Mar 12, 2006

ユーザから見た拡張機能とプラグインの違いは大きい

mixiの署名呼びかけコミュのトピックにも書いたんだけど、Firefoxにおいて拡張機能とプラグインは、混同して良いとは言えないレベルで利用方法に大きな差異がある。実装方法に違いがある、というエンドユーザにとってはどうでもいいレベルではなく、日常的に使うにあたってのレベルでの違いだ。

導入削除更新設定
拡張機能 XPIパッケージをWebページから直接インストール。 「ツール」→「拡張機能」で拡張機能マネージャを開き、削除したいものを選択して「削除」ボタンを押す。 「ツール」→「拡張機能」で拡張機能マネージャを開き、「更新を確認」ボタンを押す。 「ツール」→「拡張機能」で拡張機能マネージャを開き、設定したいものを選択して「設定」ボタンを押す。
プラグイン Firefoxに備わったプラグインのインストール機構を使用、または、Webページ上からインストーラをダウンロードして実行。 「プログラムの追加と削除」「アプリケーションの追加と削除」を使うか、手動でプラグインのファイルを削除するなど、プラグインごとに異なる プラグインごとに異なる。(Adobe Readerのように自動更新機能があるものもあれば、上書きインストールで更新するしかないものもある) 実際にプラグインが機能している状態で右クリックメニューから行う、Windowsの「コントロールパネル」から行うなど、プラグインごとに異なる

これだけ違うものを混同するのが望ましいこととは、まったくもって思えない。本当の意味での初心者のことを考えても、同じ名前のものは統一的に扱えるようにするのがよい。

その意味で、Firefoxの拡張機能マネージャは早いうちから良い環境を整備してくれていたと思う(現状の仕組みは、Firefox 0.9の前後に急遽取り入れられたものだけれども、それ以降目に見える大きな変更はない)。これだけのものを作るのは大変なことだ。また、Mozilla Foundation側はドキュメントを用意するなどしてこの仕組みの周知徹底に力を注いでいた。窓の杜が拡張機能とプラグインを混同して呼ぶことは、Firefox開発者・関係者のこうした苦労を無にする行為に他ならない。

追記。このエントリだけ見て帰らずに、関連する他のエントリにも目を通しておいてほしいなあ。

エントリを編集します。

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拡張機能