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同級生の名前が分からない、顔が分からない - Jan 29, 2007

傷つけたくない症候群の鬱陶しい空気感を見ていて、思い出されたこと。

そういえば僕は割とつい最近まで、同級生の名前を覚えられなかった。いや、男子はなんとか覚えられたけれど、女子は壊滅的だった。大学の研究室のような狭い小人数の場ですら、そうだった(卒業制作のために籍を置いた研究室では男だけだったんだけど、1年かそのくらいの時の一般教養の課題の一つで、無作為に選ばれた学生達でチームを組んで……というのがあったんですよ)。

最近になってmixi経由で高校時代の同級生の人達と少し交流が復活したけれども、正直言って、顔と名前が一致しない人の方が多かった。一応同じクラスだったらしいと分かっていても、「これはあの人だ」と、名前から顔を思い浮かべることがなかなかできなかった。自分からマイミク申請できるくらいに相手の事を思い出せたのは、ごく数名だけだった。思い出せた人の中には、自分は思い出せても相手は思い出せないんじゃないか、っていうか僕の事なんて覚えてないんじゃないか、むしろ在学中から「知らなかった」んじゃないか、という人もいて(なぜそう恐れるのかといえば、自分自身が他の人を「覚えていなかった」り、「知らなかった」りするからに他ならない)、自分からマイミク申請できなかった。

いや、そもそも、顔を知らなかったと言った方が正しいだろう。同じクラスの人でも、女の人を前にして僕はまともに話せなかった。学祭の準備やなんかのためにどうしても話さざるを得ない時でも、相手の目を見ない、顔を見ても表情を認識しない、ただそこにその名前の人がいるということを示すアイコンとしてだけ相手の姿を認識することで、僕はやっと女性と話すことができていた。

傷付けたくない、というよりも、自分が傷付きたくなかったのかもしれない。相手の目を見ることで、表情を見ることで、相手が少しでも自分に対して「うわっ、キモッ」という感情を抱いているのではないか、ということを自分が感じてしまうのが怖かった。自意識過剰と言われれば多分その通りなのだろうけれど。

今の彼女とは高校時代に一度顔を会わせたことがあるらしいのだけれども、そして、僕自身そういうことがあったという記憶はあるのだけれども、その時の彼女がどんな様子であったかとか、どんな姿をしていたかとかは、全然思い出せない。当然だ、顔を見ていなかったのだから。そっちを向いていても、相手の顔を、表情を、人間のそれとは認識していなかったのだから。人間のそれであると認識してパニックに陥らないように自ら努めていたのだから。

それでも、それから一切関わりを持たないのであればよかった。mixiやら何やらで関わりが復活したからこそ、問題が表面化してきた。同窓会とかで顔を会わせるのが、怖い。実際にはそんな機会が無くても、自分一人だけ声をかけられないとしても、顔を会わせる時の事を想像してしまって、いや、そうでなくとも、メッセージやなんかでコンタクトをとる機会が発生したときの事を想像してしまって、恐ろしくなる。

今では、今の自分は、ある程度相手の目を見て、顔を見て、顔や表情をただのアイコンではなくその人の物として、見ることができるようになってきていると思う。そう「なってきた」からこそ、「そうでなかった」頃の自分に引き戻されそうで、怖い。

杞憂ですよね。そんな機会なんて無いだろうに。

分類:モテ・非モテ・恋愛・自己承認, , , , , 時刻:16:58 | Comments/Trackbacks (0) | Edit

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