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彼女と東京ドームシティに行ってきた。遊んだレポ。
少し説明をしておくと、恋活遊園地というのは東京ドームシティアトラクションズ(旧称:後楽園ゆうえんち)で2009年7月18日から9月13日までの期間限定で行われていた企画で、正式名称は「恋活遊園地 in 東京ドームシティ しょこたんのマジカルサマー」という。東京ドームシティアトラクションズの入り口あたりのパスポート販売所で夕方5時から販売が開始される(夕方からって事を知らなくて昼間に行って恥ずかしい思いをしたよ……)「恋のマジカルパスポート」というパスポートを購入すると、そのパスポートを5枚綴りの回数券(どのアトラクションでも有効)として使えるのに加えて、以下のような特典がある。
パスポートにはカップル用の「カップル男子編」「カップル女子編」と、カップルでない人用の「グループ男子編」「グループ女子編」の4種類がある。通常のパスポートに比べると追加のチケットをもらえる特典が付いてるので、フルに使えば結構お得だったようだ。
また、各アトラクション前に置いてある「恋のマジカル指令」というもの(これもパスポートに合わせて4種類ある)から「指令」をゲットすることができる。これは実行したら何がもらえるとか実行しなかったらどんなペナルティがあるとかいう物ではないけど、カップルやグループが楽しく遊ぶためのネタになるという感じ。
遊園地に行くのなんてどんだけぶり? 大人が行って楽しい物なの? と思ってたけど、行ってみたら想像以上に楽しめた。
最初はパスポート売り場のすぐそばにあったスピニングコースター舞姫に乗った。移動しながらぐるぐるちょっと怖かったけど、総じて楽しかった。こういう乗り物に乗るのはほんとに10年以上ぶりで、乗る前は「どうなん?」と思ってたけど、乗って評価一転ですよ。
彼氏側の恋のマジカル指令は「『このアトラクションの名前は舞姫だけど、俺の姫は(相手の名前)だよ』と言う」で、言おうとしたけどとちって「僕の姫は君だよ」になってしまった。彼女側指令は「終わるまで声を出さないで、終わった後に『怖くて声が出なかった』と言う」だった。
ここで気を抜いて痛い目にあった。舞姫の「怖さ」なんて全然大したことなかった……次に乗ったサンダードルフィンは絶叫も絶叫、終始「ヒィ……!」な表情で固まりっぱなしだった。何と言っても一番最初の直滑降が効いた……真っ逆さまに落下とはまさにこの事かという感じで、Gで腰が浮くもんだから、振り飛ばされて落ちるんじゃないかと気が気じゃなかった。彼氏側指令は「ビッグ・オー通過時に彼女への想いを叫べ」、彼女側指令は「彼氏への不満を叫べ」という物だったけど、肝心の場所が分からないやら声を出そうにも声にならないやらで惨憺たる有り様だった。終わった後も、脚がふらついて立てない。直前の舞姫でシェイクされたのも相まって、かなりダウンしてた。
アトラクションズ側とラクーア側との移動には地下道を通ったんだけど、地下道にはしょこたんが描いたと思われるイラストが展示されてた。ナニコレ、普通に上手いんですけど……! 特に背景(キラキラ光る遊園地)までちゃんと描かれてて、絵描きとして素で尊敬ですよ。
あと、サンダードルフィンの待ち行列がすごかったんだけど、その中にリアル高校生と思われる制服のカップルやグループが結構いて、何とも言えない気分になった。
次はもっと緩い奴を……ということでスカイトリップ(自力で自転車を漕いで進むタイプ)に乗った。彼氏側指令が「一人で漕ぎきって、彼女にいい所を見せろ」という物だったので、頑張って漕ぎましたよ。嘘。頑張らなくてもそれなりに漕げた。彼女側指令は「終わった後に、よく頑張ったねと言って腕を抱きしめる」ということで、ここは互いに対になっていたようだ。
