たまに18歳未満の人や心臓の弱い人にはお勧めできない情報が含まれることもあるかもしれない、甘くなくて酸っぱくてしょっぱいチラシの裏。RSSによる簡単な更新情報を利用したりすると、ハッピーになるかも知れませんしそうでないかも知れません。
の動向はもえじら組ブログで。
宣伝。日経LinuxにてLinuxの基礎?を紹介する漫画「シス管系女子」を連載させていただいています。
以下の特設サイトにて、単行本まんがでわかるLinux シス管系女子の試し読みが可能!
好きなWebページに好きなように付箋を貼り付けられる拡張機能でMyStickiesというものがあります。同名のWebサービスと連携して動作するもので、アカウントを作成すれば誰でもすぐに使えます。
で、試してみたんですが致命的な問題がひとつ。日本語が通らねえ!! いや保存した付箋が再読み込みされた段階で、日本語の文字がことごとくエスケープされて表示されてしまうんですね。これじゃ使い物になりません。
でもこれ、非ASCII文字がエスケープされてしまってるということだけが問題なので、ならばアンエスケープしてしまえばいいじゃまいか!と、ごにょごにょいじって作ってみました国際化対応版。
まあ、unescape関数を適当なところに2〜3個書いただけなんですが……
GmailのHTMLメール編集モードなどで使われているリッチテキストエリアは、HTMLのフォーム部品を使わず、JavaScriptでキーイベントを捕捉して諸々の処理を行うことで実現されている。
実はFirefoxでtextareaなどのフォーム部品でも内部的には同じ事をやっているのだけれども、XULアプリケーションの開発程度までのレベルでは、このあたりの処理はほぼ完全に隠蔽されているので、ユーザも開発者もこの実装の事を意識する必要はない。
でもGmailのような普通のWebページでこれをやられてしまうと、困ったことになる。入力がリッチテキストエリアの中で行われた物なのか、それとも他の部分で行われた物なのか、判別ができないのだ。しかも、サイトによってリッチテキストエリアの実装方法が違うので、それいっこ書いておけばどんなサイトでもきちんとリッチテキストエリアを検出できる!というようなコードを書くことは非常に難しいと考えられる。
Rewind/Fastforward ButtonsのようにXPath式をサイトごとに登録しておけるようにするとか、いくつか方法は考えられるけど、どれも面倒だなあ……
追記。この件、修正できました。
いつぞやの件は「Firefox」プラグイン特集 v1.5対応版 第5回をもって解決をみたと考えてよいのだろうか。
これまで窓の杜では、「Firefox」の“エクステンション”や“拡張機能”と呼ばれるものと“プラグイン”を、あわせて“プラグイン”と呼んできたが、「Firefox」の認知や普及が進み、“拡張機能”をインストールして使用するという「Firefox」ならではの利用方法が根づいてきたことを実感しつつある。そこで今後は、ソフト内の呼称“拡張機能”を用い、“プラグイン”とは区別するかたちで紹介していくこととする。(編集部)
これで今後一切窓の杜がFirefoxの拡張機能(かつてプラグインと読んでいたもの)の事を扱わなくなったとしたら、窓の杜の作戦勝ちかもね。肉を切らせて骨を立つとか、損して得取るとかの意味で。わらい。
歩み寄りの姿勢は、素直に評価するべきことなのだと思っている。
「拡張機能とかプラグインとかややこしいから、分かりやすくするために全てプラグインと呼ぶ」という窓の杜の理屈は本当にFirefoxの方向性にそぐうのかどうかを考えてみます。
本当に何も知らない初心者というのは、案外、名前の違いとかそういった細かいことにはこだわらないものだったりします。それよりもむしろ「これをこうしたらこうなった」みたいな感覚的なものの方を、彼らは大事にします。正しい言葉を教えようが間違った言葉を教えようが、初心者というのは、自分の分かる言葉で呼ぶようになります。青いeマークを指して「インターネット」と呼ぶのはそういう層です。
