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萌えるふぉくす子さんだば子本制作プロジェクトの動向はもえじら組ブログで。

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順列都市(上、下) - May 05, 2006

順列都市(上)Amazon.co.jp)、順列都市(下)Amazon.co.jp)(著:グレッグ・イーガン、訳:山岸真)を読んだ。IRCNetの「#順列都市」の名前の由来と聞いてから、住人(と自分では思ってる)としては読まなきゃいかんかしらと思ってたんだけど、Amazonでは品切れ状態になってたりして、でも先日見たら在庫有りになってたので、アソシエイトの紹介料の消化も兼ねて買ってみました。

軸になってる「塵理論」というのがよく分からない…… とりあえず、一度動き出したらハードウェアが破壊されようが仮想マシンが破壊されようが一向に関係なく走り続ける、有限のリソースの中で無限を実現する、そんなソフトウェア世界があって、そしてそれは今僕達がいる宇宙とはお互い何の干渉もできなくなって、永久に存在し続ける……という風に解釈してみたんだけど。この解釈でよいのだろうか。

物語世界の枠組みとしてはディアスポラの方がまだ単純で分かりやすかった気がする。単純に、僕が宇宙の外側というものについて今まで興味を持っていたから、理解しやすかっただけなのかもしれないけど。

例えて言うなら、大編成のオーケストラの盛大な演奏を聴いたような感覚だろうか。一つ一つの音が何を意味しているのか、感知することも全然できない。でもその圧倒的な音の渦に飲み込まれ流されるのが、ただ単純に心地いい。そんな感じ。

物語は謎を残したまま終わってしまうけれども、読後感はさっぱりしてる。いい夢見せてもらいました。ありがとうございます。

ザ・サーチ グーグルが世界を変えた - Apr 03, 2006

ザ・サーチ グーグルが世界を変えたAmazon.co.jp

どこだかで紹介されてたのを買って読んだ。

「グーグル」と題してはいるけれども、歴史的経緯やグーグルの立ち位置の説明のために、Yahoo!やAltaVista、Exciteなど、他の検索エンジンの歴史についても詳しく書かれている。「単なるグーグルのサクセスストーリーを綴った本ではない」、と僕の見かけた書評に書かれていた記憶があるけれども、確かにその通りだと思った。

グーグルをはじめとする「検索業界」と、それを形作る顔ぶれが、どのように生まれ、切磋琢磨し、滅び、生まれ変わってきたのかを追いながら「検索業界の今」を詳細にレポートする。さらに、営利企業として今後グーグルがその影響力をどのように行使していくのか、グーグルという肥大化した組織をどのように導いていくのか、グーグルのみならず検索業界全体が世界をどう変えていくのか、未来への期待と警戒を、問いかけを含めつつ語っていく。技術的側面はそこそこに、経済的・政治的な側面から検索業界を見ていく、そんな本。

自分が日常的に利用している、それどころか、依存すらしているツールが、どのような思惑の元に作られ、運用されているのか。世界の仕組みの一端を垣間見た気になれる。

結構読み応えはあると思う。

毒笑小説 - Mar 17, 2006

毒笑小説(東野圭吾 著)Amazon.co.jp)。「変身」で名前を知って、色々なジャンルの小説を書いている人らしいという話を見かけ、短編集ということで買ってみた。

収録作の一つ「マニュアル警察」はまさに実際に原作に使われたものなんだけど、「世にも奇妙な物語」的ムードが濃厚な感じ。ブラックな笑いが嫌いでないなら、充分楽しめると思う。

あ。「つぐない」だけはブラックな笑いから外れて普通に切ない物語という感じだけど(対談で作者自身もそう言っている)、僕は、こういうのも好きだわ。

ダ・ヴィンチ・コード - Mar 17, 2006

ダ・ヴィンチ・コード(文庫版)上Amazon.co.jp)、Amazon.co.jp)、Amazon.co.jp)。今更だけど。

前に話題になってたとき、てっきり「モナリザの微笑みは(中略)人類滅亡を予言していたんだよ!!!」「な、なんだってー!!!」な感じの本かとばっかり思ってたんだけど、朝の情報番組で映画版のストーリー紹介やってて、ああこれはそういうのとはまたちょっと別物なのかと思って、買って読んでみた。