この辺から雨がきつくなってきたので屋内に移動した。途中、ステージで何かやってたのが見えたけど、雨で中止になってたようだった。大変だなー。
ジオポリスに「ルパン三世 ~迷宮の罠~」というアトラクションがあったので、入ってみた。ルパンに盗まれた3つのお宝を迷宮の中で見つけてゴールしろ、という物だったんだけど、これ、ハンパなくムズい。最初に3つのお宝が提示されるんだけど、3つ合わせて15秒しか見れない上に、お宝は「そんなんわかんねえよ!!!」なレベルでビミョーな違いしかない2つが同時に置かれててどっちかを選ばないといけない。最終的に3つとも回収はしたけど、回収時の2択を3つのうち2つで間違えてて、評価は最低でございました。
ここの彼氏側指令は「『ふ~じこちゃ~ん、愛してるよ~!』と言う」というもので、彼女側指令はお宝を回収する機械をのぞき込みながら「『あれ? 私のハートが入ってないよ?』と言う」という物だった。でもお宝探しの制限時間が7分しかなくて、そんな事してる余裕無いっつうの……
次はその横のトウキョウパニッククルーズに入ろうと思ったんだけど、ここでちょっとストップがかかった。パスポートはアトラクション用の5枚綴りの回数券なんだけど、うち1枚は特別アトラクション用に使える物になってて、普通のアトラクションで使うのはもったいないけどいいか、と入り口の人に言われた。
で、すぐそばに恋活本部があったので、じゃあってんでパスポートの特典の「恋活本部でスタッフの前でキスしたらチケット1枚プレゼント」を使ってみることにした。
うん、特にモメることもなく普通にキスしてチケットもらえましたよ。モメてなんかないですよ。ほんとに。
写真撮った後にマーカーを渡されて、近くに落描きできるコーナーがあったので、写真に字を書くついでに落描きしておいた。
拡大図。 サインまでするのかよ。
で、もらったチケットでトウキョウパニッククルーズへ。これは3Dメガネをかけて乗るライド系のアトラクションなんだけど、乗ってる間座席の方が揺れるだけじゃなく、回転しながら結構移動する。揺られまくってまた気持ち悪くなってしまい、終わった後ダウンしてた(こんなんばっかやな)。
ここの彼氏側指令は「そっと腕を差し出して彼女に捕まらせてあげる」という物だったけど、彼女の方は僕のことを全スルーだったので達成できませんでした 彼女側指令は「『大好き』とささやく」だった。
で、パスポートの5枚目のチケットが使えるのならということでマジクエストに行ってみた。
ここは入場時、最初の1回だけ杖を買わないといけない。このアトラクション自体が体験型RPGなんだけど、名前やスコアなどのプレイデータが杖に紐付けられて保存されるらしい。杖の先に付ける飾りも好きに買って取り替えれるようだったけど、「こんなんどうすればいいんだ……」と思いながらスルーした。プレイヤー名等を登録するためのエントリーシートでは、参加時の種族? 職業? にあたる「クラン」というものを選べるんだけど、ここは中二病らしく「シャドー」を選んでおいた。
最初の説明の後に通された会場は岩場や城、ダンジョンなどのいくつかのフィールドが設けられていて、出された謎かけのような指示に従ってあちこち行ったり来たりする、いわゆるお使いゲーのような感じだった。
いやー、これ、おもろいわ。入る前は苦笑いしながら見てたけど、やってみたら嵌る嵌る。謎解きのためにフィールド内を右往左往するんだけど、ドラクエやFFでダンジョンを行ったり来たりするのをリアルにやってる感覚で、ほんと楽しい。クリスタルとか宝箱とか集めて(フラグを立てて)少しずつ話を進めていく達成感がたまんない。