上級者も、名前が違うからといって理解できないということはありません。本質的な部分を理解しているから、名前が違っても理解できます。逆に、名前の違いに敏感になっていたりすらします。ログインとログオンの違いとか、アドオンとプラグインの違いとか、本質的な共通性と表面的な違いの両方を正しく認識できるようになっている人には、わざわざ「不正確な言葉で説明して分かりやすくする」意味はありません
言葉や方式の違いに大きく戸惑うのは、実は、初心者から中級者に上がろうかというレベルになってきた人です。この層の人は、ただ感覚だけで認識しているわけでなく、さりとて本質を見極めているわけでもなく、条件反射的に名前や外観と実体とを記憶の中で結びつけていたりします。本質的な共通性も違いも、表面的な共通性も違いも分かっていないと、名前や方式がちょっと変わっただけでとたんに分からなくなってしまいます。
いつまでも初心者の層に留まったままでいる人、上級者の域に達してしまった人はそこからほとんど立場を変えないのに対し、中間層の人というのは、初心者から上級者へと階段を駆け上ろうとする流動的な存在、過渡的な段階です。この、過渡的な段階にある人達を取り込むために有効なのが、乗り換え元の彼らが慣れ親しんでいる製品に用語や体裁を合わせる、というやり方です。
他の物に完璧に合わせる、というのは、ただ「良いと思うもの」を作ること以上に難しいことです。多大な労力を積み重ねてただの劣化コピーを作るくらいであれば、初心者層と上級者層の二つをターゲットにする方が、Firefoxの開発をより少ない労力で、より良いものを作る方向に進めるられるのではないでしょうか。
また、最も重要なのは、Mozilla FoundationはFirefoxを、「IEのシェアを奪い勝つためのもの」ではなく「IE以外の選択肢を提供するためのもの」と位置づけているということです。必要以上のIEへのすり寄り、シェア奪回それ自体は、その位置づけにおいてはそれほど強くは求められていないのです。無論、結果としてシェアが増すことについては、何ら否定されませんが。
こうして考えてみると、窓の杜の理屈は、Firefoxを世に送り出しているMozilla Foundationhaの思惑とは必ずしも一致しておらず、ひょっとしたらそぐわない部分があると言えるのではないでしょうか。
――なお、前述の3レベルの分類は、一人の人が全ての場合においてそうであると言い切るものではなく、ある人がとある分野では上級者でも、別のある分野ではまるっきり初心者、という場合は往々にしてあります。ある物事への習熟度一つを取ってその人の全人格の優劣を語ろうという話ではありませんので、そこは誤解のないよう。
道義的な立場からの問題というのが確かに一番大きい。「こう呼んでくれ」と言っているものを「いいや、俺はこう呼びたいからこう呼ぶのだ」と突っぱねてるのだから、侮辱と言ってもいい。それだけで理由になる。技術的な正しさだの何だのは二の次三の次と言っていい。
ただ、そんな言い方をしたところで先方が動いてくれるとは僕には思えんのだなあ。MJが再三申し入れをしているにも関わらずこういう状況だということは、中の人は8年前と何ら変わってないんじゃないか?としか思えない。こういう人達には、あなた自身にダメージが及ぶのですよ? とでも迫らないと効果がないのではなかろうか。そんな風に僕は思うのです。
と、名前は出さずに書く意地悪な僕なのです。
なんかいつの間にか話題が広がってますね。でもいまいち広がりきらないのが日本語圏におけるFirefoxの微妙な立場を示しているようでなんとも切ないです。
過去エントリ:
他の人による言及:
その他:
とりあえず「インプレス版Vector」はちょっとウケた。でもVectorには罪はないぜよ。
mixiの署名呼びかけコミュのトピックにも書いたんだけど、Firefoxにおいて拡張機能とプラグインは、混同して良いとは言えないレベルで利用方法に大きな差異がある。実装方法に違いがある、というエンドユーザにとってはどうでもいいレベルではなく、日常的に使うにあたってのレベルでの違いだ。