なかなか面白かったと思う。ラングドンと一緒に逃亡して、パズル解きに夢中になってるみたいな感覚。

シラスの最期というのが、何とももの悲しくて、思わず目が潤んだ。彼にはこのラストこそが相応しかったのだろう、と思う。このラストを以て、彼はどういう人間だったのかということがこれ以上ないほどにはっきり描き出されているような気がする。

そして物語自体も最後まできれいに落としてくれてて、心地よい。人死にが出てるのにこのさわやかさは何なのだろうか。もしかしたら、「生きている間ですら満足に伝わらない、人から人へのメッセージという物」を、ラングドンはソニエールから100%すべて受け取ることができたから、なのかもしれない。

MGデータブック2006 - Feb 25, 2006

機動戦士ガンダム MGデータブック2006Amazon.co.jp)。要するに、マスターグレードシリーズのカタログですな。掲載対象はシリーズ第1弾のガンダムから、現在の最新作のネモまで。

前半は、ガンダムMGシリーズの1作につき1ページ(たまに2ページ)を割り当ててアイテムを紹介。基本的には箱に掲載されてる写真と同じ物が中心?

後半は、大河原邦男・カトキハジメ・ビークラフトによる開発用参考画稿を大量掲載。一部はカトキハジメ DESIGN & PRODUCTSAmazon.co.jp)やカトキハジメ DESIGN & PRODUCTS APPROVED GUNDAMAmazon.co.jp)にも掲載されたもの。特にコメントや解説はついておらず、ひたすら絵が載ってるだけなので、本当に純粋に資料的な感じ。

特筆すべきはやはり全体の内容の2/3を占めている大量の画稿で、値段の都合や素材強度、金型を使う成形の都合、コンセプトの違いなどで製品には盛り込まれなかったアイデアを色々見られる。例えばGガンダムのアイデア段階では「プラモデルの検討」と言うよりも「ガンダムのディティールが付いた格闘家アクションフィギュア」と言う方が相応しいようなとんがったコンセプトの画稿がたくさんあったりする。

資料マニア向けの本、以上でも以下でもないのかな。

WEB+DB PRESSのAjax&JavaScript特集 - Feb 21, 2006

WEB+DB PRESS 2006年31号の、はてなの中の人達によるAjax&JavaScript特集が面白い。Ajaxの基礎理論を踏まえた上で、Ajax関係の色々なライブラリやフレームワークに焦点を当てて、より効率的にAjaxなコードを書く方法を紹介している。

JavaScriptのことは(Firefoxのカラミもあって)それなりに知ってたつもりだけど、prototype.jsってナニ? どう嬉しいの? という感じだったので、「prototype.jsを使わない場合のコード」→「prototype.jsの基本機能を使ったコード」→「prototype.jsをフル活用したコード」という流れで基本的な機能の使い方の実例を見ることができたのは嬉しかった。

Perl、Ruby、PHP、JavaをAjaxのバックエンドで使う場合に関する話や、AjaxなUIの自動テストの話とかもあって、読み応え結構あると思う。既にバリバリに活用してる人にはあんまり意味ないだろうけど、とにかく何かとっかかりを欲してる人には良い内容なんじゃないかなあ。

電撃HOBBY MAGAZINEの特集記事 - Jan 27, 2006

電撃ホビーマガジン3月号を、「マスターグレード現在、過去、未来」という特集記事のためだけに買った。こういう歴史物とかインタビュー物とかに弱いんですよ僕は。オマケのガンコレヘイズル(ティターンズ色)はどうでもいい。

