment(JavaScriptのメモリ空間をスクリプトのオリジンだったかウィンドウだったかごとに分ける機能)が入ったからだと思うんだけど、Chrome URLのスクリプトで上記の例のように追加した任意のプロパティを、JavaScriptコードモジュール側のイベントリスナで参照できなくなってた。上記の例だと、捕捉したイベントのevent.tabundefinedになってしまってて、こういうやり方で情報を引き渡してた部分がエラーになってしまってた。wrappedJSObjectundefinedなので、生のオブジェクトを辿る事もできなかった。

MDCにある任意のカスタムイベントを実装する方法の詳しい説明によると、XPIDLでインターフェースを定義してC++で実装を書いてという事をやれば、今までと完全に同じAPIで任意のイベントを発行できるようなんだけど、それはちょっと重たすぎてやる気になれない。

なので次善の策として、汎用のデータを受け渡すためのイベント型があればそれを使おうと思って検索したら、Firefox 3以降ではDataContainerEventとかMessageEventとかの型のイベントが利用可能になってたという事を知った(今更)。

渡すデータがJSON文字列化できる物なら、WebSocketで定義されてるMessageEventがいいっぽい。

var event = document.createEvent('MessageEvent');
event.initMessageEvent('MyCustomEvent', true, false,
  JSON.stringify({ status : 'current status',
                   tab : tab.getAttribute('id') }),
  '', '', null);
gBrowser.dispatchEvent(event);

受け取った側はJSON.parse(event.data)でデータを復元できる。

DOM要素とかも渡したいなら、nsIVariant型でデータを受け渡せるDataContainerEventを使うしか無さげ。

var event = document.createEvent('DataContainerEvent');
event.initEvent('MyCustomEvent', true, false);
event.setData('status', 'current status');
event.setData('tab', tab);
gBrowser.dispatchEvent(event);

受け取った側はevent.getData('tab')のようにしてデータを取得できる。

ということで、プロパティアクセスにしてた所は全部DataContainerEventのやり方を使うように直した。ただ、後方互換性のためにプロパティアクセスでも情報はセットしてあって、同じCompartmentのスクリプトからなら多分今まで通りのやり方でも情報を受け取れると思う。

あと、DataContainerEventの存在を知る前に、MDCのドキュメントに書いてあった「イベント名がnsDOMで始まってない物は任意の情報は受け渡せないよ」という部分を読んでイベント名を「nsDOMTreeStyleTab...」という感じに変えていて、実際これでちゃんと動くようになった部分もあったんだけど、結局DataContainerEventにするようにしたからこれは結果的には余計だったかもしれない……

新しいタブとかウィンドウとかで「戻る」を押しても戻れねえよムキーッとなる問題を解消するアドオン「親のタブに戻る(Back to Owner Tab)」をリリースしたよ - Jan 07, 2011

Back to Owner Tabというアドオンを作ってみた。

例えば初心者ユーザにはこういう事がありがちだろう。

  • ブラウザのウィンドウを常に最大化して使っている。
  • タブとかウィンドウとかよく分かってない。「戻る」ボタンを押せば1つ前のページに戻れる、という事は(教わったので)知っている。
  • リンクをクリックした結果新しいページが表示されたとして、それがただのページ遷移なのか、新しいタブで開かれたのか、新しいウィンドウで開かれたのか、違いがよく分かってない。
  • 新しいウィンドウで開かれたページを見終わって「元のページに戻ろう」と思って「戻る」ボタンをクリックするが、ボタンをクリックしても何も起こらない。

こういう場面で、「戻る」をクリックしたらとにかく元のタブなりウィンドウなりに戻るようにするのが、このアドオンだ。

だいたい、ウィンドウを最大化してたりタブを表示しないようにしてたりすると、「戻る」で戻れるのかそうでないのかすぐには分からないから、初心者でなくてもこういう物には意味があると思う。

Firefox 3.5以降では browser.tabs.selectOwnerOnClose が true で且つそのタブが「新しいフォアグラウンドのタブ」として開かれた時にだけ「このタブの親はこのタブですよ」という情報が保持される。また、JavaScriptではwindow.openerでオープン元のウィンドウを辿ることができる。このアドオンは、これらの情報を手がかりにして「親のタブ」を検索するようになってる(ツリー型タブがあるならツリーの構造から親のタブを検出する)。

確かタブブラウザ拡張にもこういう機能を含めてた気がするんだけど、それらを単機能の拡張機能として再実装した時に取りこぼしてた。その後、ツリー型タブにこの機能を含めてくれという要望が何回か来てたんだけど、今だったら browser.tabs.selectOwnerOnClose があるから別にツリー型タブに依存した機能にしなくてもいいよなーと思ったので、こうして今回新たに1つのアドオンとして作ってみたというわけ。

Add-on SDKは使ってないけどBootstrapped Extensionsの形にしてあるので、Minefieldでは再起動無しでインストールできる。昨年の発表では「Bootstrapped Extensionsでは『戻る』ボタンの挙動をオーバーライドするみたいな事はできない」と言ったけど、やってみたらできてしまった。あと、そのために使った方法がFirefox 3.6では動作しなくてちょっと悩んだんだけど、Firefox 3.6ではそもそも絶対に再起動が必要だから「変化を可逆的にする」事にこだわらなくてもいいので、そこは横着してダーティなやり方を使ってる。

なんとなく既出のような気もしたけど、「back owner」とかその辺の単語で検索してもそういう物を見つけられなかったので、じゃあ作るか……と思って作ってみた。既出だったら恥ずかしい。