導入 | 削除 | 更新 | 設定 | |
---|---|---|---|---|
拡張機能 | XPIパッケージをWebページから直接インストール。 | 「ツール」→「拡張機能」で拡張機能マネージャを開き、削除したいものを選択して「削除」ボタンを押す。 | 「ツール」→「拡張機能」で拡張機能マネージャを開き、「更新を確認」ボタンを押す。 | 「ツール」→「拡張機能」で拡張機能マネージャを開き、設定したいものを選択して「設定」ボタンを押す。 |
プラグイン | Firefoxに備わったプラグインのインストール機構を使用、または、Webページ上からインストーラをダウンロードして実行。 | 「プログラムの追加と削除」「アプリケーションの追加と削除」を使うか、手動でプラグインのファイルを削除するなど、プラグインごとに異なる。 | プラグインごとに異なる。(Adobe Readerのように自動更新機能があるものもあれば、上書きインストールで更新するしかないものもある) | 実際にプラグインが機能している状態で右クリックメニューから行う、Windowsの「コントロールパネル」から行うなど、プラグインごとに異なる。 |
これだけ違うものを混同するのが望ましいこととは、まったくもって思えない。本当の意味での初心者のことを考えても、同じ名前のものは統一的に扱えるようにするのがよい。
その意味で、Firefoxの拡張機能マネージャは早いうちから良い環境を整備してくれていたと思う(現状の仕組みは、Firefox 0.9の前後に急遽取り入れられたものだけれども、それ以降目に見える大きな変更はない)。これだけのものを作るのは大変なことだ。また、Mozilla Foundation側はドキュメントを用意するなどしてこの仕組みの周知徹底に力を注いでいた。窓の杜が拡張機能とプラグインを混同して呼ぶことは、Firefox開発者・関係者のこうした苦労を無にする行為に他ならない。
追記。このエントリだけ見て帰らずに、関連する他のエントリにも目を通しておいてほしいなあ。
そもそもの問題としてホントに「プラグイン」って分かりやすい言葉なんだろうか。「extension(s)」の訳語として翻訳チームはかつては「拡張」、今では「拡張機能」という言葉を割り当てているけれども、カタカナ語より漢字4文字の方が意味を取りやすいように思えて仕方がない。「プラグイン」という言葉の意味を理解できるのは、ある程度ソフトウェアを使いこなすことに長けた人であって、本当の意味で初心者な人にはどっちにしろ「何それ?」という状態な訳で。
逆に、カタカナ語で表記するということには、「なんかようわからんがかっちょええもんがあるべや。漢字で書いてるダッセェーもんとは別もんだがや」と読者に認識させる効果が期待できるという側面もあるといえばあるんだけど。
「拡張機能」「テーマ」「プラグイン」「検索プラグイン」などなど、似て非なるものが色々あるのはユーザに対して望ましくないことだと思うので、窓の杜の「いちいち呼び分けるのは分かりにくい。統一的にプラグインと呼ぶべきだ」という考えには僕も一定の理解を示したい。
ただ、考えるのと、実行に移すのとは別だ。実行に移すということは他者に影響を与えるということだ。窓の杜ははっきり言って、その点について無責任過ぎる。
なんで今更こんなことを思うかというと、拡張機能の開発を取り扱う場面で「Firefoxのプラグインってどう作るの?」みたいに無邪気な質問が出てるのを見掛けて、さすがに窓の杜の「罪」というものを認識したからだ。拡張機能の開発したい人をプラグインの開発に誘導してどうするよ。原理からして全然別物なんだよこれらは。
こういうところで混乱を招いている責任をどう取ってくれるというのか。
ほんと、プラグイン特集とか言ってハシャいでる場合じゃないでしょう。あのネトランですら、ちゃんと「拡張機能」って呼んでるのに。良識を疑うよ。
Mozilla Japan第2回セミナーのプレゼン資料を公開しました。内容は要するに「かくちょうきのうのつくりかた」です。
説明不足なところは構成案メモと照らし合わせながらどうぞ。