MGがシリーズ開始してからもう10年も経つのかあ。時間が過ぎるのはあっという間ですね。こうしてまとめて見てみると、シリーズ開始当初の迷走っぷりが面白い。

装甲の分割面でパーツ割りすることで継ぎ目が出ないように&塗装後の組み立てを容易にするというのは、4作目のゲルググのスカートからの試みだったっけ。実利的な側面はもとより、組み立て時にも「ああ、実機がもしあったとしたらこういう風に装甲を組み付けたりするのかなあ」と妄想が膨らんだりして、男の子としてはとても楽しいものですよ。組み立てる工程そのものを楽しめるのが、プラモデルの魅力の一つだけれども、MGではそれがもうワンランク上の満足にまでつながってるんだな。

今後の商品展開についての話もあった。そのトライアルとして、1/144 νガンダムを15m級MSのMGモデルに見立ててフレームを組み込んだ作例なんかも。F91〜V世代の僕としては、早く完全変形のVガンダムや、あるいはトチ狂ってセカンドVやなんかを出してほしいなあと思う次第です。ウイングゼロカスタムの金型流用でアーリーウイングなんて超マイナー機体をリリースしたバンダイの商魂に期待。

電車男スタイリング・バイブル - Dec 22, 2005

Kammy+氏のレビューに乗っかってあれこれ書いてたけど、きちんと目を通してからでないと批判する資格は無いと言われるのも何なので、税込み999円出して買ってきましたよ電車男スタイリング・バイブルAmazon.co.jp)。

さて通読してみた感想はというと、概ね購入前の印象と同じだ。とはいえ、立ち読み段階で読んでいなかった部分については、想像していたよりも、対象読者である「現在オシャレでないが、オシャレになりたいと思っている人」に対して好意的なスタンスで書かれているようには思えた。少なくとも、悪く言おうとしてそう書いたわけではないのだろうということは何となく分かる。

ただ、この本のコンセプトを「電車男と呼ばれるような人も含めて、オシャレになりたい人に届けたい(A)。その人たちはこういう内容の本を求めているはずである(B)。」と2段階に分けて解釈すれば、Aから導かれたBの内容がAの実態に即していない、という感想については、通読する前後で変化はない。例えて言うなら、「熱意は分かるけれども、バットの振りどころが外れてるなあ、所々ではキャッチャーの頭をぶっ叩いてしまってたりもするなあ」といったところだろうか。

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でかいプレゼン - Dec 01, 2005

でかいプレゼン 高橋メソッドの本(著:高橋 征義)Amazon.co.jp)。高橋メソッド in XULなんてものを作った身としては、本家は押さえておかなくては……ということで買ってきた。

「高橋メソッド」は文字が大きいのが特徴のプレゼンだけれども、本書は、いかにして徹底的にその点を追求するかの心構えを説いている。また、高橋メソッドを「発表物」そのものだけでなく、発表物の準備にも使う、という方向性も示している。

プレゼンがまったく作れなくて悩んでるような人が軽い気持ちで読むにはいい本なんじゃないでしょうか。バリバリにプレゼンをこなしてるような人にはおそらく不要。このあたり、高橋メソッドそのものの特徴ともかぶりますな。

県庁の星 - Dec 01, 2005

県庁の星(著:桂 望実)Amazon.co.jp)。役所のしきたりにどっぷりと染まったエリート意識のカタマリのとある役人が、民間との人材交流だかなんだかでうらぶれたスーパーに「研修」に行かされて、自分の意識改革とスーパーの構造改革にはげむ話。

どっかで聞いたような話だなあ……と思ったら、伊丹十三監督作品で「スーパーの女」(1996年 東宝)というのがあったな。あれはスーパーの構造改革に焦点を当ててたけど、本作は、役人の意識改革の方が主軸で、そのための材料としてスーパーの改革が進んでいくという感じ。

テーマといい出てくる人物の描写といい陳腐っちゃあ陳腐なんだけど、このヌルさ加減が僕は好きだな。通勤電車でゆっくり読もうと思ってたのに、なんでか一気に読んでしまった。

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