1プレイごとに1時間という制限があって、今回は選んだクエストの本題を達成する前に終わってしまった(ルーンは4つ集められたんだけど……)。このアトラクション自体は常設でずっとやってるようなので、チャンスがあったらまた来たい。杖買っちゃったし。
最後、出口を出たところでも杖の飾りを売ってたんだけど、ほんと欲しくなってきたよ。あああ、ハマってるわ……
恋活パスポートの特典の「園内のどこかにあるQRコードでしょこたん画像をゲットして恋活本部で見せると、回数券を1枚もらえる」のQRコードは、ここのフィールドの中にあった。これでまた1枚タダ券ゲットしたので、恋活診断?で「相性最高です」的な診断結果を見て、恋活神社でお賽銭投げ込んでお祈りした後、閉園?時間も迫っていたことだし最後にビッグ・オー(観覧車)に乗ることにした。ここでの彼氏側指令は「彼女の隣に座って肩を抱いて、後はご自由に」というもので、彼女側指令は「後ろから抱きつく」だった。
観覧車から見る夜景はすごく綺麗で、キラキラ光る夜景と彼女を見てたらなんだか泣けてきた。
遊園地なんて何が楽しいのか分からんわぁ、いい歳して行っても白けるだけじゃね? みたいな風に思ってたけど。自分の場合、それはやはり、欲しくてたまらない物が手に入らないから貶してる、酸っぱいブドウだったんだろうな。本当は、こういう事をしたくてしたくてたまらなかったんだろう。他の人がカップルで楽しんでるような事を、自分もしてみたいとずっとそう思ってたんだろう。
通勤時によくこの横を通ってたけど、ここに入ってく人達・出てくる人達が羨ましかった。そこに自分は入れないということに、疎外感を覚えていた。っていうか、もういい歳だもの、アラサーのおっさんだもの、彼女ができてもこういう事はできないんだろう。期待されるのは経済力だったりオシャレな店の知識だったり落ち着きだったり余裕だったり包容力だったりちょいワルだったりとかそういうもので、こういうチャラチャラした場所でチャラチャラしたイベントで馬鹿みたいに乗っかって子供っぽく頭カラッポにして遊ぶなんてのは無いだろう。十代、学生時代にスルーしてしまったら、あとは一生スルーなんだろう。遊園地に来れる可能性があるとしたら、結婚して子供ができてその子供を連れて家族で来るくらいだろう(昨今の世間の経済情勢ではそれも無理そうな気がしてきてるけど)。と思っていた。
そう考える事自体がすでに何かに囚われてるという事なんだよね。もう取り返せない青春、喪われた青春……取り返すとか喪っただとかの、「持ってて当たり前」「自分にも手に入れられたはずなのに」「自分がそれを手に入れられなかったのはきっと何かの間違いに違いない」という考えがすでに勘違いも甚だしいんだけど。
自縄自縛をなくすことはできなさそうだから、それと折り合いを付けて、せめてストレスなく生きていければと思ってたんだけど。夜の遊園地で彼女と観覧車という場面で、何かが堰を切ったんだと思う。
涙が出てきて、胸がいっぱいになってしまった。「お゛あ゛っ……う゛ぁ゛……(ずずっ←鼻水)」て感じで、言葉にならなかった。
観覧車の後に、ババ・ガンプ・シュリンプ(フォレスト・ガンプをイメージしたレストラン)で晩ご飯を食べた。 デザートまで付けて。メインにサンドイッチ系メニューを頼んだけど、普通に量が多い。胸がいっぱいになった後は腹がいっぱいになって、この日の思い出は〆なのでした。
……あ。コレ、最後にパスポートの最終ページに相手へのメッセージを書いて渡す物だったのね。全然気付かなかった……
の末尾に2020年11月30日時点の日本の首相のファミリーネーム(ローマ字で回答)を繋げて下さい。例えば「noda」なら、「2009-09-14_magical.trackbacknoda」です。これは機械的なトラックバックスパムを防止するための措置です。
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