ちなみに、似たような目的のアドオンでTab Historyという物もある。こちらは「新しいタブを開く時に、元のタブの『戻る』『進む』の履歴を引き継ぐようにする」というアプローチを取っている。僕もTab Historyを使ってたんだけど、せっかく作ったので、しばらくはBack to Owner Tabを使って様子を見てみようと思ってる。

ツリー型タブがCSSの!importantを使いすぎているせいで他のアドオンと衝突する(Tree Style Tab conflicts Tab Utilities, ColorfulTabs, and other tab-related addons because it uses too many "!important" rule in its CSS.) - Dec 18, 2010

Q

With BOTH Tree Style Tab AND Tab Utilities enabled at the same time, the ColorfulTabs extension makes no difference - no tabs get colored. I have reported this to the author of Tab Utilities since it has worked properly in all previous versions of Tab Utilities. But here's his answer:

TU hacks the ColorfulTabs code to reduce its use of "!important", but Tree Style Tab still uses "!important" for tab background-color. I may revert TU's changes, but IMO it's Tree Style Tab who behaves improperly. It uses too many unnecessary "!important" modifiers in CSS rules, which also leads to the conflict with TU for the pinned tabs' position.

Can you fix this please?

ツリー型タブTab Utilitiesが同時に有効になっている時、ColorfulTabsは何の変化ももたらしません──つまり、タブに色が付きません。Tab Utilitesの以前のバージョンは正しく動いていたため、私はこの件をTab Utilitiesの作者に連絡しました。しかし彼はこう言っています:

Tab Utilitiesは「!important」の使用を減らすようにColorfulTabsのコードに手を加えていますが、ツリー型タブはまだ多くの「!important」指定をタブの背景色に指定しています。私はTab Utilitiesに加えた変更を取り消すかもしれませんが、しかし私の考えでは、ツリー型タブのやり方の方が間違っています。ツリー型タブはあまりに多くの不必要な「!important」指定をCSSの中で使っており、これはTab Utilitiesの「ピン留めされたタブ」の配置を壊す原因にもなっています。

この件について修正してもらえませんか?

A

Those "!important" are surely required, because appearance of tabs can be modified by third-parties' theme. For example, if a theme defines black background with white text, then partially applied styles from TST possibly make lighter background with white text -- yes, it is very hard to be read. To avoid these cases, I decided to use "!important" rules. Actually I got some "bug reports" like this. If I remove those "!important", I'll get similar bug reports again -- I'm very sorry but I don't want that.

Instead, I made an option for "highly compatibile for other addons". See the configuration dialog of TST, "Appearance" panel. There is an option "Default (Specified by the Theme)" in built-in themes. If you choose the option, TST doesn't apply any "!important" rule for tabs. I believe that the option makes TST compatible with Tab Utilities and ColorfulTabs.

それらの「!important」指定は必要な物なのです。タブの外観がサードパーティ製のテーマによって変更される事があるのがその理由です。例えば、あるテーマが背景色を黒に、文字色を白に設定していた時、ツリー型タブのスタイル指定が部分的に適用されてしまうと、明るい背景色と白い文字の組み合わせになってしまうことがあります──これはとても読みにくいですよね。こういったケースの発生を防ぐために、私は「!important」指定を使う事を決めました。実際、私はそういう「バグ報告」を受け取った事があります。もしこれらの「!important」指定を削除したら、私は再びそういった報告を受け取る事になるでしょう──申し訳ありませんが、私はそれを望んでいません。

その代わりに、私は「他のアドオンとの互換性を高く保つ」選択肢を設けました。ツリー型タブの設定ダイアログの「外観」パネルを参照してください。ここでタブバーの表示スタイルとして「なし(テーマ本来の表示スタイル)」を選択すると、ツリー型タブは「!important」指定が付いたスタイル指定を適用しなくなります。これを選択する事で、ツリー型タブとTab UtilitiesやColorfulTabsの衝突は回避できるものと私は考えています。

タブをドメインごとにソートする機能が欲しい / Auto-sorting of tabs by domain (or other conditions). - Dec 08, 2010

Q

Could you add the option to Tree Style Tab or Multiple Tab Handler, to keep tabs with same domain/host in alphabetical order. In other words auto grouping by domain or host.

ツリー型タブまたはマルチプルタブハンドラに対して、同じドメインまたは同じホストのタブをアルファベット順で表示させる、というオプションを付けてもらえませんか? 言い換えるとつまり、ドメイン名やホスト名によるタブのグルーピングということです。

A

Group/Sort Tabs provides the feature, so try it please. However it doesn't work with my Tree Style Tab.

I have no plan to do it on the Tree Style Tab, because I believe that tree of tabs is a "visualized history of web browsing". In the concept, "tree of tabs" and "auto-sorting by domain" mix is like oil and water. (By the way Tab Kit provides both features, so it possibly become your favorite instead of TST.)

Group/Sort Tabsというアドオンがその機能を持っているので、試してみてください。しかし、このアドオンはツリー型タブとは併用できないようです。

私はタブのツリーを「ブラウズ履歴を視覚化した物」と考えていますので、ツリー型タブにこの機能を付ける予定はありません。このコンセプトにおいて「タブのツリー」と「ドメインによる自動的な並べ替え」は相性が悪いです。(ちなみにTab Kitはその両方の機能を提供します。ツリー型タブよりもそちらの方があなたにとって気に入るかもしれません。)

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